ハニーが仕事帰りに義母様の所によって来たそう。

声をかけたが一瞬見て、直ぐに天井を見つめる

いつものパターン。

何やらもごもご言っているが

もう、分からない。

天井に向かってもごもご言う。

これは幻視が出ているときのパターン。

 

主治医の先生とも話したのだが

かなり幻視が出ているらしい。

視線の先は定まらず、見えているものは

もうこの世じゃない。

 

 

 

ボケが進行して失語してきて

言いたいことが言えなくなってきたときには

ゼスチャーとまだ覚えて言る言葉で

僕にいろいろ訴えてきた。

頭脳は子供。幼児並み。

でも、体が大人。ババァだけど。

 

 

幻視では

人がいたり虫が出ることが多く

ちょっとしたホラーな感じで笑える。

幻視は否定しないほうがいい。

本人には見えているから。

場所替えしたり、

指さすところをパタパタ払ったりして

居なくなったというまで待つしかなかった。

 

 

今でも謎なのが「カラカラ虫」

方言かと思いハニーに聞いたが分からず

今でもどんな形の虫なのか分からないのが残念だ。

 

 

ほかにもアリとか、ハチとか

身近な虫が多かったのだが

時々蛇が出た。

蛇の嫌いな人なので・・・・

この時は結構騒ぐ。

虫にしろ、蛇にしろ

退治したことにしておいて忘れるように

気持ちを他に向けるように仕向けた。

 

 

人の時には

お帰りになるまで待つか

やはり、忘れるように仕向ける。

一番効くのはおやつ。

 

 

義母様に至っては

とにかく食べ物で釣る。

 

 

 

 

幻視は妄想とは違って

本人にとっては現在進行形。

その時は真っただ中。

 

幻視は出る時間が決まっていない。

出ない日もある。

 

そして、寝ているときの夢も

夢なのか幻視なのか分からないが

泣き出すことがあった。

怖いと泣くこともあった。

電気をつけているといいと聞いたが

義母は電気を消して欲しがる。

なので、常夜灯も点けない。

ついていると怒るし。

 

 

背中が燃えているとか

部屋干しの服が燃えているとか言い出して

消火活動しようとしたこともある。

この時は、まだそれなりに動けたときだったので

本当に困った。

慌てて、全部取りこんで別室に持って行った。

 

 

動けなくなってからの火事系幻視は

怖いらしく僕を呼ぶ。

なんとなくパターンが分かってからは

火消しをして寝かす。

この時に、来ていた服が燃えたので

これを着てもいいかと聞いてくる。

なぜか幼児化して、僕をお母さんと呼ぶこともあった。

だんだん、この世とあの世の境目に行っている。

異世界の住人になっていくのが分かった。

 

 

 

義母様の場合だが

幻視は初期からあって

はじめは、ちょっとした勘違いのようなことが多かった。

駐車場に車がないのにあったとか

人が来たけど、帰っちゃったとか。

虫がいたから追っ払ったとか。

幻聴もあったので、電話が鳴ったとか

呼ばれた、ノックされたとかね。

ほんとに、他のことはできていたので

まさか、それらが幻視だったとは僕らは気が付かなかったんだよね。

そして、それがこれから始まる

僕の地獄の一丁目だったのは

今だからわかることなんだな。

 

 

 

 

ちなみに妄想は勝手に想像して

ないことがあったようになるので

幻視とは違い行動だ。

やった、やらないの話になる。

なので、認知初期の頃は妄想もあったが

認知が進むと妄想する力も無くなるようだ。

よく、お金盗ったとかいうでしょ。

それね。

 

 

 

認知症の種類で幻視幻聴が強いタイプもある。

ご家族がどのタイプの認知なのかは

早い段階で分かっていたほうがいいと思う。

対処のしかたも、薬も違ってくるしね。