はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

 

精神科医をしていると

 

ヤングケアラーの話題を

 

避けることはできません。

 

 

 

 

そもそも

 

”ヤングケアラー”

 

という単語は

 

世間的にはどれほど

 

認知をされているのでしょうか。

 

 

 

 

もしかしたら

 

知らない人もいるかもなので

 

ラフに説明しておきます。

 

 

 

 

ヤングケアラーとは

 

一般的に大人が行うとされる

 

家事や育児などの”家族の世話”を

 

日常的に行っている

 

18歳未満の人を指します。

 

 

 

 

実際に

 

親の立場の人が

 

鬱や依存症がひどくなって

 

仕事どころか家事も育児も

 

何もできなくて…


という状況は

 

珍しい話でもありませんからね。

 

 

 

 

近くに力を貸してくれる

 

両親や親戚、友人が傍にいれば

 

話も変わってくるのですが

 

そんなに


都合のいい話ばかりでは

 

ありません。

 

 

 

 

精神科の分野では

 

そのような状況に置かれた

 

子供たちへのケアは

 

以前から話題になっていますが

 

とくに最近は注目されています。

 

 

 

 

そもそも

 

ヤングケアラーと呼ばれる人が

 

日本にはどれくらいの人数いるか

 

ご存じでしょうか。

 

 

 

 

2021年に行われた

 

”ヤングケアラーの実態に関する調査研究”

 

を参考にしてみましょう。

 

 

 

小学6年生の6.5%

 

中学2年生の5.7%

 

全日制高校2年生の4.1%

 

といった結果でした。




そこで今回は

 

このようなヤングケアラーの対応について

 

周りとして出来ることについて

 

お話しをしたいと思います。





 

 

最初にお断りとして

 

世間的な勘違いも多いのですが…

ヤングケアラーの全ての人が

”かわいそうな人”

 

という訳ではありません。



 

 

親に代わって

 

家事や育児を行うことで

 

家族との絆を深めたり

 

 

様々な状況でも

 

生きる力を身につけれる実感に

 

自信を持てる人もいます。

 

 

 

 

しかし

 

多くの場合では

 

学校の勉強や友達交流に

 

支障が出てきてしまって…

 

 

ときには

 

同年代から完全に孤立したり

 

進学が就職かなどのときも

 

将来の選択肢を狭める可能性も

 

あったりします。

 



だからこそ

 

ヤングケアラーに対して

 

『何とかしてあげれたら…』

 

と心から支援をしたくなる人も

 

多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

では

 

支援をしていくためには

 

最初は何をすれば

 

いいのでしょうか。

 




実は”早期発見”です。

 

 

  

そもそも

 

ヤングケアラーの存在自体に

 

気づくことが難しいのです。 

 


 

 

あなたも

 

『自分の周りには

 

ヤングケアラーはいないぁ…』

 

と思っていませんか。

 

 

 

 

先ほどの


調査結果からすれば

 

小学6年生の6.5%が

 

該当するわけですから…

 

 

単純計算ですが

 

30人の学校クラスであれば

 

そのなかに2人は

 

ヤングケアラーが存在します。

 

 

 

 

思ったよりは

 

多いと感じませんか?

 

 

 

 

では、なぜ

 

ヤングケアラーと

 

出会う機会が少ないのでしょうか。

 

 

 

 

それは

 

子供の多くが

 

『家族内の問題は家で解決すべき』

 

と考えていて

 

自分から学校などの外の機関に

 

相談するという選択肢を

 

持っていないからなのです。

 

 

 

 

だからこそ

 

あなたが、子供に

 

『何かあれば相談してねー』

 

という声かけではダメなのです。

 

 

 

 

子供から満を持して

 

家庭内のことを

 

相談してくることは

 

かなりハードルが高いのです。

 

 

 

 

周囲からの積極的に

 

探っていくような声かけが重要

 

とくに精神科の病院では

 

最初にも述べたように

 

発見しやすい場所なんです。

 

 

 

 

たとえば

 

患者さんに向けても


『今、あなたは病状だと

 

家事とかが出来てないですね。

 

その家事とかは、お子さんが

 

力を貸してくれてカバーされてますか?』

 

みたいな感じですね。

 

 

 

 

無理に


オブラートに包む必要はなく

 

子供がケアラーとして

 

どう日常生活に影響を受けているか

 

探っていくことが大切なのです。







では実際に

 

ヤングケアラー

 

発見したときには

 

病院としては

 

何ができるのでしょうか。




やはり

 

ケアラー本人の

 

話を聞くことも

 

すごく大切です。

 

 

 

 

先ほど述べたように

 

ヤングケアラーであることを

 

すごく前向きに考えていて

 

家族を支えることに


誇りを持っている人もいます。

 

 

 

 

その一方で

 

家族には直接は言えない

 

とても複雑な気持ち

 

抱えている子供もいます。

 

 

 

 

既にメンタルヘルス不調に

 

なっているケアラーの場合は

 

カウンセリングや治療に

 

その場でつなげていきます。

 

 

 

 

そこまで不調ではなくても

 

明らかに疲弊をしていれば

 

『たしかに

 

家族の問題ではあるけど

 

一人で背負い込むことではない』

 

ことを伝えていくことを重視します。

 

 

 

 

少しでもケアの軽減のために

 

必要な専門家と連携して

 

いまの状況を改善するための

 

計画を一緒に練っていくのです。

 

 

 

 

どのような専門的な機関と

 

繋がっていけばいいかを

 

この記事で書いていくと

 

かなり長くなってしまうので

 

それはまた別の記事で


お話をします。

 

 

 

 

それにしても

 

病院をはじめとした

 

専門機関で出来ることは

 

限られてはいるので…

 

 

これからも

 

ヤングケアラーの問題は

 

社会全体の理解と

 

国としての支援が必要であり


その動向にも注目していまきしょう。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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