はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

産業医として活動していると

 

『介護を理由で仕事を辞めるかも…』

 

などの話を聞く機会が

 

増えてきた印象があります。

 

 

 

 

もしかしたら

 

あなたも今までで

 

そのような考えを持った

 

かも知れませんね。

 

 

 

 

たしかに

 

令和4年就業構造基本調査でも

 

2022年の1年間で

 

介護・看護が理由となって

 

退職を選んだ人は10.6万人もいます。

 

 

 

 

しかし

 

私、個人としては

 

『早まった決断をしないで』

 

と伝えることが多いです。

 

 

 

 

これは

 

もし介護をすることなっても

 

何とか仕事と両立が

 

できる方法がないかを

 

探って欲しいという意味です。

 

 

 

 

というのも

 

退職を選んで

 

介護に専念する人が

 

精神的に追い込まれる姿を

 

よく見ているからですね。

 

 

 

 

このような人の特徴は

 

『自分がやらなければいけない』

 

という義務感を持っていて

 

スタートするのですが…

 

やはり

 

思った通りにはいかず

 

精神的にも肉体的にも

 

どんどん疲弊していきます。

 

 

 

 

そして

 

いつの日にか

 

介護をしている方が

 

先にダウンしてしまうのです。

 

 

 

 

このような話は

 

今までも聞いたことがある人も

 

少なくはないだろうし

 

実際に

 

『介護の大変さ』については

 

社会的に焦点が当たりつつあります。

 

 

 

 

介護への専念を選ぶ人

 

そのリスクは承知のうえで

 

周りの心配する声に対して

 

 

『親の寿命を考えても

 

あと数年だから大丈夫!』

 

とある種の覚悟であったり

 

前向きな意見を述べます。

 

 

 

 

ただ

 

問題となってくるのは

 

その介護が終了すれば

 

今での負担が無くなった分だけ

 

明るくハッピーな未来が

 

続いていくのでしょうか。

 

 

 

 

残念ながら

 

そうとは言えません。。。

 

 

 

 

そこで今回は

 

仕事を辞めて介護に専念した後の

 

メンタルヘルス不調のリスクについて

 

お話をさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

ここからは

 

介護が終了したあとから

 

メンタルヘルス不調に陥る

 

2つの要素について

お話していきます。




1つ目は、経済面

 

 

 

介護すをるために

 

仕事を早期退職すれば

 

原則として収入が0です。

 

 

 

 

もし

 

短時間勤務など

 

仕事を完全には

 

辞めない方法をとっても

 

やはり収入は減ります。

 

 

 

 

そうなってくると

 

介護中に使える金銭は

 

自分の貯金を切り崩したり

 

親の年金で賄っていきます。

 

 

 

 

しかし

 

そんな介護の生活も

 

親が逝去などで

 

終わりの時が来ます。

 

 

 

 

その時には

 

当然ながら親の年金は0になり

 

自分の貯金も

 

そこまで余裕がなくなっていて

 

経済的に困窮した状況に

 

陥る可能性があります。

 

 

 

 

「相続があるかも…」

 

と期待したいところですが

 

 

介護施設を使うことなく

 

子供が仕事をやめて

 

介護に専念する状況ですから

 

相続への期待も難しいでしょう。

 

 

 

 

そこで

 

改めて再就職を考えてみても

 

あなたの年齢的な問題もあって

 

なかなか新しい仕事を

 

見つけることもできずに

 

金銭面にの不安という

 

精神的な余裕の無さに

 

苛まれてしまうのです。

 

 

 

 

2つ目は無為な時間経過。

 

 

 

簡単にいえば

 

介護が終わることで

 

虚無感でいっぱいの

 

張り合いのない時間が訪れます。

 

 

 

 

会社を辞めてまで

 

『介護を頑張ろう』

 

という熱意を持って

 

取り組んでいたわけです。

 

 

 

 

それが急にバタンと

 

終了の時を迎えます。

 

 

 

 

もちろん

 

介護への辛かった記憶も

 

あるかと思いますが

 

どこかで

 

生活を充実させていた

 

側面もあるはずです。

 

 

 

 

日常の大半を占めていた

 

介護を失うことによって

 

心にぽっかりと穴が開いた

 

燃え尽き症候群に似た状態

 

襲われてしまうのです。

 

 

 

 

そのよな精神状態では

 

自然と頭のなかで介護生活を

 

振り返ってしまいます。

 

 

 

 

もちろん

 

いい想い出もありますが

 

気がつけば”ひとり反省会”

 

始まってしまうのです。

 

 

 

 

『本当にあれで良かったのかな…』

 

『あの時何で大声あげてしまったのか…』

 

のように自分を責める後悔が

 

まったく止まらなくなります。

 

 

 

 

もしも

 

このような時でも

 

仕事のように”やるべきこと”が

 

目の前にあれば

 

介護が終わったことの

 

虚無感や自責の念と

 

向きあう時間も物理的に減って

 

心の負担を軽くできるのです。








では今日のおさらいです。
 

 

 

今回は

 

仕事を辞めて介護に専念した後の

 

メンタルヘルス不調のリスクについて

 

お話をさせていただきました。





おそらく世間的にも

介護をする大変さは

だいぶん理解されるように

 

なってきました。

 

 

 

 

しかし

 

その反面として

 

『その介護が終われば

 

ハッピーな生活が待っているよ』

 

と思っている人もいます。

 

 

 

 

実際には

 

そーゆ訳ではなくて

 

介護が終了してから

 

精神的に追い込まれるリスクが

 

あったりするのです。

 

 

 

 

介護に専念をすると

 

今までの職場の連中との関係も

 

希薄なっていき

 

社会的なつながりも無くて

 

『ここからどうしよう…』

 

という状況になりえます。

 

 

 

 

だからこそ

 

まだ選択肢があるなら

 

仕事を辞めて

 

介護に専念するのではなく

 

色々な人に頼りながらでも

 

仕事との両立を目指して下さい。

 

 

 

 

『誰に頼めばいいか分からない…』

 

という段階であれば

 

ぜひ、親が住んでいる市町村の

 

『地域包括支援センター』

 

に連絡をしてみるアクションを

 

とってみて下さい。

 

 

 

あなたの力になってくれますよ ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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