コウチュウ目、6ー1

 

※7月9日、ジュウシホシクビナガハムシ成虫、ヨツボシナガツツハムシ、ハギツツハムシ、バラルリツツハムシ、コヤツボシツツハムシ、クロホシツツカムシを追加しました。

 

この仲間は1.5㎜~10数㎜と小型の虫ですが、種類数も色彩も多様で、地味な色から、派手な色の種まであり、目を楽しませてくれます。多くの種類が成虫で越冬するため、早春から晩秋まで見られますが、夏眠をする種が多く、夏場はあまり見かけません。新成虫は6月上旬から次々と現れます。

 

モモブトハムシ亜科

ワモンナガハムシ

6月上旬に現れ、ニシキギ科のマユミ、ニシキギで、やや希に見られます。大きさは4.2㎜~4.8㎜ほどです。

ワモンナガハムシ

 

カタビロハムシ亜科

カタビロハムシ

6月上旬にモクセイ科のコバノトネリコで、見られますが希なようです。大きさは7.8㎜~8.8㎜ほどです。

 

ネクイハムシ亜科

食草の根の部分を食すため、根食いハムシの名が、付けられています。

カワホネネクイハムシ

6月上旬に現れ、スイレン科のコウホネでやや希に見られます。大きさは7.5㎜~10㎜ほどです。

キンイロネクイハムシ

6月上旬に現れ希なようです。ガマ科のミクリ類が食草ですが、スゲ類にも集まります。本来の色が表現されていませんが、本来は地色が緑金色で、小豆色の模様が目つ美しい種です。大きさは7.5㎜~9㎜ほどです。

キンイロネクイハムシ

ホソネクイハムシ

6月上旬に現れ体は胴金色で、やや希なようで、ガマ科のガマ類で見られます。大きさは6㎜~10㎜ほどです。

オオネクイハムシ

6月上旬に現れ体は黒色で、やや希なようで、スゲ科のスゲ類に集まります。大きさは10㎜~12㎜ほどです。

シラハタネクイハムシ

八甲田山では6月下旬に現れ、体は黒色~紫青色まで多彩で、希なようです。スゲ科のスゲ類に集まります。大きさは8㎜~9.2㎜ほどです。

スゲネクイハムシ

6月上旬に現れ体は黒色~紫青色まで多彩で、普通に見られます。スゲ科のスゲ類に集まります。大きさは7㎜~11㎜ほどです。

スゲネクイハムシ

 

クビボソハムシ亜科

ルイスクビナガハムシ

5月旬に現れ体色は赤と黒のストライプで、ユリ科のマイズルソウ、ナルコユリなどで見られますが希なようです。大きさは6㎜~6.9㎜ほどです。

ルイスクビナガハムシ

キイロクビナガハムシ

5月中旬に現れ体色は褐色で、ヤマノイモ科のヤマノイモで見られますが、希なようです。大きさは6.2㎜~8㎜ほどです。

アカクビナガハムシ

5月中旬に現れ体色は赤で光沢があります。ユリ科のサルトビイバラ、シオデで普通に見られます。大きさは7㎜~10㎜ほどです。

ルリクビナガハムシ

5月中旬に現れ体色は瑠璃で、キク科のアザミで普通に見られます。大きさは5.5㎜~6.2㎜ほどです。

ジュウシホシクビナガハムシ(アスパラガスハムシ)

5月中旬に現れ体色は赤に黒の斑模様があり、栽培されているキジカクシ科の、アスパラガスで普通に見られます。大きさは6㎜~7㎜ほどです。

ジュウシホシクビナガハムシ(アスパラガスハムシ)

ジュウシホシクビナガハムシ(アスパラガスハムシ幼虫)

ジュウシホシクビナガハムシ(幼虫)

セアカクビボソハムシ

5月中旬に現れ体色は瑠璃色で、背に赤色がありますで、ツユクサ科のツユクサで希に見られます。大きさは5.6㎜~5.8㎜ほどです。

トホシクビボソハムシ

5月中旬に現れ体色は黄褐色で、小黒点が有した個体から黒点を消失した個体まであります。ナス科のクコで普通に見られます。大きさは4.5㎜~5.8㎜ほどです。

トホシクビボソハムシ(マウンテング)

トホシクビボソハムシ(卵)

トホクビボソハムシ(幼虫)

イネクビボソハムシ

5月中旬に現れ背は瑠璃色で、首が赤色をしており、イネ科のイネで見られます。大きさは2.2㎜~2.8㎜ほどです。

 

ツツハムシ亜科

ヨツボシナガツツハムシ

5月中旬に現れオレンジ色の背に、4つの黒斑があり、県内に生息するツツハムシの仲間では最大です。ヤナギ科のヤナギ類、カンバ科のカンバ類、ブナ科のブナなどで見られますが、少ないようです。大きさは8㎜~11㎜ほどです。

 

ヨツボシナガツツハムシ

ハギツツハムシ

5月中旬に現れ、体色は黒色~黄褐色のものまであります。マメ科のハギ類でやや普通に見られます。大きさは3.8㎜~4㎜ほどです。

バラルリツツハムシ

5月中旬に現れ背は瑠璃色で、バラ科のバラ類、ブナ科のナラ類、マメ科のハギ、フジなどで普通の見られます。大きさは3.5㎜~4.5㎜ほどです。

コヤツボシツツハムシ

5月中旬に現れ、基本斑文は背は朱で8ッの黒色斑ですが、それぞれの黒紋が接続するなど変異が多い。ヤナギ科のヤナギ類、カバノキ科のハンノキ類で普通に見られます。大きさは4.5㎜~5㎜ほどです。

コヤツボシツツハムシ

クロホシツツハムシ

5月中旬に現れ、背は朱色に黒斑があり、バラ科のバラ類、マメ科のハギ、ブナ科のナラ類でやや普通に見られます。大きさは4.5㎜~6.2㎜ほどです。

クロホシツツハムシ

 

※次回もご期待下さい