これは先月のこと。


果実がトリの立川流広小路夜席のはなし。


この日は出番はないけど楽屋に左平次師匠がいました。


龍志師匠に上げの稽古(噺をきいてもらう)だったそうです。


そしたら龍志師匠が左平次師匠に小言だったので、相変わらず龍志師匠は厳しいな、だけど左平次師匠も頑張ってるなと思ってたら清々しい小言でした。


「お前、噺をおぼえてから稽古にこい!」


左平次師匠は噺をおぼえずに稽古にきちゃったみたいです。(^◇^;)


いや、そりゃね、誰でもうろおぼえだったり、色々あるとは思いますが、やはり左平次師匠はこっからが人とは違う。


「稽古できたんだから今日は帰ってもいいよ」


そう言ったけど「イノコリ左平次」して、果実のトリを聴いて、後の打ち上げの席でこう言われました。


「キウイ兄さん、もっと落語をチャンとやらなきゃダメじゃないですか!」


お前に言われたくねぇーっ!(笑)


そういえば以前、左平次師匠はこんなことも言ってました。


「何かありましたら叱って下さい」


どっから叱っていいのか判らないのが左平次師匠だと思います。(笑)


左平次師匠をおバカキャラでくくることもできます。


しかしおバカキャラだけでは勿体ない、なんて言いましょうか不思議さというか外星人的な、そんな魅力もあると思うんですよ。


もはや左平次師匠はアートかもしれません。(笑)