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これ前にブログに書いたことなんだけど、書ききれないことボイシーで話してますので聞いてね
息子は算数が出来ません。
お金も900円のランチを食べるには1000円だせばいいことは何となく理解しているようですが、細かい計算はできません。
406円なかった場合、1006円出せばお釣りが600円だということなど理解してません。
でも、電車で一人で外出し、毎日会社の昼休みは近所で一人ランチしてます。
■モーレツ母さんになっていた
そんな私もかつては、計算能力がない息子のことを何とかしようと思っていました。
「買い物くらい出来ないと、私があの世にいったときに困る」と思い、家の食事に値段をつけて、それをお金で渡す練習をしたり…
計算問題を作りやらせていたりしました
中学の時、支援学級の個人面談のときそのことを伝えると、担任に次のように言われました。
「僕はお金がわからないのでお財布から取って下さい」と言える子に育てなさい。
日本は治安が良い国なのだから店の人が多めに取ることはしないので安心です。
「お金の計算がわからなくちゃダメだ」と親から厳しく言われ練習をしている生徒がいました。
その子は財布から正しい額を出せないことを恥ずかしいと思ったのか、商品を黙って持ち帰るようになってしまったんです。
難しい計算ができても、物の価値がわからない子がいます。「白菜は2,000円くらい」と平気で言ったりします。その価値がわかるようになるのはなかなか障害のある子どもには難しいです。
SOSを出す力が大切だと気づきました。
■何でも一人で出来るようになることが自立ではない
子育方針を聞くと「人に迷惑をかけない子」「一人で何でもできるようになること」と答える人が多くいます。
でも、健常児も障害児も何でも一人で出来るようになることが自立ではないと思います。
人は出来ないことの方が多いのですから、出来る人に頼ればいいのです。そして、「ありがとう」と言える子に育てればよいのです。
話は変わりますが、片付けが苦手な人が片づけ本を読んでも片付かず、出来ない自分を自己否定することがあります。
お金はかかりますが週1回でも○○メリーメイドなどのサービスはたくさんありますから、利用するのも一つの方法ではないでしょうか。それと同じだと思います。
更に…
「人に迷惑をかけてはいけません!」と言い続けると、困ったときに助けを求められない人になってしまうかもしれません。
迷惑をかけたら「ごめんなさい」と言えればよいのです。
人には貢献意欲があります。誰かの役に立つことで相手には自己肯定感がつきます。
そして、本人も自分が助けてもらった経験を通して、人を助けてあげられる子になります。
更に人の役に立つと本人にも自己肯定感がつきます。
宿題が解けないとき息子は「計算機!」と訴えます。
便利なツールに頼るのも誰かに頼るのと同じことです。キャッシュレスの時代がやってきたのでカードに頼ればよいのです。
コンビニで好きなお菓子を買うのが習慣になっています。何故、計算できないのに買い物できるのか…それはレジの人に助けてもらっているからです。
出来ないことは誰かに助けてもらって生きる、これも自立の形です。
親は子どもといつかお別れする日がやってきます。
いつまでも世話をしてやれないのですから、他人に頼ることは親亡き後のことを考えたら必要な力だと思っています。
親亡きあと、頼れる大人をたくさん作っておくことが、親の役割だと思います。
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