『偽物語』上下巻 西尾維新著 講談社 読了です。
最近はすっかりゲームプレイ日記しか書いていなかったので、久しぶりに読みました本の感想です。
西尾維新さんはデビュー作の「クビキリサイクル」(講談社ノベルス)から読んでいます。
メフィスト賞受賞作はおおむね読んでいた本の中の1冊でした。
今で言うライトノベルのような、会話中心で言葉遊び的な文章がもの珍しいことと、ノベルスの表紙がとってもポップなイラストでしたので、とても目に引くデザインであり、講談社ノベルスとしてはとても売れたのではないでしょうか。
メフィスト賞は推理小説中心でしたので、当然「クビキリサイクル」も推理小説でした。
そんな西尾維新さんですが、講談社ノベルスファン(というカテゴリはないかもしれませんが(^^;))の中での人気だったのが、もっと広く人気が出たきっかけが『化物語』(講談社BOX)ですね。
まあ、正確にはアニメ化されて、そのアニメの完成度が高かったからというところですが。
ちなみに『化物語』シリーズは推理小説ではありません。ジャンルは何になるんでしょうね?
今回の『偽物語』はその『化物語』のシリーズの一つで、『化物語』の後日譚というやつですね。『偽物語』は現在深夜でアニメ放送もされています。
出版されている順番では『化物語』→『傷物語』→『偽物語』となりますが、時系列的には、『傷物語』→『化物語』→『偽物語』になります。
さて、本の感想はと言いますと、作者も言っているとおり、趣味全開な本ですね(^^;)。
実質的なストーリーは下手したら半分もないのではないかというくらい、雑談のような会話は続くので、この本から読み始めたら間違いなく心が折れそうな話でした(^^;)。
というか、登場人物が一気に出てきてよく分からないですよね。
でも、『化物語』から読み続けているとそんな会話ばかりでも、平気です。いえ、まあちょっとだれるときは正直ありますが(^^;)。
『偽物語』は上下巻で、上巻が「かれんビー」、下巻が「つきひフェニックス」とシリーズ主人公の阿良々木暦の2人の妹がメインのお話です。
このシリーズは話のタイトルが、メインの女の子の名前のあとにその子に関係する怪異の名前という法則なのです。ですから、「かれんビー」は、主人公の上の妹、火憐(かれん)ちゃんが蜂(ビー)の怪異に関係するということなのです。
『偽物語』は、上下巻合わせて読んで初めて納得のいくラストでした(^^)。
ふざけたような文章9割、シリアス1割のような内容ですが、9割の雑談があってこそ活きる1割だと思います。
苦難(失礼)を乗り越えてこそのエンディングという、ゲームのような感動とでも言うのでしょうか(ちょっと言いすぎ?)、
まあ、何はともあれ、阿良々木暦のお兄ちゃんっぷりに感動です(^^)。それが全て!以上!
ちなみに、今はその続き(と言っても時系列的には『化物語』より前)の『猫物語』を読んでいますが、いやはや、『偽物語』以上に作者の趣味が駄々漏れの話です(^^;)。
読み終わりまして、気が向いたら感想を書くことにします(^^)。