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質問を頂きましたのでボイシーで答えてます。
詳しくはラジオ(アーカイブずっと残ってます)で聞いてほしいんだけど、抜粋するね
【抜粋】
まず、押さえておかなくてはならないこと
それは、お薬は発達障害そのものを治すものではなく、発達障害による様々な辛さを軽減するものと言うことです。
例えば風邪について
風邪そのものを治す薬は存在しませんが、風による発熱や咳を楽にするために様々な薬があります。
発達障害の子に処方されるお薬はそれと似たようなものだと思います。
例えば睡眠導入剤、夜寝てくれず昼間寝てしまう子について
夜ぐっすり眠れないと、翌日のパーフォーマンスは落ちます。また、一番悪い影響は子どもが夜間寝てくれないと、親もそれに付き合わされるので、親も睡眠不足になります。
睡眠不足になれば親も気分がイライラしますし、仕事も家事もしっかりできません。
親のためにも必要だと思います
また、自傷や他害が激しかったり、不安感が強ければ本人も毎日辛いはずです。そんなとき不安感が和らぐ薬もうまく使うことも大切だ思います。
息子はずっとお薬を飲んでいます。強迫性障害があるからです。
エビリファイとデプロメールと頓服のリスパダール
そのおかげで比較的穏やかな日常を送ることが出来ています。薬には必ず副作用がありますので、年に一度、採決をし、肝機能障害が起こっていないか調べています。
つくば子どものこころクリニックの院長(監修 鈴木先生より)
ご本人が困っている場合は薬物治療を継続できますが、神経発達症(発達障害)のある方に多くある周りが困っている場合は治療継続が困難となるケースも多くあります。
薬物治療に消極的な親御さんもいますが、副作用に気をつけながらうまく使えばより良い生活を送ることができます。
どんな薬にも副作用の心配があるのでなるべく使わないに越したことはないのですが、神経発達症の問題行動には限界があります。
特に成人の患者さんは何十年ものあいだ、日々の生活や仕事で苦しみを味わってきていることも多く、投薬で効果がみられたときには「どうしてもっと早く使わなかったのか」と後悔する人も多くいらっしゃいます。
自尊心をあげるために薬物治療は重要な役割を担っています。
特にADHDのある患者さんは何度も同じミスを繰り返して叱られ自尊心が落ちているケースが多くあります。