はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

3月というのは

 

別れの季節かぁ…

 

なんて感じることが

 

ここ最近は続いています。

 

 

 

 

ある意味で

 

新年度からに向けて

 

色々と決断することが

 

多くなる時期でもありますね。

 

 

 

 

そのなかでも

 

家族の介護を理由で

 

退職を選ぶ人たちと

 

お会いする機会も多いです。

 

 

 

 

寂しい話ではありますが

 

その人が決めたことなので

 

それは仕方ないですよね。

 

 

 

 

そのような報告を貰ったとき

 

私からと伝えているのは

 

次のようなこと。

 

 

 

『介護家族が全て賄うのは

 

かなり負担がのしかかることで

 

共倒れのリスクもあるので

 

無理せず外部資源を頼って下さいね』

 

 

 

 

おそらく、あなたも

 

『家族だけで介護をするのは

 

あんまりいい話ではない』

 

といいうことを聞いたことも

 

あるのではないでしょうか。

 

 

 

 

そこで今回は

 

なぜ家族だけで介護をするのは

 

上手く行かないのかについて

 

お話したいと思います。

 

 

 





理由としては

 

大きく2つあります。

 

 

 

1つ目の理由としては

 

あなたが

 

元気だった親の様子を

 

知っているからです。

 

 

 

 

無意識であっても

 

つい昔の状態と今の状態を

 

比べてしまって

 

そのギャップを心から

 

受け入れられないのです。

 

 

 

 

その結果として

 

”介護”に携わっているはずなのに

 

元の元気だった状態に戻すような

 

”治療”のスタンスで接してしまいます。

 

 

 

 

『これが出来ないと良くならないよ!』

 

『出来るようになりたくないの?!』

 

と、過酷な叱咤激励をしていたり。

 

 

 

 

親としては

 

そこまで乗り気でもないのに

 

無理に外に連れ出して

 

長時間ウォーキングをさせたり。

 

 

 

 

言うまでもなく

 

介護が必要な80代の人が

 

どれだけリハビリしても

 

50代のバリバリと

 

元気だった頃に戻るのは

 

あまりも現実的ではありません。

 

 

 

 

そんなことは

 

頭では分かっていても…

 

リハビリの一環ではなく

 

知らぬ間に

 

トレーニング

 

課していることもあります。

 

 

 

 

それも、これも

 

家族だからこそ…

 

元気な様子を知っているからこそ…

 

親の年齢からくる衰えを

 

素直に受け止めるのは難題なのです。




2つ目の理由としては

 

家族だけで介護をすると

 

独特な形式や拘りが

 

生まれてしまうからです。

 

 

 

 

たとえば

 

・服を着替える時はこの順番!

 

・食事の温度や味付けはこれ一択!

 

・肌の保湿は1日3回おこなう!

 

のようにオーダーメイドの介護に

 

なってしまいがちです。

 

 

 

 

もちろん

 

それ自体が

 

悪いことではありませんし

 

介護される親としても

 

満足度は高いと思います。

 

 

 

 

しかし

 

いつの日にか

 

あなただけで

 

介護をするのが限界になれば

 

外部リソース

 

頼ることになると思います。

 

 

 

 

外部の介護スタッフも

 

もちろん”ある程度”は

 

本人の要望や期待に沿うでしょうが

 

どうしても

 

出来ないこともあります。

 

 

 

 

その時には

 

今まであった”形式”や拘りを

 

捨てざるを得ないことになって

 

本人からは

 

『もう、こんなヘルパー嫌や!!』

 

『やっぱり、あんたにしか頼られへん…』

 

と、泣き落としが始まることも。

 

 

 

 

そうなった時に

 

すでに限界を迎えているのに

 

また家族だけで

 

介護をしなけばいけないという

 

負のループに陥ってしまいます。

 

 

 

 

ほかの側面としては

 

本人ではなく

 

介護している家族たちが

 

外部の介護スタッフに対して

 

今までの拘りを捨てきれず

 

『こうじゃないとダメなんです!』

 

と、関係に摩擦ができてしまう

 

きっかけになったりもします。

 

 

 




では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

なぜ家族だけで介護をするのは

 

上手く行かないのかについて

 

お話しをさせてもらいました。

 

 

 

 

そこには

 

家族だからこそ

 

上手くいかないことも

 

多いのです。

 

 

 

 

”介護”のはずが

 

つい親を元に戻すという視点が生まれ

 

介護の本質を見失いやすいので

 

十分に注意が必要です。

 

 

 

 

ほぼ無意識に

 

”全て自分でこなさないとダメだ…”

 

と思い込んで

 

自宅で介護に挑む人もいますが

 

やはり専門家に頼ることを

 

躊躇しないでほしいですね。

 

 

 

 

”専門家に頼る”と聞いても


『本人を施設にいれる』

 

『ヘルパーにきてもらう』

 

くらいしかイメージできない人も

 

まだまだ少なくありません。

 

 

 

 

実際には

 

日帰りのデイサービスや

 

数日間のショートステイを

 

利用するだけで

 

救われる家族さんも

 

たくさんおられます。

 

 

 

 

家に来てくれるサービスも

 

ヘルパーさんだけではなく

 

リハビリや食事の宅配、入浴の介助など

 

たくさんあったりします。




このような

 

細々した知識がないと

気が付いたら一人で抱え込んで

 

悩み苦しむことになります。

 

 

 

 

もしあなたが

 

自宅で親の介護に携わるとしても

 

「餅は餅屋」というように

 

ぜひ介護のプロの頼ることを

 

大前提としてスタートして下さいね。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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