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私の息子は自閉症(知的障害あり)です。今まで多くの支援者に出会ってきました。
支援者のお陰で救われたことも多々ありますが、時に支援者だから言えるけど、親としてはそんな気持ちになれない…と感じたこともありました。
例えば支援者がよく言うフレーズ良い面に目を向けましょう」と言って、リフレーミングを薦めてくることがありますが、
「他人だから言えるよね」「24時間年中無休で付き合う親と違って、仕事で関わるのも期間限定だから言えるよね」と思ってしまうこともありました。
【フレーム(見方、枠組みを変える方法】
×騒がしい
○元気
○明るい
×落ち着きがない
○好奇心旺盛
○エネルギッシュ
×好き嫌いが多い、偏食である
○舌が繊細でこえている
○将来有名シェフになる素質がある
×スーパーでお菓子を欲しがって地べた泣きする
○自分の意見を主張することができる
■心はそんな単純じゃない
例えば偏食で悩んでる親御さん、白いご飯しか食べず野菜や肉を食べてくれないのでドンドン痩せて行って、免疫力も低下し風邪ばかり引いてる子がいました。
そんなとき「微妙な味の違いがわかるから、将来有名シェフね」なんて言われても救われません。
落ち着きがなく、教室から出ていてしまう子「様々なことに好奇心があるのですね」と慰められても、
「こんな風に一生、落ち着きがなかったら、社会生活が送れない、教室から出て言ったら授業を聞いていないことになり、学力が低下してしまう」と親は不安に思います。
そんなに簡単に枠組みを変えることは出来ません。
それに枠組みを変えようとすればするほど、親は子どもの出来ていない所に目が行ってしまうように思います。
「良いところを見るべき」と思えば思うほど、悪いところに目が行くこと、これって精神科の分野では精神交互作用って呼ぶようです。
自分の胃や心臓の動きを自分でコントロールできないのと同じで
自動的に浮かんでくる不快な感情やマイナスの思考を何とかしようとしても、気合や努力で何とか出来ないと思います。
何とかしようとすればするほど、「こんな風に思ってしまう自分はダメだ」となり、子どもの良いところに目を向けるどころか、
それが出来ない自分自身にも更にダメ出しをしてしまうと思います。
親の気持ちと支援者のアドバイスのずれは必ずあります。
なので、出来ることは受け入れ、出来ないことは無理してやらない、そんな勇気も必要なのではないでしょうか。
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