ユノヒョンに見つめられると動けなくなる
ユノヒョンにニヤリと笑われるとゾクリとする。






知らぬ間に癖になってしまっている。






ユノヒョンの目線は僕から動かずに、
カタンッとお箸と茶碗を机に置いた。


僕は囚われた.....子鹿?








『子作りしよっか』

「.....子作り...」

『チャンミンは男の子と女の子どっちがいい?』

「.................」



子作り?
男の子?
女の子?






「っはい?!」

『ん?だーかーら、
男の子か女の子どっちがいい?』

「は?え?なにが?!」

『子ども♡』 



はぁぁぁぁぁ?!





「できるわけねーって言ったでしょ!」

『僕はわかんないって言ったよ』

「わかんないも何もありえない!」

『えーだってたくさんセックスしたら...』

「僕は男だ!!」

『.................』



ハァハァ.....


失礼。
叫んでしまった。




『そんなこと分かってるよ?』ニコッ

「.................」

『チャンミン.....シよ♪』

「.................」





なんか、そのセリフ.....



セフレみたいじゃないか。
















『どうして泣くの?』

「.....ひっ、くッ....ないてなんか...っ」

『泣いてる顔も可愛いけど、
でもチャンミンが泣くなんて嫌だな』


ユノヒョンが僕の頬を伝う涙を指で拭いながらちょっと困った顔をしている。



「ゆのひょんの僕への想いを疑わないけど.....」

『.....ん?』

「なんか...セックスとかシよ..とか、
セフレみたいで嫌だ」

『チャンミ.....』

「もちろんユノヒョンがそんなこと思ってないってことぐらい分かってるけど、
僕はユノヒョンとセックスがしたいわけじゃない!!」

『.................』

「ユノヒョンと愛し合いたいんだよ....」グスッ






そう、動物がセックスをするのは子孫繁栄。本能的に子孫を残したいがゆえに身体が求めるものだ。




でも僕たちはどんなに本能が子孫を残したいと求めても残せない。




だから、だから.....




せめて愛し合うための行為って思いたい。













その日の夜はセックスをせず、
ただユノヒョンの腕の中で眠った。
暖かくて、僕の好きな匂いに包まれなから。






『今日は抱き締めて愛を囁くよ』


なんて甘いセリフを耳元で言われ、
そんなことでキュンとときめいちゃう僕も僕だけど、
正直嬉しかった。










「ユノヒョンは子どもがほしいの?」

『え?まぁ、子どもは好きだけど、
僕はチャンミンさえいてくれたらそれでいいよ』

「.................」



ベッドの中、ユノヒョンに抱き締められながらの質問。



『仮に子どもがいても僕の1番はチャンミン。それは変わらない』

「........酷い父親だな」

『そう?僕にとっては当たり前だけど』

「........でも、最高の旦那様だ」





そう僕が言うとチュッと唇にキスをくれた。




『さ、もう眠ろう』

「うん.....おやすみなさい」

『おやすみチャンミン...』






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