昨年末に新文芸坐の元スタッフさんがSNSで改めてまたご自身の思いを訴えられた件、それは大晦日、『マッド・マックス4』で映画納めをしてきた後に知りました。


どう受け止めるべきか悩みましたけど、伏せてるものではなく世に発信していること、なので率直に、また今回は少し踏み込んで発言しようと決めて、しかしせっかくのお正月にパワハラの話題もアレですから、三ヶ日すぎるのを待ちました。


下記はその1ヶ月前にも訴えられた件についての果実日記のリブログ。







新文芸坐のパワハラ問題、それを元スタッフさんが監督に自作品の上映の是非を問われたようです。








新文芸坐で先月末に上映された『LOVE LIFE』という作品を撮った深田監督は、真摯にハラスメント問題に取り組んでおり、ご自身の現場ではハラスメントがないようにされてるそうです。


つまり元スタッフさんにしたら、そのような取り組みをされてる監督が、パワハラ疑惑がある新文芸坐でご自身の作品を上映するのはいかがなものかと、そういうことなのでしょう。


そして今回の件が記事になりました。










下記は記事内にある今回の件についての元スタッフさんと深田監督の投稿。









そして下記は今回の件についての声の一部。









そして下記は記事のコメント欄から。










言うまでもなく両方の意見があります。


ハラスメントも重要な問題です。


落語界でも昨年に告発がありましたからね。


なので果実の思うことの一部を書いておきます。


1番思っていることは元スタッフさんにとっても、新文芸坐にとっても、どうか上手く問題が解決して欲しいということです。


お客の側も辛いですもの。


だって名画座なんてやめた方がいいとかいう声を聞くと、落語界でも告発があった時、「徒弟制度は時代おくれのパワハラ制度」という声があり、中には「落語協会(パワハラの告発があった団体)は解体すべきだ」というのもあると、やはり悲しくなりますからね。


てか、やめられたり解体されたら困るし。( ̄▽ ̄;)


でもAV新法のようなケースもあるわけで、AV新法もまた問題ですよ。


どんな世界でもより良くするのは必要ですが難しいこと。


例えば深田監督もご自身の創作現場でのパワハラは無くそうとしても、その作品を上映する映画館で生じる問題までは判らないし、ましてや上映館の決定権は自分にないわけですから、何よりも深田監督の作品を観たいという人たちがいることも事実。


お客の側に罪はないはず。


お客がパワハラをしたわけではないんですもの。


どうすればいいのでしょうか。(>_<)









上記スクショは今回の件ではなく前回の件です。


元スタッフさんも収益であり、作品が観られる機会が少なくなってしまったり、楽しみにしていた方に対して、大変心苦しく思われているようです。


なのでここでも思うことの1つに、異論もあるでしょうけど、作品でありお客も問題に巻き込まれなければならないのでしょうか。









例えば上記の元スタッフさんの投稿を見ると、果実も新文芸坐に行くことは二次加害になってしまうのかなという気持ちになり、どうしたらいいのかなという迷いと申し訳なさ、それで傷つくような思いになることもあります。


「ストレンジャー」の方も映画館の在り方のために新文芸坐へ行ったわけではなく、あくまでも作品を楽しみに行かれたんだと思うんですね。


けど元スタッフさんにしたら、そう感じられてしまう。


だから本当に簡単な問題じゃありません。


ヘタすれば観たい作品があっても、上映館に実はハラスメント問題があるのかもしれないと思ったら、配信で見るのがベストになってしまうし、やりがい搾取を事前確認してから映画に行く人もなかなかいないと思われます。


元スタッフさんの訴えは訴えとして判ります。


理不尽に思ったでしょうし、辛かったでしょうし、なので泣き寝入りみたいにはしたくないのでしょう。


けどそこでまた思うのは新文芸坐の話も聞きたいということです。


やはり両方の話を聞かないと全体は見えないですからね。


でも新文芸坐も色々と抱えてるのも確か。


ただでさえ昨年も映画館が次々と閉館。


なまじな発言のせいで風評被害を招き、それこそ…になれば映画ファンにすれば大変に残念なこと。


従業員もいるわけですから、ご家族も含めたその生活もあります。


世の中そんな心ない人ばかりではないけど一方的なイメージから、新文芸坐のスタッフさんが偏見を持たれるかもしれません。


それこそ落語界だと師匠がやたら弟子を坊主にする世界だと誤解されかねないように。


それで慎重にならざる得ないのはわかるつもりです。











元スタッフさんにすれば怒りに悔しさ、憤懣やるせない思いで一杯なんでしょうね。


なので普段と変わらないでの営業は余計に許せなくなるのでしょう。


勝手ながらの推測です、すみません。


しかしこれまた果実が思うだけですけど、パワハラ行為を謝る前に、まずそもそもどうだったのか何だったのかということを知りたく、もちろん元スタッフさんがウソを言ってると思いませんが、くり返し書いてる通り双方の話を聞きたいです。


そうでなければフェアに見られないですもの。


労働基準法違反についても当時からは既に改善されて双方で確認が済んでいるなら、これは現場のことだし当事者間で話がつけば問題ないでしょう。


むしろ逆にそこまで頑張ってくれてたから映画が観られていたんだと思えば、お客の1人として申し訳なく感じてしまいます。


労働問題は他でもあり、どうにかせねばならない社会の課題なので、今後も改善に努めて下さいとしか言えません。


「お互い納得したコメントを出すために会社は半年間真摯に向き合いましたが納得していただけず」


こうしたつぶやきを個人で出してるスタッフさんもウソをついてると思えません。


なので果実としたら、元スタッフさんも色々とあるようで断念されたみたいですけど、いっそ訴えて司法に判断してもらえれば、この問題もハッキリさせられるかもしれないと思います。


だって基本的には会社と元スタッフのトラブルですもの。


映画を人質にしないでもらえたらと思ってしまうので、もしくは消耗して限界を感じて大変かもしれませんが、話し合いを再開して解決して欲しいです。


外野にすれば判らないし、だからこそ何か言わない方がいいのかもしれませんが、先の通り記事にもなればやはり心配もします。


観たい映画が中止になればたまりません。


でもこれからも上映が中止になる作品があるかもしれない覚悟は持ちます。


つまり今回の件も果実なりに真摯に受け止めているつもり。


そして映画作品やお客に罪はあるのか、それも馬鹿なりに考えてみます。


ポランスキー監督とかどうなのかしら。


ポランスキー監督作品を観ることも二次加害につながるのかな。


もちろんその監督作品やその映画館で観たくないということも判断の自由ですけれども。


元スタッフさん、心身の健康には気を付けて下さい。


新文芸坐スタッフさん、日々頑張って下さっていて本当にありがとうございます。


色々と勝手なことを書いて失礼しました。




【追記】





「あけましておめでとうございます」


それが今やヘイトスピーチ、ハラスメントに当たる可能性もあるとか言われる時代みたいです。


さすがにそれはないんじゃないかと個人的には思いますが、どこで何が誰にどう思われて、何を言われるか判らないのは確かだと思います。


もちろん元スタッフさんは違うし、この件ともまったく関係はないですよ、誤解しないで下さいね、念のため。


要は何が言いたいのかというとハラスメントの問題は、人や状況やとらえ方&考え方によって違う「変異株」みたいな多様性がありますねってことです。


今回の件でチョイと思ったこと。


亡くなった永田稔さん(果実がお世話になった新文芸坐 初代支配人)だったらどうされたかなって。