【週刊スパから取材を受けました。載ってます】
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資格なしで誰でもなれる「自称カウンセラー」が増加している
発達障害の認知度上昇とともに、まるで便乗したような「発達障害ビジネス」とも呼べそうな存在が増えている。
消費者庁ではすでに「障がい者の消費行動と消費トラブルに関する調査」(平成29年)というレポートを公開。
SNS上で起こる、金銭トラブルに警鐘を鳴らしている。
そして、近年目立ってきたのが、「発達障害カウンセラー」や「発達障害改善コーチ」を名乗る、自称専門家の存在だ。
例えばスキルシェア系のサービスには「1分数百円から悩み相談を受けます」といった募集が乱立。
もちろん「純粋に悩みを聞いてあげたい」という人もいるだろうが、小銭稼ぎが目的のケースも少なくないはず。
なかには「数千円で発達障害の親子に遠隔ヒーリングをします」という募集もあり、実際に買い手がついているようだ。
「カウンセラーには特別な資格も必要ないので、誰でも名乗れる。
そういった肩書を利用して発達障害の当事者や親御さんに付け込もうとする人も多いので、注意が必要です」
そう話すのは立石美津子氏だ。
国家資格の公認心理師等の肩書がない時点で、疑問符がつくという。
「なかには勝手に『〇〇協会カウンセラー』と名称を作って宣伝している人も見かけます。
今ではSNSを使ってそれっぽく見せれば、誰でも専門家を装える。
実際に私のフェイスブックにも、いかにも怪しい自称カウンセラーのから、しつこく友達リクエストが届いています」
数万人のファンを持つ専門家風アカウントも
彼らの目的は、立石氏のような著名人から「お墨付き」を得ることだという。
「資格を持っていない方が『有料でセッションやカウンセリングをやりたいから、あなたのSNSでシェアしてください』と、リンク先をDMで送ってくるんです。
しかもご丁寧に、私が書いたような紹介文まで添えて、『これをそのままシェアしてほしい』と。
なかには当事者の方や、発達障害を持っている家族がいる方からも連絡をいただきますが、個人の信用にもかかわるので、基本的にすべてお断りをしています」
SNSで「発達障害カウンセラー」と検索すれば相当数がヒットし、なかには数千~数万人のフォロワーを抱える人も多い。
立石氏は「最初に無料カウンセリングを受けさせ、その後に高額のコーチングなど本命商品を購入させるケースも多い」と続ける。
「さらにひどいものだと、勝手に協会を作り門下生を募るケースもあります.
『私の認定を受けたら、あなたも私と同じ活動ができます』と勧誘する、
まるでねずみ講ですよ。そんな人に相談せずとも、まずは自治体の障害福祉課などに問い合わせたほうがいいです。
信頼のおけるクリニックや福祉施設など、地域の相談窓口を紹介してくれます」
ネットで相談相手を探す前に、きちんとした専門医や自治体を頼るべきだろう。
<プロフィール>
著述家
立石美津子 氏
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全文字、立石の指導動画付きです