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人間の本性は本来善であるとする考え方、性善説に基づくマークなのですが、悪用する人がいたり、認知度が低かったりして色々と課題もあるようです。

 

ヘルプマークとは…

 

【ヘルプマーク】

 

 

義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。

 

生理痛で辛い時もこれをつけていていいそうです。

 

ヘルプマークは療育手帳のように「これを持っていると交通費が半額になる(一種、二種により異なるが)「とか「福祉サービスを受けられる」など税金を使うお金にかかわることではないので、比較的簡単にもらえます。

 

私も実際、区役所に行って「息子が自閉症です。3個下さい」と言ったら、本人を連れて行ってるわけでもないのに、手にすることが出来ました。

 

窓口にどさっと置いてある自治体もありますし、駅でももらえます。

 

■悪用

 

これを悪用してメルカリに出している人もいて、無料でもらって300円~400円くらいで売っている人を何人も見かけました。

 

それから、布地なので似せたものを作って出品し、説明欄に「これは自治体で作成しているものではありません。可愛く作ってみました」と書き「手作りだから問題ないでしょ」としている人もいました。

 

また、健康であるのに椅子に座りたいために、これをぶら下げている人もいるらしいので驚きです。

 

もちろん、多くの人が「助けが必要な人なんだな」と認識して、気を使ってくれるのだとは思いますが、一部悪用する人もいるのが実際です。

 

■障害があっても必要がないのに助けられる

 

さて、私には知的障害を伴う23歳の自閉症の息子がいるのですが、外でパニックを起こすこと、それから重度の食物アレルギーもあるのでこれが必要でつけていました。

 

ある日、電車内で立っていると電車で咳を譲られてしまいました。

 

親切されたのですが「息子は自閉症だけど体力はある若者なので必要ないの、わかりにくいマークだな」と思ってしまいました。

 

また知人は学習障害という生まれつきの発達障害を持っていて、文字の読み書きに困難がありました。

 

字を書く場面でこれを認識してもらえればよいのですが、度々、電車で席を譲らえて困惑していました。

 

ですから、わかりやすく「席を譲ってください」と書いてあればいいとも感じました。

 

更に裏面に障害について自由に書く欄があるのですが、それを表にしておく方が却ってわかりやすいのではないでしょうか。

 

■認知度が低い

 

ヘルプマークの認知度まだまだ低いようです。そのためこれを付けていたのにも関わらず、優先席に座っていた人が、「若いんだから席を譲れ」と怒鳴られたそうです。

 

それから、私は知的障害者ガイドヘルパーとして移動支援の仕事をしているのですが、見た目は普通なのですが大きな声が出てしまう人と一緒に外出したときのことです。

 

見知らぬ人が近づいてきて「静かにしろ」と鳴られたことがあります。

 

付けていてもそうなのです。

 

逆ヘルプマークの緑色のヘルプマークまで出現しています。「私は手助けをしますよ」と言うマークだそうです。

 

わざわざ、このようなものも考案されるほど助けてくれる人が少なく、またわかりにくい赤のヘルプマークだな…と感じました。

 

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