土曜に診察を受けたついでに
洗濯物の入れ替えをしてきたよ。
カピ子のいる病室は
何時お迎えが来るか分からない
そういう老女が他に三人。
高齢化の闇をまんま見る部屋。
誰一人として、
まっとうなコミュニケーションは取れない。
どちら様の家族も大変ですね。
と、思わず手を合わせて南無南無。
そしてカピ子を見舞いました。
あ、目が半目になってる。
声をかけた。
もぞもぞ蠢く・・・
目が、ぴくぴくと動くが開ききらない。
声をかける。
目ヤニのせいで開けにくいようだ。
でも、頑張って開けてきた。
「あうぅぅぅう」と唸り声。
いや~、夜中に聞いたら
怨霊の声にしか思えない。
お目目がぱっちり開いた。
こちらを見ている。
おやまぁ、本日は意識高め。
こちらに反応するじゃないか。
「誰かに会いたい?」
「あうぅぅぅう」
「どこか痛い?」
「う~~うううう」
問いかけたり、話したりすると
もごもごしてはいるが
唸り声のように声を出す。
「さすがに、もう、僕にも分からないよ」
そういうと義母様はやっぱり
「あうぅぅぅう」と口を動かす。
先日の輸血が効いたのか
顔色は意外といい。
御迎えは、周りのベッドの
オールドマダムより遠そうな気配すらある。
掌も、足にの裏も変色無し。
しかし、なんか小さくなっていた。
高カロリーの栄養点滴だけで
三か月が過ぎている。
脹脛の筋肉はもうない。
筋肉は萎んでいた。
大腿部もベッドの上で足を動かうす
その程度しか動かないだろう。
リハビリなんて出来るはずもなく
ただ横たわるだけ。
でも、手の浮腫みは相変わらず。
特に右はびっくり。
お見苦しいですが・・・
こんな風になるんですよ。
上が左手。
指が全然違うでしょ。
この日は透析した後に撮った写真。
お、この日はお利口だったのか
ミトンされてなかった。
拘束は右手だけだったね。
看護師さんに聞いたからと言って
何ができるわけでもないから
「またね」
と声をかけて病室を出た。
憐れなり
とは思うが、それだけ。
カピ子が今幸せかなんて分からないし
幸せなんて思わなくてもいいし
幸せに逝ければいいとも思えないし
最後に何かしてあげたい?
と自問してみても
なーんにも思い浮かばない。
強いて言うなら、
痛いとか苦しいとか感じないで
逝けるといいよね。
と、思ったのだが
考えてみたら、もう、そういうことも
介護の施術時に感じても
通常の状態で寝ているときには
もう、理解できていないんだった。
痛いから辛いと健常なら思うけど
痛いけど、それが辛いことだと認識しない。
認知症だもんね。
ただ、まだらの時はイメージが残るので
気が付くときがある。
ちなみに義母様は敵便されるのが
辛かったので、ハニーが風呂場に誘導すると
固まったもんね。
僕なら、来るのに(笑

