佐野元春デビュー35周年のキックオフ・イベント、に | 落語家・立川志らべのブログ

佐野元春デビュー35周年のキックオフ・イベント、に

 佐野元春デビュー35周年のキックオフ・イベント「Tonight Show Featuring Motoharu Sano」がついに、12日に開催されました。場所は恵比寿のリキッドルーム。

 前々からお伝えしておりますが、このイベント、佐野元春ファンの私が客として出かけるのではなく、出演者として出かけて行ったわけです。

 なんともお恥ずかしいのですが、おそらく、多分、人生で一番緊張したと思います。

 二ツ目昇進試験の時よりも、ですね…。

 前半は佐野元春&コヨーテバンドによるライブで、後半は私がホストとなって佐野さんをトークしていくとていくというもの。

 これ、よくよく考えてみるとですね、人様の家に行って私がホストになるんですよ。

 こんなに緊張する状況もない。

 いや、ともかく、その家の主が約25年間ずっと好きな”佐野元春”なわけです。

 いろんな感情がハチャメチャです。

 落語家としての感情。仕事としての感情。佐野元春ファンの感情。そして自分が18歳だった時の佐野元春ファンの感情。

 バランスなんてあったもんじゃない。

 俺、大丈夫か?ってな状況でした。

 それが、開演してバンドの演奏が始まると、頭の中のモヤがスーッと消えてくんですね。

 「誰かが君のドアを叩いてる」。私が佐野さんを好きになって最初のシングル。

 ライブの間、舞台袖でいつもみたいに踊ってました。

 そしたらだんだん楽しくなっちゃった、ってなもんで。

 本当に佐野さんとコヨーテバンドの皆さんに感謝。




 実は私、本番の前日、リハーサルスタジオにちょっと行かせてもらってて、スタジオの外で演奏を聞いていて涙出そうになっちゃいました。

 これは自分とは全く関係なく、佐野さんは私好きになった当時から、いや、その前からずっと同じ姿勢で音楽やってるんだと思うと、たまらなくなって。

 歳を重ねると、鷹揚な曲を書く人が多いものです。

 でも佐野さんはずっと早いテンポの曲をやり続ける。

 やたらと人情噺をゆったりとやったりしない。

 家元もきっと言うと思うんですよ。「それでいいんです」

 だから私は佐野元春が好きなんです。


 15,6歳の自分にそんなことは分からないでしょうけど、でも、16歳の自分はきっと佐野さんに強烈な美意識を感じていたんでしょう。

 その後、17歳で落語と出会ったのかな。

 両者とも、自分の中ではすごく共通する感覚で好きになってるんですなあ。

 それから佐野さんはずっと変わらない。

 変わっているんですけど、変わってないんです。

 ちゃちな言葉を使ってしまうと、そこに感動してしまいましてね。



 って、まだライブの前半部分までしか書いてないよ…。

 これはまたつづく、ということで。



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