11月は11冊と結構読みましたね。
とは言え、半分以上はバッカーノシリーズだからというのが要因ですけど。
自分ルールでバッカーノシリーズは、なるべく1冊読んだら別の本を読んでから、戻るということにしています。
ですがバッカーノシリーズも残り数冊(現在出ているもので)と寂しくなってきました。
ところで、読書メーターの既読冊数がそろそろ300冊になりそうだということで、何気に300冊は西澤先生の本にしようとしていました。
なので、腕貫探偵は購入してからかなり長い間積読本になっていたのですが、ようやっと読めました。
ちなみに確か200冊は島田先生の星籠の海だったような。
西澤先生は一見読みやすそうな感じと思いきや、確かに文章は読みやすいのですが、時々それ必要かなという特殊な性癖の方の登場や読みにくい苗字の多用など、本を読み慣れない人にはオススメし難い作風が多いのですが、そこも含めて日本の作家さんではやっぱり一番好きな作家さんです。
11月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3862
ナイス数:61

再読です。ヒューイとモニカとエルマーのお話です。 読後に表紙の3人を見ると何とも切ないなあと思っていたら、よくよく見たら巨大な手のひらが描かれているのはそういうことなのでしょうね。返す返すも黒幕?の方は怖い存在です。 マイザーの変わりようにびっくりしつつも、果たしてどちらが彼の本性だったのか、ジャンでなくとも気になります。
読了日:11月30日 著者:成田 良悟

西澤先生の相変わらずのドロドロとした人間の欲望というか感情は健在です。ただもう少しマイルドにしないと、比較的ライトな感じの雰囲気の腕貫探偵シリーズとしては、せっかく獲得した読者が離れてしまうのではないかと余計な心配をしてしまいます。 基本的に腕貫探偵は聞いた話を純粋に論理だけでこうではないかという結末を推理するという、安楽椅子探偵モノですが、その点は安心感がありますね。
読了日:11月28日 著者:西澤 保彦

このシリーズは進めば進むほど、キャラクタが活き活きとしてきますね。一番の成長株は眉美ちゃんですが、ちゃんと今回は生徒会長のことを先輩くんと呼んでいる辺りが何とも良いですね。 不思議な団結力のある美少年探偵団のメンバーはやり取りだけでも楽しいですが、本作は5つの美術館の謎がどれも素敵で良かったです。
読了日:11月25日 著者:西尾 維新,キナコ

再読ですが、驚く程全く内容を覚えていませんでした。というくらいあまり印象に残りにくいもので、他の1930年代に比べると若干地味な感じの話かなと思いました。でも、シリーズを通して読んでいくとジワジワくる感じでやっぱり面白いですね。 相変わらず増える新キャラクタたちは、どの人たちも個性的で、特にガンマンのスミスが良い感じなので、今後に期待です。
読了日:11月23日 著者:成田 良悟

時間逆行モノですが、どう展開されるのか先が気になってしまい、一気に読んでしまいました。大変面白かったです。 原作者による小説であり、小説としての良さを活かしつつ、漫画原作の小説にありがちな単なるキャラクタに着目した外伝に留まらない、一つのエピソードとしてしっかりとしたスケールの大きな話で、大変満足いくものでした。朝霧先生の作品は文豪ストレイドックスしか読んだことはないのですが、小説版がどれもこのようなクオリティであれば、他の作品も読んでみたいと思わせるものでした。
読了日:11月21日 著者:朝霧 カフカ

再読です。豪華客船での3つ巴(?)による不死者の争奪戦は、一対どうやって集束するのかと思いながら読んでいました。こう終わるとは、さすがですね。 宗教集団の怖さは、群集の怖さなのかもしれませんが、魔女狩りといい、中々その根底は古くて深いものですね。 ただ、ラストのとある人物の登場と言葉は一番の衝撃でした。フライングプッシーフットでも彼は登場していたのかしら?
読了日:11月19日 著者:成田 良悟

再読です。話の中でもありましたが、フライングプッシーフットを彷彿とさせるお話です。ですが、舞台は豪華客船でそれも2隻を舞台にするという、スケールも拡大している上、さらに複雑になっています。 1930年代の登場人物の子孫がちらほら出ているのに気付くと何だか嬉しくなりました。 本作は2隻のうちの「エントランス」の方がメインですが、ラストの方でもう1隻の「イグジット」の状況が少し出てくるのですが、とんでもないことになってそうで大変気になりました。
読了日:11月17日 著者:成田 良悟

経済学で殺人事件の犯人を追うシリーズの第2弾です。 今回は伏見捜査官の相棒は刑事ではなく、製薬会社のコンプライアンス課の社員という異色のコンビで、前作以上に面白かったです。 経済学を利用するせいか、動機を主眼に置いておりますが、その思考過程が丁寧に解説されていて、分かりやすかったです。 第3弾も期待できそうです。
読了日:11月15日 著者:石川 智健

再読です。バッカーノシリーズの始まりの話といったところでしょうか。 思えばヒューイやエルマーはこの頃から変わっていないのかもしれませんね。モニカは最初しばらくはあまり好きになれないと思っていたのに、読み進めるうちに次第に可愛く、また気になる存在となりました。 とは言え、本作での一番はやっぱりエスペランサ伯爵ですね。最高です。
読了日:11月11日 著者:成田 良悟

前作のローマ帽子より、読みやすいように感じました。 登場人物は多いものの、最初の人物表と現場百貨店の図のおかげで何とか混乱せずにすみましたが、著者が元々用意した人物表の方は正直これだと誰が誰だか分からなくなりそうですね。 エラリーが少しずつ論理を重ねて謎を解いていく様は、読んでいて気持ちが良いです。 お父さんのクイーン警視は毎度苦労している姿ばかりですが、活躍する話も読んでみたいですね。
読了日:11月10日 著者:エラリー・クイーン

再読です。 長かった1934年の完結編ということですが、これは一気に読まないと登場人物が多すぎて分からなくなりますね。 本作では、グラハムさんとクリスが活躍してくれて、この2人は気に入っていたので、それだけで大満足でした。 それと、フィーロの格好良さも満載で中々読み応えがありました。
読了日:11月03日 著者:成田 良悟
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