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前に冊子に書いたこと載せておきます
兄弟姉妹の障害のことを「絶対に知らたくない」と隠す家族がいます。
過去の歴史では精神疾患や障害のある子どもを座敷牢に閉じ込めておく家庭もありました。
また、自閉症の子を育てている親が“冷蔵庫マザー”と呼ばれていた時代もありました。
「親が愛情をもって育てず、冷たく突き放したことが原因で子どもが自閉症になった」と言うのです。
いまだにそんな風に思っている人がいるのでしょうか。
■確かにいる
役所でこんなことが書かれているポスターを見かけました。
「自閉症になったんじゃあない。自閉症として生まれてきただけ」
これは14年前に作られたものですが、今では当たり前のことが役所に貼られているということは「自閉症になるのは育て方が原因」と考える人がまだいるということです。
私も息子が幼い頃、「愛情不足だから自閉症になったんでしょ。もっと抱っこしてあげたら」と言われたこともあります。
そうなると世間のからの偏見や誤解を恐れ、隠したくなる人も出てくるのかもしれません。
■障害児が優先になってしまう
家族に障害のある子がいると親はその子にかかりっきりになることもあるでしょう。
兄弟姉妹は「あなたは定型発達なのだから、自分で何でもできるでしょ」と構ってもらえないこともあるでしょう。
親に甘えたくても、自己主張できず我慢させられることも多くなるかもしれません。
そうなると
「兄弟姉妹に障害があることを婚約者に話したら、破談になってしまうのではないか」
「親が障害のある子にかかりきりになり、ずっと我慢我慢の人生を歩ませてきた.
せめて、結婚くらいは願い通りにさせてやりたい」
と考えてしまうの無理からぬこと。
ただ、兄弟姉妹に障害がある人がいても、それごと受け止めてくれる相手と結婚した方が幸せになれる気がして私はなりません。
それは、仮に結婚後、発達障害の子が生まれた場合、母親は療育手帳や受給者証を取得して福祉とつながりたくても
夫や舅姑から
「障害だなんて、恥ずかしい」
「診断受けてしまったら“障害者”のレッテルを貼られてしまい、伸びるものも伸びなくなる」
「障害だなんて、それだって個性の一つなんだから」
「似たような子どもは他にもたくさんいるじゃないか」
と言われてしまい、子育ての仕方で家族と意見がぶつかり、子どものことだけで大変なのに苦しむことになるかもしれないからです。
実際に障害のある子のために家族の絆が深まるばかりか、家族間に溝ができ、離婚に至る人もいます。
兄弟姉妹に障害のある人がいることを受け止めてくれない相手と一緒になることはこのようなことも起りうるということです。
人生100年時代、親なきあとの人生は長く続きます。
そう考えたら、障害があることを伝え、福祉とつながっておくことが大切なのだと思います。
現代は福祉を活用することで兄弟姉妹に負担をかけることなく、障害のある子自身が自立し生きていける時代になってきているのではないでしょうか。
質問がありましたらコメント欄に書いてね。
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