1965年版ドラマ新撰組血風録

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CATVを録画して

1965年版『新撰組血風録』全話を

二ヶ月かけて観た。


当時でも、時代劇を作る

制作の苦しさは

画からも浮かび上がってくる。


しかし、そこを突破する

力のある作品で

当時、大人気だったのは

理解できる。


原作者の司馬遼太郎が

栗塚旭という逸材を得て

映像化に合意したのは

原作好きな私も超納得。

奇跡的な出会いだったように思う。


そのほか舟橋元や島田順司

左右田一平、徳大寺伸、

仮面の忍者赤影の坂口祐三郎などの

実力派俳優と

監督、河野寿一、佐々木康ほか

脚本、結束信二など

力のあるスタッフが集まっている。


個人的には

1話のゲストが嵐寛寿郎で

最終回のゲストが

森光子だったのは

嬉しかった。

(わかる人はわかる嬉しさ)


殺陣の上野隆三先生は、

『仁義なき闘い』のアクションを

つけられた名殺陣師。


1話で見せる池田屋の殺陣は

これまで観た、

どの池田屋よりも心に残った。


これこそ

まさに人と人との闘い。

斬っては逃れ、走っては斬り。

人工的な効果を

必要としない殺陣。

若き東映剣会の皆さんの

奮闘に涙が出てしまう。


時代劇のセリフとしては

????と思う場面もありながら


きっと1日の終わりを家族で

楽しむドラマとして

わかりやすくを意識した

取り組みも理解できる。

制約の多い事や調整、挑戦は

今も昔も変わらない。


最終回、、、


多分、その前の25話までで

予算を使い果たしたろう事が

かえって、この作品を語る上で

私には微笑ましい。


映像の利点は様々あれど、

後世に「その時」を残す力と

言葉では説明できない事を

一瞬で見せる力。


今回は、家族全員が

この作品に興味があり

それぞれの予定を調整しながら

大事に観た事は


奇しくも

テレビの出始め、

録画なんてない時代。


茶の間に皆が揃って

楽しんだのと同じ環境になった。

※抜け駆けは許さない鉄の掟発令。


時に、設定やキャストに文句を言い

時に、同じ所で涙を流す。


特に21話からは

ラストランの哀しさが

回を増すごとに訪れる。



ある場面で、

私が泣きそう〜と思って

こっそり主人を見ると

汚れてないメガネを

拭くふりをしていたり…

娘の鼻の頭が赤かったり…


おんなじ所で

心に刺さるものがあるんだなぁ。


良い作品の定義の一つに

テーマ曲の良さがある。


春日八郎さんの歌った

「新撰組の旗はいく」

前奏から涙の私です。


さて、

時代劇専門チャンネルさん

日本映画専門チャンネルさん


次は、『燃えよ剣』を

ぜひ、ぜひ放映してください。


よろしくお願いします。