今日は「株は全ての銘柄で同じ方法が通用するほど甘くはない」というお題で書きたいと思います。
今日は、本題に行く前に移動平均線を使ったトレード方法の基本を紹介したいと思います。
まず、移動平均線を見てトレードする基本的なトレード方法には、中期移動平均線を、短期移動平均線が下から上に抜ける「ゴールデンクロス」が発生したら買い。中期移動平均線を短期移動平均線が上から下に抜けたら「デッドクロス」発生で売り、というセオリー中のセオリーがありますよね。
ただし、以前の記事「TOPIXのチャートでお勉強~ゴールデンクロス」で書いたように、「ゴールデンクロス」が発生したのを見てから買うと、短期では遅いのですよ。
よって、単純にゴールデンクロスが「買いサインだ」と思うのは早計です。特に、短期トレードをする人は、「ゴールデンクロス」を先取りすることが必要ですよ。
また、移動平均線を使ったトレード方法の代表的なものには「グランビルの法則」というものがあります。
グランビルの法則についてはGoogleで検索すれば、詳細がでてくるので、詳しくは書きませんが、代表的なものとしては、200日移動平均線が横ばい、または上昇トレンドに転換した際、株価が200日移動平均線を上抜けたら買い、逆に、200日移動平均線が横ばい、または下降トレンドに転換した際、株価が200日移動平均線を下抜けたら売り、というものです。
これらの方法で売買する方法が、株式投資の教科書とかに載っていたりしますよね。知らない?
ただ、上記のような基本的な方法は知っておいた方がいいのですが、このような方法だけで勝てるほど、株は甘くありません。
上記のようなものを試して、上手く行く場合と、上手く行かない場合を検証すると、「気づき」を得られると思いますよ。
さて、皆さんは、下値サポートラインを考えたトレードをしていますか?
下値サポートラインとは、株価が上昇トレンドを維持している場合、株価がこれ以上は下がらないと思われる目安のことです。
さらに、移動平均線は当てにならないけど、ボリンジャーバンドの−2σにぶつかると必ず、上昇していく銘柄もあります。
さらにさらに、移動平均線もボリンジャーバンドも当てにならないけど、心理的節目にぶつかると上昇していく銘柄もあるのです。それから、高値からフィボナッチ比率の38.2%押しで止まる銘柄とか。
要するに、銘柄によって癖があるのです。
もし、アイ・エス・ビー(9702)を中期移動平均線(20日移動平均線)や長期移動平均線(60日移動平均線)に近づいてきたところで買ったら、裏切られること間違いない!
実は、メールマガジンでも書いたのですが、私は、心理的節目を狙って買ったものの、買値から下がり続け、何度も、次の心理的節目見つけてナンピンしていたのです。
結局、全ての銘柄で同じ方法を当てはめれば勝てるほど株は甘くないということです。
ただ、良くチャートを見れば、銘柄毎に癖があるので、どんな方法を当てはめれば簡単に勝てそうかは、わかると思います。
エムスリー(2413)のような大型株は、機関投資家が中心になってトレードしているので、紳士的に動く傾向が強いと思います。だから、中期、または長期移動平均線に株価が近づいてきたら買う方法で儲かると思います。
しかし、アイ・エス・ビー(9702)のような小型株は、ビビりの個人投資家がトレードしているせいか、暴れ馬のように動き回るのですよ。
こういう暴れ馬のように動き回る銘柄を、初心者が買うと、ビビって損切りしてしまうのですよね。
結局、銘柄によって、取引する投資家の性格が違うのですよ。
つまり、チャートには、銘柄毎に、取引する投資家の戦略や性格が表れるのです。
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