Cside













グゥ〜







時刻は16時を回ったところ。
定時までまだ2時間もある。








なのに、僕のお腹は何度も空腹を知らせる音を鳴らす。










チラッ








サンドイッチ…食べたい……





「でもな〜食べたら絶対ユノヒョンは調子乗る」




チラッ






ええい!食べてしまえ!!
腹が減っては戦はできぬ。
残り2時間集中して仕事をするためだ!







パクッ






「おいしい〜♪」





"チャンミンこの契約書……って、
やっぱり腹減ったんじゃん。魚じゃ無理ってことがわかったなw"ニヤリ

「キュヒョン!こっこれは!」

"言い訳はよせ、食ってるチャンミンを見れてよかったよ。やっぱり昼間は変だったんだ。元に戻って安心したよ"

「普段から魚を食べることだって大事だろ?」

"それで間食するんだったら本末転倒じゃね?"

「うッ、痛いとこつくなよ」




嫌味を言ってくるキュヒョンを横目に、
でもお腹は空いているからサンドイッチを食べ進める僕っていったい…




"でもさ、ユノヒョンってほんっっとに人タラシだよな?"

「ゲッホッッ!!!なんだよいきなり!」

"だってそーじゃん。そのサンドイッチだってユノヒョンからもらったんだろ?"

「!!!!!」

"俺を甘く見るなよチャンミン?
ユノヒョンがコーヒーショップで買っているのは知ってたよ。でも自分で食べるのかなぁって思ってたけど…"


ジトーッ


「なんだよ……」

"チャンミンを手懐けるためとは思ってもいなかったよ"

「手懐けっ?!」

"そもそもさ、同じ営業部である俺を手懐けたほうが絶対的に楽じゃん。
そうすれば雑用でもなんでもしてもらえるわけだし"

「キュヒョンに雑用頼む方が面倒だよ」

"敢えて同じ営業部ではなく審査部のチャンミンを選んだところが、あざといし"

「あざとい?」

"意外と戦略家か?
契約書通りやすいとか考えてんのか?"

「なんか話が飛躍してる気が…」

"いいかチャンミン。
俺はお前の為に忠告してるんだ。
ユノヒョンは人タラシなんだから騙されるな。その優しさの裏には……"



裏には…?



『随分好き勝手言ってくれてるな?』

"げっ?!ユノヒョン……"

「…………………」

『キュヒョンは妄想癖が強いな?』

"まぁ、妄想は得意分野っすけど"

『じゃあその得意分野は今日をもって得意ではなくなったな』

"はい?"

『俺は契約書を通りやすくするために、あざとくシムに絡んでいるわけではない。
まぁ、手懐けるってのはある意味合ってるけど』

"ある意味ってなんすか?
てかやっぱり手懐けようとしてたんじゃないっすかー"

『だとしてもキュヒョンが考えてるようなことじゃないから、威張って得意〜とか言ってんじゃないよ』

"じゃあ理由を教えてくださいよ!"

『理由?』

"はい!"

『理由は……』







なんか僕を無視して話を進めるユノヒョンとキュヒョン。








でも、


めちゃくちゃ気になる…






理由は?何?ユノ…ヒョ、ン?







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