「だから言ったのに!」
"まぁまぁチャンミンさん。
まだ夕方なので少しだけ寝させてあげて"
「ソミンさんがよろしければ...
せっかくソミンさんの負担を軽減させてあげたいって思って来たのに逆に増えてる気がします」
"そんなこと。それに楽しかったですよ。
ストレス発散ができました"
「それなら.....よかったです」
"オッパがどれだけチャンミンさんが好きかも分かりましたしね"
「ッ!忘れてください!!」
"ふふふ♪"
キボムさんと陽気に飲んでいたユノヒョン...いや、飲んでいたのは序盤だけ。
缶ビール2缶で船を漕ぎ始めたから慌てて体を支えた。
キボムさんはお酒に強いのか、
顔色も変わらずユノヒョンの話を淡々と聞いていた。
『チャンミ~ン、何?僕に触れたくなったの?』
「ばか!ユノヒョンが酔っぱらってるから支えてあげてるの!」
『とか言って~本当は寂しかったんじゃないの?この隠しきれないツンデレ!チャンミン可愛い!』
「ユノヒョン!黙る!!」
『............怒ってるチャンミンも可愛い♡』
だめだ。
完全に酔っぱらってる。
酔っぱらいの相手を真剣にしてはいけない。
『ツンデレも怒ってるのも可愛いって、
あとはデレデレも最強に可愛いんだから!
そう...ベッドの中ではねー』
「ユノヒョン!!!!!!」
『えー、なーにー?
いっつも触って欲しいって甘えてくるのにーあれめっちゃ可愛いんだから』
「...///// も、や...黙ってユノヒョン...」
『んー?耳が真っ赤だよチャンミ、ン...』
「...../////」
『.................』
「あれ?ユノヒョン?」
『.................』
「ちょっと!ユノヒョン?!」
"眠ってますね"
「まじか?!」
"掛けるもの持ってきます"
「すみません....」
たくッ、人の羞恥を話すだけ話して、
口元ムニャムニャさせて眠るなんて。
悪戯心でユノヒョンの頬をつねってみたら、
『にゃんみん...』
なんて言うからつねった頬を撫でておいた。
それから僕はキボムさんと少し飲みながら、
ソミンさんのお腹の中の赤ちゃんについて色々聞いてみた。
ちなみにユノヒョンは僕の膝で眠ってる。
ソミンさんがベットへって言ってくれたから運ぼうとしたら、
僕の服をガッシリ掴んで離さなかった。
え?眠ってるのに力めっちゃ強い...
仕方なく僕の膝で眠らせてあげてるって状態。
「赤ちゃん.....女の子でしたよね?」
"はい...両親もキボムさんも女の子のグッズを既に買ってくるんですよ"
「ちょっと早いですねw」
"ほんとに!荷物部屋が必要なぐらいですよ"
「それはそれはw」
"もう暫くは買ってこないでねキボムさん"
"う、うん"
キボムさんも尻に敷かれてるw
どこも奥さん側が強いのか。
って自分で奥さんって言ってしまった.../////
「女の子だったらピアノを習わせるって、何故かユノヒョンが張り切ってましたよw」
"勝手ねw"
「........ユノヒョンって子供好きなんですか?」
"好きだと思いますよ"
「.................」
"チャンミンさん?"
「自分の子供を欲しいとか思ってるのかな?」
"チャンミンさん....."
「.....ごめんなさい。
僕たちには無理な話をしてしまいました」
"チャンミンさんは欲しいですか?"
「.................」
ユノヒョンにも聞かれた。
その時はスヨンを育てたからもう十分って答えたけど、
本当はどうなんだろう?
そりゃあ男として生まれた以上、
動物的本能というか、
生殖本能というのか?は備わっていると思ってる。
でも別にそれは好きでもない人との間に子供がほしいってわけではない。
子供は授かりものだ。
愛の結晶。
だから、
別に。
「欲しいとかわからないです」
"チャンミンさん....."
「ただ、僕たちが愛し合っている証が欲しいのかもしれません」
"................."
「.....すみません。飲みすぎました。
ただの酔っぱらいの戯言なので気にしないでくださいね」
".................はい"
自分の言葉に自分自身が1番驚いた。
なんとなく今の言葉はユノヒョンに申し訳なく感じて、
膝で眠るユノヒョンの髪を僕は優しく撫でた。
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