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自閉スペクトラム症のある息子が1歳になるころから「なんだか怪しい…」と感じることが多かった私は、息子が3歳になるとすぐ、療育手帳(障害者手帳)を申請した。

 

判定結果は「中度」知的障害。自ら手帳の交付を希望したというのに、「軽度」でなかったことに落胆し、涙した。

 

それから15年後…。

 

療育手帳の判定結果は「中度」知的障害、落胆して泣いた

 

自閉スペクトラム症のある息子は、1歳ごろから「なんだか怪しい…」と感じる行動をすることが多かった。

 

母である私は、息子が3歳になるとすぐ、療育手帳(障害者手帳)を申請した。療育手帳は、3歳をすぎないと申請できなかったからだ。

 

療育手帳の申請は児童相談所が窓口だった。

 

息子は児童相談所で検査を受けた。

 

結果は3度(中度)の判定で「4度(軽度)ではないんだ」とショックを受けた。

 

障害児向けの福祉サービスを受けるため、療育手帳が欲しくて自ら出向いたのにも関わらず…。

 

児童相談所からの帰り道、駅まで泣きながら歩いたことを思い出す。

 

1ヶ月後、療育手帳が郵送されてきた。

 

交通機関の割引制度を利用するには、手帳を提示する必要があったが、当時の私はものすごく抵抗があったので、しばらく使うことができなかった。

 

東京都の場合、療育手帳(愛の手帳)は知的障害の重さで4つの度数に分かれている。

 

最重度 1度…知能指数 19以下

重度  2度…知能指数 20~34

中度  3度…知能指数 35~49

軽度  4度…知能指数 50~75

 

参考:対象者(愛の手帳Q&A)|東京都福祉保健局

 

 

 

軽度の目安が、IQ75未満の自治体もある。

 

IQ70〜75が、療育手帳がもらえるギリギリの、ボーダーラインで、IQが70〜75より高く

 

日常生活の能力に問題がない場合は、療育手帳の認定基準に満たないので、療育手帳はもらえない。

 

療育手帳がもらえるかもらえないかの境界は、自治体によって異なる。

 

療育手帳交付のボーダーラインは、IQ70が基準の自治体もあれば、IQ75が基準の自治体もある。

 

療育手帳の再判定、結果は変わらず「3度」で中度の知的障害だった。

 

息子が18歳になり、療育手帳の成人更新をすることになった。結果は今までと同じ3度だった。

 

少しホッとする。福祉サービスが今までと変わらず受けられるからだ。

 

児童相談所からの帰り道、駅まで泣きながら歩いた昔と比べると、自分も随分変わったものだ。

 

療育手帳を持っていても使うのに抵抗があった昔に比べると、持っていくのを忘れたら家に取りに戻るくらい変化した。

 

タクシーに息子と乗ったとき「障害者手帳持っているんですけれど、持ってくるの忘れてしまいました。でも障割にしてくれますか?」と図々しく聞くくらいだ。

 

親として成長したのか、諦めたのか、悟ったのか…。

 

特別支援学校高等部時代、学校のママたちとランチした。

 

あるママ友が呟いた。

 

「療育手帳の成人更新で3度が4度になっちゃった~(=軽度になったこと)『3度が4度に上がりました』と担任に話したら、

 

『そうでしたか…』複雑な表情をされて、こちらも複雑な気持ちになったよ~。」

 

「あるあるだよね。」

 

そんな会話が交わされる。

 

愛の手帳が3度から4度(中度→軽度)になって本来喜ばしいことなのだろうが、それによって利用できなくなる福祉制度があるからだ。

 

私が住んでいる自治体では、“緊急介護人制度”というのがあって、愛の手帳(療育手帳)が1度から3度だとこれを利用できる。

 

しかし、4度だと利用できなくなる。

 

ほかにも、一般企業の障害者雇用枠では、療育手帳の1度や2度だと、ダブルカウントされる。

 

つまり1人雇うと2人分とカウントされるのだ。

 

手帳の判定が変わるのは、親と嬉しくもあり、利用できる福祉サービスが減るのではと不安になることもあり、複雑な気持ちになるものだ。

 

そして、それくらい親と一心同体になってくれる特別支援学校高等部の先生方はありがたい存在だった。

 

「残念だ」とは決して口には出さないが、表情から、わが子のことを深く考えてくれいることは読み取れるから。

 

■障害区分認定は?

 

療育手帳の成人更新とは別に、19歳になったら、区分認定も受けた。

 

これは知能指数による判定ではなく、日常生活するのにどれくらい困難があるかを示す度数である。

 

療育手帳(愛の手帳)は「1・2・3・4」と数字が上がるほど軽度ということだが、区分認定は「1・2・3・4・5・6」とあり、数字が上がるほど重く、福祉サービスは手厚くなる。

 

逆なのだ。ややこしい!!

 

当時、ママ友との会話はもっぱら…

 

「成人更新で療育手帳は何度になった?」

 

「区分指定は何度?」

 

だった。

 

成人を前にやらなくてはいけない申請も多く、何しろいろいろ難しい。

 

経験者としていえるのは、17歳になる前くらいから、いろいろ調べておくとよいということだ。

 

執筆/立石美津子

 

(監修・鈴木先生より)

 

 

療育手帳のボーダーラインはいつも疑問に思います。

 

IQ69と71で何が違うのか?自治体で差がないように医師の診断書を添えて70以上でももらえるようなシステムがいいのではないかと常々思っています。

 

IQ49と51でも同様です。

 

中にはIQ51でも中等度の知的発達症にしてくれる児童相談所の方もおられます。

 

そのためには、いかに生活で困っているかを保護者が児童相談所に伝えられるかどうかにかかっているようです。

 

発達障がいは以前、軽度発達障がいと言われていました。

 

障がいに軽度も重度もないことからスペクトラムという領域という意味の言葉が用いられ、軽度という言葉は診断名から消えました。

 

知的発達症もいずれ軽度や重度の枠がなくなってスペクトラムとなり、みんな同じ福祉サービスが受けられる時代が来ればいいですね。

 

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