今日は「米株式市場、スタグフレーション懸念で大幅下落で始まる」というお題で書きたいと思います。
昨日の日経平均は831円安と4日ぶりに大幅に反落し、終値は3万7628円になりました。また、TOPIXも47.20ポイント安と4日ぶりに大幅に反落し、2663.53ポイントとなりました。
昨日の東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がりが237銘柄、値下がりが1389銘柄、変わらずが44銘柄でした。
さて、昨日は、東証プライム市場の値下がり銘柄数が約8割と全面安だったので、全然買えるものがありませんでした。
昨日の記事で、日経平均は週足レベルでは、エリオット波動第5波が発生している可能性が高いと書いたのですが、まだまだ、予断を許さない状況だと思います。どっちに行っても、おかしくない!
ところで、日経平均は、昨日の大幅下落で、以下のような「リターンムーブ」からの下落ルートが出来てしまいました。
日経平均の日足チャート
TradingView提供のチャート
上のチャートを見ると、やはり、3/12につけた安値3万8271円が上値抵抗ラインとして意識されているように見えますね。
一昨日(4/24)に高値38460円をつけたのですが、3/12につけた安値3万8271円ラインを少し上回って下落しているのを見ると、一昨日(4/24)に「リターンムーブ」が発生したのかと思います。
「リターンムーブ」が発生すると、もう、一段の下げがあってもおかしくないのですよ。
そして、今後の動きについてですが、日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見を受けてからの市場の動きを見ないと何とも言えないのですが、今は、このまま日経平均が上昇して4万1087円の最高値を更新するか、「リターンムーブ」を挟んで、3万6460円、または3万5030円まで下落するか、瀬戸際の状況だと思います。
そして、テクニカル的には、昨日の大幅下落は、少し、下落方向の確率を高めたように思います。
以下のチャートは、日経平均の週足チャートなのですが、今週の週足を見ると、上ヒゲが長い陽線になってしまったので、ここから下げてもおかしくないと思います。よって、まだ、エリオット波動第4波が継続してるように見えますね。
日経平均の週足チャート(4/25)
TradingView提供のチャート
ちなみに、以下のチャートは、一昨日(4/24)時点の週足チャートなのですが、同じ週足を見ると、実体が長い陽線であることが確認できると思います。この時は、反発しそうな感じだったのですよね。
日経平均の週足チャート(4/24)
TradingView提供のチャート
しかし、今週の週足が、実体の長い陽線で終われば、上のチャートのように最高値の4万1087円を超えて上昇して行く可能性が高いと思います。
結局、日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見を受けてからの市場の反応を見ないと、何とも言えませんね。
とりあえず、以下のチャートを見ると、約38.2%押しで止まったように見えるので、ここから上昇してエリオット波動第5波が発生してもおかしくないのです。
日経平均の週足チャート
TradingView提供のチャート
ちなみに、38.2%押し、50.0%押し、61.8%押しは均整の取れた形なので、反発しやすいのですよ。
何度も言いますが、日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見を受けてからの市場の動きを見ないと、何とも言えないのですが、どっちに動くかは、結局は神のみぞ知るですけどね。
昨夜9:30に第1四半期の米コアPCEデフレータが発表され、市場予想の3.5%を上回る3.7%となりました。
さらに、昨夜9:30に発表された新規失業保険申請件数(4/20までの週)は市場予想を下回り、雇用の強さを示しました。この結果を受けて、米長期金利が4.7%を超えて上昇し、FRBによる年内利下げ期待が後退しました。
ところが、昨夜9:30に発表された第1四半期の米GDPが市場予想の+2.4%を大きく下回り、+1.6%となったことで、米景気が減速していることが示されました。
この結果は、米国景気が減速しているにもかかわらず、米国のインフレが減速していないことを示しています。つまり、景気が減速しているのにインフレが進行する「スタグフレーション」に陥っているのでは?と、市場は驚き、昨日、NYダウが637ドル安(-1.65%)と大幅に下落して始まりました。
ただ、昨夜の日経平均先物は230円安の3万7380円前後だったので、思ったほど下げていませんでした。おそらく、今日の日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見を見て、動こうとしているのかと思います。
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