はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

4月もそろそろ

 

終わりのムードですが

 

いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

 

GWを目の前にして

 

生活リズムが乱れる予感に

 

既にモヤモヤしている人も

 

いるかも知れませんね。

 

 

 

 

五月病も含めて

 

精神的にも不安的に

 

なりやすい時期でもあり

 

『もう死にたい…』とまで

 

思う人がいても


まったく不思議ではありません。

 

 

 

 

その反面として

 

あなたも知り合いから

 

『もう、死にたい…』

 

と相談される可能性が

 

高まる時期でもあります。

 

 

 

 

ただ

 

急にそんなことを言われたら

 

多くの人はビックリして

 

どう対応すれば

 

いいのか分からずに

 

混乱してしまうでしょう。

 

 

 

 

ついつい


自分の動揺を隠すために

 

『そんなこと言わないで!』

 

と一喝して

 

その場を終わらせようとする人も

 

いるかも知れません。

 

 

 

 

しかし

 

そのような時の対応で

 

とても重要になるのは

 

『TALKの原則』です。

 

 

 

 

これは

 

相手が


子供でも大人でも

 

誰であっても使える

 

汎用性のあるコミュニケーションなので

 

ぜひ知っておいて下さい。







さっそく
 

”TALK”とは何か

 

気になりますよね。

 

 

 

 

これは

 

Tell ②Ask ③Listen ④Keep safe


の4つの単語の頭文字なのです。

 

 

『もう死にたい…』

 

と言われたときは

 

落ち着いて

 

この4つを意識しながら

 

向きあえば大丈夫です。

 

 

 

 

ここからは

 

各々がどのような意味かを

 

説明していきますね。

 

 

 

 

決して難しい話はないので

 

安心してください。

 


 

①Tell

 

 

これは『伝える』です。

 

 

では、何を伝えるのか?

 

 

 

それは

 

『あなたの話を聞くよ』

 

『あなたの辛さを理解するよ』

 

という意味合いを相手に

 

しっかりと最初に伝えるのです。

 

 

 

 

この時に

 

あなたが相手の話を聞く理由も

 

さりげなく述べておくと

 

相手も安心できます。

 

 

 

 

たとえば

 

『どうしたの?

 

とても辛そうだね。

 

”心配だから”話を聞かせてよ』

 

のイメージでしょうか。

 

 

 


『もう死にたい…』

とだれかに口にする時は

 

相手はとても緊張しています。

 

 

 

これだけで

 

相手の辛さに共感しつつ

 

『こちらは心をオープンして

 

話を聞く姿勢があるよ。』

 

という内容が伝わります。

 

 

 

 

この態度が


相手の緊張をほどいて

 

この後からも、安心して

 

話ができる雰囲気を

 

作り出せるのです。



②Ask

 

 

これは『尋ねる』ことです。

 

 

では、何を尋ねますか?

 

 

 

簡潔にいえば

 

『死にたい気持ちに関すること』

 

を尋ねてください。

 

 

 

 

何よりも

 

『死にたい気持ち』に


あなたの側から

 

触れに行くことです。

 

 

 

『余計な刺激になるのでは…』

 

と怖くなって

 

本質に触れられない人がいますが

 

それは刺激にならないので大丈夫です。

 

 

 

もはや

 

相手は勇気を出して

 

あなたを選んで『死にたい…』

 

藁をもすがる思いで

 

口に出しているのです。

 

 

 

 

それなのに

 

”腫れ物に触るように”

 

表面的な


フワフワしたやり取りでは

 

当然、相手もさらに


SOSを出すことができません。

 

 

 

 

なので

 

『どうして死にたいと思うんだろう?』

 

『どんな時に死にたいと感じるの?』

 

など相手の希死念慮から

 

目を背けることなく

 

ダイレクトに誠実に尋ねて下さい。

 



③Listen

 

 

これは『聴く』です。

 

 

②と連携しています。

 

 

 

注意深く

 

相手のペースに合わせて

 

『死にたい』という気持ちを

 

偏見を無しに聞きましょう。

 

 

 

 

話を聞いてる最中に

 

『何かアドバイスしなきゃ』

 

『何か妙案を言わなきゃ』

 

とかは、考えなくて大丈夫。

 

 

 

 

たまに

 

聴いてる側が混乱してしまって

 

『死ぬなんてダメなことだよ』

 

『残された人のことを考えてみて』

 

と相手の行動を批判したり

 

生命の倫理観を提示する人がいますが

 

当然ながら、これはNG行為です。

 

 

 

 

相手からすれば

 

必死の思いでSOSを出したのに

 

説教された印象しか残らず…

 

他人を頼ったものの

 

無力感や罪悪感が

 

膨らんでしまうだけです。

 

 

 

 

とにかく

 

本人が一人で抱え込んでいる

 

辛さの全てを吐き出せるように

 

ひたすら聴くことに徹しましょう。

 



④Keep safe

 

 

これは『安全を確保する』こと。

 

 

 

あなた一人だけでは

 

相手の死にたい気持ちを

 

受け止めようとしても

 

やはり限界があります。

 

 

 

 

その意味でも

 

相手の安全を確保するために

 

しっかり吐き出させた後には

 

専門家に繋ぐことを 


意識しましょう。

 

 

 

 

ここでの”専門家”は

 

家族や先生の時もありますが

 

やはり

 

お互いにイメージしやすいのは

 

精神科などの医療機関でしょう。

 

 

 

 

その場で一緒に

 

近日中に予約できそうな

 

病院を一緒に探すのも

 

とても前向きな行動です。

 

 

 

 

後日を待てないほど

 

緊急的な状態であれば

 

お住まいの地域の

 

”精神科救急電話相談窓口”

 

を検索してください。

 

 

 

 

夜間でも対応していくれる

 

病院が見つかるはずです。

 

 

 

 

ときには

 

相手も、冷静な判断が

 

出来なくなっている状態のため

 

病院の受診を含めて

 

あなた以外とつながることに

 

拒否的になるかも知れません。

 

 

 

 

しかし、それでも

 

『心配だからこそ

 

今の状況から

 

少しでも心が軽くなるために

 

誰かに共有してみよう』

 

という内容を

 

繰り返し説明してください。




これは、あなた自身の

 

キャパを超えないためでもあり

 

それが相手のためになる行為で

 

決して冷酷な態度ではありません。

 

 






では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は知人から

 

『もう、死にたい…』


と言われた時に

 

どのように対応すればいいかを

 

お話させていただきました。
 

 

 

 

そのような時には

 

どんな相手も使える

 

TALKの原則

 

活用してください。

 

 

 

 

たとえ

 

どれだけ心が辛くなっても


『もう、死にたい…』

 

なんて誰にでも

 

言える話ではありません。

 

 

 

 

相手は、あなたを

 

信頼しているからこそ

 

あなたを選んで

 

勇気を出して口にしています。

 

 

 

 

だからこそ

 

あなたは落ち着いて

 

『どうしたの?

 

とても辛そうだね。

 

心配だから話を聞かせてよ』

 

から話を始めたら大丈夫。

 

 


 

あなたの対応で

 

相手を危機的な状況から

 

救い出すことできますよ。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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