はい、どーも！井上です！
関西を中心に精神医かつ産業医しています！
ラフな人生をめざしていきましょう（^^）
こちらのブログ更新を
少しサボってました！
そういえば
やっぱり変な気候ですね。
12月に入ってからも
『こないだ紅葉いってきた！』
『イチョウ並木がすごかった！』
のような”秋”っぽい話を
周りでもよく耳にします。
こんな秋や冬といえば
健診のシーズンですね。
産業医としても
全従業員の健診結果を
チェックするため
それなりに忙しくなる時期です。
そのあたりのお話は
また今度に話をするとして
今回の記事は自分語りとして
つらつらと記載していきます。
ちなみに
知らない人もいるかもなので
改めて説明しておきますと
私自身はとくに去年は
かなりのメンタル不調でした。
残念ながら
まだまだ完璧ではないため
主治医から薬OFFの許可もなく
いまも患者として
メンクリに通院中なのですが
自分の肌感覚としては
去年よりは割と回復傾向な気がします。
去年は
少し気を抜いていたら
”死ぬこと”が勝手に頭をよぎって
それを振り払ったり格闘するのに
とにかくエネルギーが
必要だった感じですね。
そんな
毎日が続くと疲れすぎて
『もういいかな…満足…』
と生きる執着が
どんどん無くなるわけです。
今までは
教科書的な知識だった
うつ病などで
希死念慮と戦う患者さんの気持ちが
少しは”分かった”と
言えるのではないでしょうか。
このような
メンタル激ヤバ状態のとき
改めてうつ病の患者さんが
話をされていた”ある話”が
すごく腹落ちしました。
それは
『誕生日がつらい』
というお話です。
この話…
今となっては
めちゃくちゃ分かります。
生きたい気力も湧かない時に
『おめでとーーー！！』
と周りから明るく言われても
全く心入ってこないんだよなぁ。。
もちろん
100％相手に悪気がないのは
分かっているからこそ
『ありがとうぉーー！！』
みたいな超ハッピーで元気な
演出をしなければいけない。
－100の状態からの
＋100を演じるわけですから
その大きな200の振れ幅を
生み出さないとダメなので
めちゃくちゃしんどいわけです。
もちろん
肉体的にもしんどいです。
それだけではなく
祝ってくれている言葉が
素直に心に響かないし
『ほんとに”ありがとう”なのか？』
みたいな自分の発言にすら
自分で疑問をもつ状態もしんどい。
『じゃあ、どう言われたいの？』
なんて言われてもさ
それはそれで難しい話。
腫れ物に触るように
無視されたり拒否されるのが
また辛いのは承知の通り。
しいて言えば
『おめでとう！！』
のような
超ハッピーな感じよりは
『生きててくれてありがとうな』とか
『これからも自分のペースでいいからね』
みたいな、ベタではあるけど
”自分らしく生きる”ことへの
許可や感謝の言救われるのかな。
誕生日の祝い方を
お願いするなんて
おこがましいよなぁ。。。
『生きる許可が欲しいって何事？』
って思われるかも知れないけど
これがバカにならないのよ。
弱っているときって
誰かの何気ない許可に
救われることが
いっぱいあるからさ。
だから
患者さんがよく口にする
『誕生日がつらい』
は本当によく分かる。
ただ
ここからは
患者さんから
直接は聞いたことはないけど
個人的に思った話をしますね。
それは
タイトル通りなんですが
『健康診断もつらい』
とくに去年は
私はそれをめっちゃ感じた。
『健診がつらい？なんで？』
って思うかも知れませんね。
そもそも
生きる執着がない時に
健康診断を受けてる自分に対して
『自分は、今何をしているの？』
って、思ってしまうのです。
”いつ死んでしまってもいいや”
と思っている自分がいるに
気がついているのに…
”健康診断を受ける”
ってのは
まさに正反対なことで
意味が分からんわけ。
自己矛盾や葛藤。
今の自分は
『生きたいんか死にたいんか
一体、自分はどっちなん？』
って思考がグルグルして
止まらなくなってくるのです。
『そもそも健診で
癌とか重病が見つかれば
治療に行くのか？？』
なんて、自問自答してさ。
もし行く気もないなら
なんで健康診断を
受けているんやろ？
なんて考えてはじめて
結局、振り出しに戻って
グルグルして
『一体、自分は何をしているの？』
って疑問に答えが出せなかった。
事故傾性が
高くなっていればいるほど
”もう手遅れの重病があります”
って正面から言われたほうが
『真っ当な死ぬ理由があるなら
まだマシかもしれんなぁ。』
『自死よりは病死のほうが
周りも納得できるよなぁ。』
とかまで考えてしまってたなぁ。
でも
ふと気がついたのは
自分が死ぬときまで
”周りが納得できるかどうか”なんて
結局、人の顔色を窺ってる自分が
めっちゃ気持ち悪くなって
また、自己嫌悪みたいな。
とにかく
去年の健康診断は
かなりメンタル的に
かなりしんどかった。
あまりにもリアルすぎて
感情がぐちゃぐちゃ過ぎて
当時はここまで
言語化が出来なかったけど
振り返ればそんな感じでしたね。
今年は
少し体調もマシになって
前向きに健康談を受けれました。
しんどい時に
辛さを吐き出すのが
大事なのはよく言われるけど…
実際に頭が混乱してる時に
言葉にするのって難しいよね。
意外と吐き出せるときは
ほんまに極限まで追い込まれて
ほんの少しだけ
心の余裕が生まれた瞬間だったり
たまたま余白が残っている時だったり
なのかも知れないね。
初診でやっとの思いで
診察室に入ってきたものの
一言もまったく言葉が出ない患者さんが
実際にいるのもよく分かる。
とはいえ
こちらも仕事やから
言葉が出てくるまで
いつまでも診察室で待てないのも
申し訳ない気持ちでいっぱい。
今年は
去年よりも心穏やかに
健康診断を受けれたのは
本当に今年1年もたくさんの人に
助けてもらったからですね。
この場を借りて
お礼を述べたいと思います。
ありがとうございました！！
これからも
自分のペースで
自分を許しながら
楽しい時間を増やして
生きていきたいなぁ。
では、今日はこのへんで！
See You Next Time Bye－Bye!!
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