はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

5月もGWが終わって

 

中旬に入りましたね。

 

 

 

 

産業医の立場で

 

4月からの新入社員が

 

ボチボチと退職する話

 

耳にします。

 

 

 

 

この人手不足の時代に

 

早期に退職者が出ることは

 

会社としても大きな損害です。

 

 

 

 

そこで、何としてでも

 

若手の早期退職を

 

予防する工夫

 

会社も色々と考えるわけです。

 

 

 


そのひとつとして


よく昔から

 

同期の”横のつながり”

 

退職の予防に役立つ

 

と言われています。

 

 

 

では

 

その話は今の時代でも

 

当てはまる話なのでしょうか。

 

 

 

 

今回は

 

そのあたりについて

 

お話をさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

同期という「横のつながり」が

 

退職の防止に役に立つ”神話”は

 

今でも根強く信じられています。

 

 

 

 

たとえば

 

横の繋がりを強化するためにも

 

内定式や新入社員研修を

 

はじめとして

 

同期の接点を増える取り組み

 

今でもたくさん開催されています。

 

 

 

 

たしかに

 

このような機会をきっかけに

 

同期で悩みを共有したり

 

支え合う雰囲気が作られて

 

退職を抑える一定の効果が

 

あるのでしょう。

 

 

 

 

とくに

 

新入社員のひとりづつを

 

最初から別々の部署に

 

配属するのではなく…

 

 

最初の3か月程度は

 

同じ部署に数名を配属して

 

深いコミュニケーションを促し

 

より強いつながりを

 

形成する会社もあります。




たしかに

 

同期と絆が深ければ深いほど…

 

 

会社を辞めるとなった時に

 

「会社を切る」という

 

精神的な負担だけではなく

 

「繋がりの出来た同期も切る」

 

という負担もかかるわけです。

 

 

 

 

どちらかと言えば

 

『あいつも頑張っているし…俺も』

 

という前向きな考えも生まれ

 

退職を立ち止まる効果を

 

期待できるでしょう。

 




しかし

 

デジタルネイティブ世代の

 

新入社員にとっては

 

この”横の繋がり”による

 

退職を防止する効果は

 

かなり薄れつつあります。

 

 

 

 

その理由として

 

SNSの普及によって

 

「繋がりの出来た同期も切る」

 

とういう罪悪感が

 

かなり軽くなるからです。

 

 

 

 

『会社を辞めた後も

 

つながっている状態』

 

が当たり前に存在します。

 

 

 

 

昔のように

 

会社を退職することと

 

同期との繋がりを切ることとは

 

全く別のものなのです。

 

 

 

 

なんなら

 

先に退職をすることで

 

『ちょっとリスクをとって

 

外の世界の情報を伝えるよ』

 

くらいの気持ちの人もいます。

 

 

 

 

辞めずに残っている人も

 

先に辞めた人の

 

新しい会社の待遇や生活に

 

興味をもっていることも

 

珍しくはありません。

 

 

 

 

ネットでは得られない

 

外の世界のリアルな情報を得られる

 

まとない機会でもあり…

 

会社を辞めてからでも

 

繋がり続ける選択をとるのです。

 

 

 

 

さらに

それとは別の視点では

今と昔では会社組織の構造も

 

大きく変化しています。

 

 

 

 

この変化自体が

 

『同期の価値』

 

をかなり薄めています。

 

 

 

 

今の時代は

 

昔ながらの年功序列で

 

出世が決まることはなく

 

力のある中途採用の人が

 

社内には溢れています。

 

 

 

 

中途採用が多いとなれば

 

そもそもの話として

 

『新卒の時から同期』

 

という括りが

 

社内で話題になることも

 

ほとんどありません。

 

 

 

 

さらに厳しい話ですが

 

中途採用を含めて

 

社内もどんどん実力社会に

 

なりつつあります。

 

 

 

 

年功序列でもないので

 

たとえ同期だといっても

 

仲良く同じ時期に


出世をすることも

 

なくなりました。

 

 

 

 

会社のなかで

 

目に見えて

 

同期の人たちに

 

出世に格差があるのに…

 

 

会社から、新入社員に対して

 

『同期同士で仲良くしてねー』

 

というメッセージを出しても

 

説得力がないですよね。

 

 

 

 

『そこまで同期って

 

大切な存在なのかな?』

 

って思う人が大半なのです。

 

 

 

 

 


では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は、今の時代であっても

 

同期という「横のつながり」が

 

退職の防止に役に立つのかについて

 

お話をしました。

 

 

 

 

結論として

 

今の時代では

 

同期という”横のつながり”は

 

退職を予防できるほどの効果は

 

乏しいと考えられます。

 

 

 

 

それには

 

退職してもからも

 

社員同士で繋がれることや

 

会社の構造上の変化があります。

 

 

 

 

そうなってくると

 

若手社員の退職防止には

 

”同期頼み”では

 

間に合わないでしょう。

 

 

 

 

泥臭い話ですが…

 

企業全体として

 

若手社員の求めるキャリア像に

 

しっかりと耳に傾けて

 

個々の成長を促す環境のサポートが

 

定着には必要なのでしょうね。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

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