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息子は知的障害があります。

 

3歳で療育手帳を取得するときにはかったときIQ37、手帳の成人更新のとき、再度測っても37でした。

 

経験により出来ることが増えても、知能指数というのは生まれつきのもので生涯、原則変わることはないと主治医に言われました。

 

さて、今日は境界型知能についてお話したいと思います。

 

境界型知能とは概ね75~85未満を差しますが、全人口の14パーセントいると言われています。

 

知能指数が概ね75以上ですと、知的障害を証明する療育手帳を受け取ることはできませんから、福祉の網の目から零れ落ちてしまうわけです。

 

具体的にお話しましょう。テレビ番組で次のような放送でした

 

この日、買いに来たのは乾電池。

 

値段の異なる2種類の乾電池を手に取ると、及川さんはその場でしゃがみ込んでしまいました。

 

2本で329円と4本で398円、どちらが割安か…

 

外出時には常に持参しているというメモ帳を使って、計算を始めました。

 

「2本で329円だから、4本だと600円と…」

 

電池の購入を決めるまでに、約8分かかりました。

 

私は長年、学習塾で小学生に算数国語を教えていましたが一部、「この子は境界型知能かもしれない」と感じた子が何人かいました。

 

通常級に通っていました。

 

本人は一生懸命努力はするのですが、どうにもこうにも教科書の内容が理解できないのです。

 

境界型知能ではなく学習障害という障害もあります。

 

この場合、知能指数には問題がないのですが目で見た文字を頭の中で音声化できないので、読み書きに困難を示します。算数障害の子もいます。

 

以前、学習塾で教えていた時のこと、10までの計算は暗記することが出来たので正解出来できていたのですが

 

繰り上がり繰り下がりになると、とたんのダメな子がいました。

 

どんなに教えても理解がついていきません。

 

算数は積み重ねの学習なので、つまずくと雪だるま式にわからなくなります。

 

9+3がわからなければ 29+13もわからない、掛けさん、割り算のひっ算がでてきたら全部を使うのでチンプンカンプンです。

 

この子が境界型知能だったのか、はたまた学習障害児だったのか、今となってはわかりませんが…

 

こういうことをどのくらいの親御さんが知っているのでしょうか。

 

また学校の先生はどれくらい把握しているのでしょうか。

 

苦しんでいるのは子どもです。

 

不登校の原因は虐めよりもむしろ学業についていけず、授業がチンプンカンプンになってわからない、自信をなくし、学校に行くのが辛くなると聞きます。

 

全ての小学校に情緒障害児学級を設置している自治体は半数にも満たないといいます。

 

これらの子の居場所を作ってほしいです。

 

こんなコメントも頂きました

 ↓

ボーダーの問題、本当に重要な課題だと思います。

 

療育を受けて来たからこそできることが増えて来たのに、IQが少し高くなったことで支援が受けられなくなったりする話も聞きます。

 

大人になってからも、知能的に理解が難しい仕事を与えられて、「お前はバカか!なんでできないんだ!」と叱責されたりします。

 

本人にボーダーの自覚が無いところもまた問題で、「できない」のが当たり前なのにできない自分を責めて自信を無くし、自己肯定感を下げてしまう。

 

人の能力には個人差があるという点での『多様性』も、社会全体にもっと認識されることを願います。

 

 

 

 

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