コウチュウ目、4

 

種ごとに記している「普通、やや希、希、非常に希」は、同好者レベルの表記で、一般の方では「希」に相当するレベルと思われます。

 

※10月7日、コクワガタ、ヒメオオクワガタ、オオクワガタを追加しました。

※10月27日、アカアシクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタを追加しました。

 

クワガタムシ科

青森県では12種類のクワガタムシが確認され、今回はすべて紹介できます。皆さんが知っているクワガタムシと、趣が異なる種もあると思いますが、されどクワガタムシなのです。

マグソクワガタムシ亜科

マグソクワガタ

クワガタムシと言うよりもコガケムシに似ています、それもそのはず以前はコガケムシの仲間でしたが、研究が進み現在ではクワガタムシの仲間とされています。朽ち木や流木が混じる清流域の河原で、年に一度6月上旬に現れ、発生地では多数みられますが極めて局所的です。大きさは6㎜~9㎜ほどの小さな種類です。

マグソクワガタ

 

マダラクワガタムシ亜科

マダラクワガタ

全種と同様にクワガタムシよりコガケムシに似ています、カツラ科のカツラ朽ち木で、一度だけ確認しただけです。年に一度6月上旬に現れるようですが希です。大きさは5㎜ほどで日本最小のクワガタムシです。

マダラクワガタ

クワガタムシ亜科

ルリクワガタ、♂

瑠璃色の美麗種で主にブナ林で見られ、ブナ科の朽ち木やブナ立ち枯で見られます。年に一度6月上旬に現れやや希です。大きさは9㎜~13㎜ほどの小い種類です。

ルリクワガタ、♀

ツヤハダクワガタ♂

雑木林でバラ科のサクラ類、カツラ科のカツラの朽ち木に集まり、前記の朽ち木を崩すと多数の幼虫や成虫が見つかる。年に一度6月上旬に現れやや希です。大木さは11㎜~14㎜ほどの小い種類です。

ツヤハダクワガタ、♀

ツヤハダクワガタ、成虫と幼虫

オニクワガタ、♂

​​​主にブナ林で見られ、ブナ科の朽ち木や立ち枯で見られます。年に一度7月上旬に現れやや希です。おおきさは14㎜~19㎜ほどの小い種類です。

オニクワガタ、マウンテング(上♂、下♀)

スジクワガタ♂

雑木林の樹液で見られ、各種広葉樹の朽ち木や立ち枯で見られます。年に一度6月上旬に現れ普通に見られます。大きさは13㎜~23㎜ほどです。

コクワガタ♂

雑木林の樹液で見られ、各種広葉樹の朽ち木や立ち枯に集まり、年に一度6月上旬に現れ、普通に見られます。大きさは17㎜~32㎜ほどです。

コクワガタ♀

ヒメオオクワガタ

深山のヤナギ類の樹液に、年に一度8月下旬に現れやや希です。大きさは13㎜~23㎜ほどです。

ヒメオオクワガタ♀

オオクワガタ♂

八甲田山の灯火で得られ、年に一度8月中旬に現れ希です。27㎜~53㎜ほどです。

オオクワガタ♀

アカアシクワガタ♂

雑木林の樹液で見られ、各種広葉樹の朽ち木や立ち枯に集まり、年に一度7月上旬に現れ、普通に見られます。大きさは19㎜~32㎜ほどです。

アカアシクワガタ♀

ノコギリクワガタ♂

雑木林の樹液で見られ、各種広葉樹の朽ち木や立ち枯に集まり、年に一度7月下旬に現れ、やや普通に見られます。大きさは23㎜~45㎜ほどです。

ノコギリクワガタ♀

ミヤマクワガタ♂

雑木林の樹液で見られ、各種広葉樹の朽ち木や立ち枯に集まり、年に一度6月下旬に現れ、やや普通に見られます。大きさは27㎜~51㎜ほどです。

ミヤマクワガタ♀

 

※次回もご期待ください。