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前に冊子に書いた原稿載せとくね
知的障害のある自閉症の息子が特別支援学校高等部2年生の時のお話です。
息子は爪が少しでも伸びると気になるようでした。
手足の指の爪は肉に食い込むくらい短く、深爪になっているのに更にむしっていたので「ばい菌が入るから、止めなさい!」と叱りました。
息子は自分の行動を否定されることに敏感で、この私の言葉でパニックを起こしてしまいました。
それでも、自閉症の特性なのでしょう。
決まった時刻19時46分になったら、マンション地下にあるゴミ捨て場に行きました。(我の住むマンションはいつ持って行ってもよいことになっています)
いつもなら1分くらいしたら帰ってくるのに、いつまでも戻ってきませんでした。
しばらくして、管理人室から「息子さんがパニックを起こして共用部の壁に穴を空けてしまいました」の連絡が入りました。
タイミングが悪いことに、その時、マンション他の住人に出くわし、苦情が入ってまったとのことでした。
息子には、知的障害のある自閉症があることを管理会社に伝えていました。
苦情が出たとき、その住人に
「この子には自閉症という障害があってパニックを起こしてしまったのです。人に危害を加えようとしていた訳ではありません」と説明してくれたようです。
でも、こういうことが起こると、私もかなり精神的に疲れます。「なんで、暴れるの!」と頭にきてしまい、私の方が暴れたくなります。
■学校からの連絡帳
学校からの連絡帳を開いてみると職業訓練のための“身だしなみチェック”の項目がありました。そこには“爪は短くしておく”と書いてありました。
これで必要以上にむしっていたのです。ちゃんと息子なりの理由がありました。
翌日、担任に「学校からの指示をきちんと守って、爪を短くしようとしていますが、手も足の爪も毎日むしっています。
先生からも、この状態はやりすぎであることを、うまく伝えてくださいませんか?」と電話をかけました。
担任から「全体注意したことを、自分にも当てはめたんですね。
『○○㎜は残す』とか『○○㎜になったら切る』では曖昧でわかりにくい指示だったのかもしれません。
配慮が不足していました。
対策として学校に爪切りを持ってきて、毎月10日・20日・30日に切る方法ではどうでしょうか」と提案がありました。
そして、翌日。帰宅した息子が持ち帰ってきた連絡帳には次のように書いてありました。
「昼休みに担任と一緒に爪切りをしました。
まだ自分では切らず、担任と一緒に切りました。
切る必要のない爪の長さも確認しました。
繰り返し確認することで自分で切らなくてもよい長さがわかってくると思います」
人の行動には必ず理由があります。
なかなか難しいですがカッとなって頭ごなしに注意しないで「なぜそれをするのか」を考えなくてはなりません。
「まだまだ修行が足りないな!」と思った出来事でした。
質問がありましたらコメント欄に書いてね。ブログ内でお答えさせて頂きます。
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全文字、立石の指導動画付きです