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幼稚園・保育園は義務教育ではないので、特別支援学級や特別支援学校のようなものはありません。定型発達の子が大半の園に入園することになります。

 

けれども、発達障害の子を「足を引っ張る厄介者」と思う親御さんがいたり、園が障害に対する理解がなかったりする場合、親も子もしんどい思いをします。

 

 「障害のあるお子さんを積極的に受け入れています」という園もある一方、あからさまには言いませんが、「歓迎はしていません」という姿勢の園もあるのです。

 

知人の話ですが、園でトラブルが起こるたびに、保育士さんから「迎えに来てください」との電話がかかってきて、知人は携帯が鳴るたびにビクッとしていました。

 

また、「発表会や運動会で成果をあげることが命」となっている園に子どもを入園させた知人は、つぎのような信じがたい体験をしました。

 

発表会で鍵盤ハーモニカを勝手に吹いてしまうため、自分の子だけ、音が出ないようにホースに小さな穴を空けられた―。

 

ママ友から「あなたの子が参加したら運動会でうちのクラスが勝てない。運動会を休んでほしい」と言われた―。

 

それでも、その知人は「園から悪く思われないように」、「周りに迷惑をかけないように」と子どもに猛特訓をしていました。

 

本当に自由で伸び伸びがいいの?

 

 「ずっと自由に遊んでいていいんだよ」と言われたら、「伸び伸びできていいじゃないか」と一瞬思います。

 

私たちには〝スケジュールが組み込まれる→窮屈〟〝自由→楽しい〟という思い込みがあるからです。

 

けれども、あくまでもわが息子の場合は、自由な空間にポツンと置かれてしまうと見通しが立たず、不安になるのではないかと思いました。

 

幸い、通っていた保育園はタイムスケジュールに従って、「○時からお歌、○時から体操、○時からはお絵描き」と決まっていたので、息子にとっては保育の流れの見通しが立ち、心理的に安定しました。

 

小学校には時間割があり、「1時間目は算数、2時間目は国語」と見通しが立ちます。

 

けれども、休み時間に急に「校庭で各自好きなように遊んでいいんだよ」「自由時間は友だちと交わろう」と言われると、戸惑ってしまう子も実際います。 

 

自由で伸び伸びした幼稚園・保育園は、子どもにとってこの休み時間が一日中続くようなものなのかもしれません。

 

幼稚園・保育園選びは、大人の固定観念を捨てて、子どもの状態に合わせて一番居心地のいい園を選びましょう。

 

 「教育熱心な園で子どもが刺激を受けて伸びるような気がするから」

 

「親しいママ友の子が通っているから」

 

「園バスが近所まで迎えに来てくれるから」

 

「制服がかわいいから」

 

「有名だから」

 

「施設がきれいだから」

 

などの理由ではなく、発達に課題のある子の保護者の話にじっくり耳を傾けてくれ、他の子と比較したり「こうであらねばならない」との基準を押しつけたりしない園を選びましょう。

 

 

 

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