Cside











ユノヒョンに婚約者なんていなかった。
女性を紹介してもらうのを断る口実だったみたいだ。






"ニヤついてんぞ?"

「……………ニヤついてない」

"そーですか"

「そーだよ」

"ま、よかったな"

「……………………うん」




"私も悪かったが何もそんな騒がなくてもいいじゃないか"

『俺の人生かかってたんですよ。
そりゃあ騒ぎたくもなります』

"大袈裟な。皆には私から訂正しておくよ"

『それは大丈夫です。
誤解が解けたってわかればいいんです』

"今この場にはチョキュヒョンと審査部のシムチャンミン君しかいないじゃいか。
女性社員達の誤解を解かないと"

『いえ、目的は女性社員じゃなく、
チャンミナの誤解を解くためだったので』

「ユノヒョッッ!!!ッチョンさん!!!」ゲホッ!!

"シムくんの誤解???"

『ではお先に失礼します。
チャンミナ、キュヒョン帰るぞ?』

"え?あーはい。部長お先です"

「お疲れ様です…!!!!!!!」ペコッ





"なんなんだ一体……騒がしい…
………………私も帰ろうかな…ハァァ"




















Yside




"じゃ、俺はここで"

「えっ?!」

『なんか色々悪かったな』

"いえ。俺ユノヒョンを信じてましたよ♪"

『よく言うよ』

"ホントっすよ〜
じゃあ…お疲れ様でした"

『お疲れ』

"チャンミン、おつかれさん♪頑張れよ"

「………………お疲れ…」





キュヒョンとは会社の最寄り駅で別れた。
俺たちとは逆方向の電車らしい。
それにしても、調子良いやつだなキュヒョンは。





『チャンミナ俺たちも帰るとするか』

「…………うん」




チャンミナとは同じ路線で同じ方向だ。






この雰囲気での二人きりって、










これはまさに、











絶好のチャーーンスタイム!





チャンミナにもう一度付き合ってほしいって告白すんのなんて今しかないだろ?!
電車の中はさすがにありえないから、



俺がチャンミナを家まで送るって言えば!



うん!それがいい!!
チャンミナの家も知れて一石二鳥じゃん♪






チャンミナだって絶対に意識してるし!
俺が部長に言ったセリフ…

『チャンミナの誤解を解くため』

そう言ったときの動揺っぷりと真っ赤になった顔…w
駅についてもまだ真っ赤なまま。





それは期待してもいいってことだよな?







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