詩子の'斬'と愉快な毎日

詩子の'斬'と愉快な毎日

殺陣技斗師。
芸道殺陣波濤流 高瀬道場 主宰
社)JAG理事

芸道殺陣波濤流 高瀬道場
テレビや映画、舞台における
殺陣やアクションの指導構成、演出を
行う団体(法人名(株)ガイズエンタティメント)
府中に本部道場を運営している。
加えて俳優のマネージメントや
俳優のプロフィール撮影、
リール制作など付随する業務も行っている。

開講スタジオは、
府中本部、新宿、都内各所、大阪、ニューヨーク。
大阪芸術大学をはじめ
各種学校、養成所、プロダクションでの
指導を行っている。

創立者 高瀬将敏(日活アクション作品多数)
流派開祖宗家 高瀬将嗣
(映画監督、脚本家、アクション監督、殺陣師)
代表師範 森聖ニ
主宰 多加野詩子

◎師範
森聖ニ
瀬木一将
多加野詩子
香純恭(N.Y本部)
吉水孝宏
高瀬巴

おはようございます。


暑い暑い毎日ですね。

8月葉月のお朔日。


高瀬道場の稽古場は

半地下にあるので

真夏でも比較的涼しい…はす。


でも、今年はかなりキツイですね。

お稽古においでになる皆様

どうか

気をつけてお越しくださいね。


今月も

怪我なく、良い稽古が出来ますように。


芸道殺陣波濤流 高瀬道場 

主宰 多加野詩子





今日は義父、高瀬将敏の誕生日です。

私の若き日は
この義父と共にありました。


        【稽古中】


カシラと呼ばれ、映画の世界で
技斗師として素晴らしい仕事をした人でしたが
私が会った時、すでに
病におかされていました。

まっすぐ歩けない。
買ったばかりのバイクの運転中
左にばかり傾き、転ぶ。
十数年、不思議な体の変化に
悩んだそうです。
どの病院に行っても原因がわからず
症状は、どんどん進み、

ちょうど私が嫁になる直前に
「脊髄小脳変性症」という
国指定の難病の診断がおりたところでした。

身体の末端の神経から
徐々におかされていく病気は
とても残酷。

今日という1日は
明日は、もうない。

スタントマンとしても
若い頃、仕事をしていた義父は
体が丈夫。
風邪も引くことは滅多になかった。
そんな義父の嘆きの深さは
容易に想像がつきます。


【結婚して程なくの頃】


言葉も明瞭さを欠き、
次第に発語も苦しくなり
歩く事も、杖から車椅子
最後は、ベッドの上となりましたが
そんな中、誰かに当たるとか、
怒鳴るとか、感情を顕に
また、揺らした事はついぞ一度もなく。

まだ、二十歳という何も知らない、
出来ない、嫁を心配する実父に
馬好きの義父が
「午年の嫁が来た」と
喜んでみせてくれました。
可愛い我儘と笑顔は
今でも私の脳裏に深く刻まれています。


【日活仲間の会に連れて行ってもらった事も】


在宅介護が
まだ、なかった時代。
病が進み、24時間介護に
悩み、苦しんだ日々もありましたが
義父だったからこそ乗り切れ、

生きること
死んでいくこと

を教わりました。

そんな義父の誕生日🎂

お父さん
おめでとう🎉
そして、また、会いたいです。



「生きていれば、

   良いことがある」



生徒さんが「殺陣」という題で
私を水墨画の世界に
生かしてくれました。



昨日、SNSで知って
驚くやら、
嬉しいやら。

大阪にいて生で見られた事が
何よりも運命。
感動💦
ありがとうね。



また、ひとつ
宝物ができました。

P.S
素晴らしい水墨画の数々。
展覧会は、7月14日まで。
会場:リーガロイヤルホテル