はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

『お金がないんです…』

 

 

 

精神科をしていると

 

患者さんが

 

『お金』と『ストレス』の関係


悩みやストレスを抱える場面には

 

よく遭遇します。

 

 

 

 

たとえば

 

メンタルヘルス不調によって

 

休職が必要であると説明しても

 

『働かないとお金がないので


休職することは無理です…』

 

と返答されるケースも多いです。

 

 

 

 

貯金が全くなかったり

 

家族が養えなくなるなど

 

十人十色で事情があるのは

 

よく理解できます。

 

 

 

 

それにしても

 

『お金がない』という状況が

 

さらに


精神的な不調に輪をかけるほど

 

ストレスフルな状況になることは

 

あなたも理解できるのでは

 

ないでしょうか。

 

 

 

 

実際に

 

今の日本では

 

かなり物価も上昇していますね。

 

 

 

 

最近では


コンビニの菓子パンも

 

200円を超えるものもあって

 

自分が学生の時には


考えられないこの変化には


かなり驚いてます。

 

 

 

 

そのような意味でも

 

最近の日本でも

 

貧困の問題を

 

ずっと無視するのも


難しいことでしょう。

 

 

 

 

そこで今回は

 

経済的困窮が引き起こす

 

心理的な変化について

 

お話させていただきます。

 

 

 

 

 

 

経済的な困窮にまつわるストレスは

 

想像できるだけでも

 

言い出したらキリがありません。

 

 

 

 

そこで今回は

 

貧困関連ストレス尺度を

 

使用している研究結果

 

参考にお話しようと思います。

 

 

 

 

こちらの結果では

 

経済的困窮が引き起こす

 

心理的な3つの変化が

 

挙げられています。

 

 

 

 

1つ目は

 

金銭不安によるストレス。

 

 

 

 

まさに

 

”そのまま”という印象ですが

 

将来的な経済面の

 

不安や心配がストレスになることは

 

想像しやすいでしょう。

 

 

 

 

たとえば

 

毎月の生活費が

 

カツカツな現状ならば

 

急な出費は無いだろうか…

 

今後はどうなるんだろうか…

 

というような

 

緊張感のある毎日が続きます。

 

 

 

 

実際の外来でも

 

『休職したら

 

病院にくるお金もなくなります…』

 

と言われることもあります。

 

 

 

 

このように

 

ケガや病気の治療代も

 

急な出費の扱いになって

 

経済的困窮によっては

 

病院から遠ざかってしまいます。

 

 

 

 

ほかにも

 

友達からのごはんや遊びに

 

誘われれないように

 

自分から関係を希薄にしたり

 

 

金銭的な余裕がないからこそ

 

目標や夢があっても

 

そこに向かえないストレスも


存在します。

 

 

 

 

自己実現に踏み出せない

 

フラストレーションや

 

家族に窮屈な思いをさせている

 

罪悪感などが心を蝕んでいきます。

 

 

 

 

2つ目は

 

不安定な生活環境でのストレス。

 

 

 

困窮しているために

 

生活での安心や安全が

 

不足することでのストレスです。

 

 

 

 

極端な話であれば

 

いつ今の家から追い出されるか…

 

明日は食べるものがあるのか…

 

  

そのような不安が

 

いつも頭から離れない状況は

 

相当なストレスフルな状況です。

 

 

 

 

そこまで困窮していなくても

 

経済的な余裕がないからこそ

 

セキュリティーが不安だったり…

 

家が手狭で自室の確保も難しく

 

プライバシーがない環境で

 

ストレスが蓄積することも


大いにあります。

 

 

 

 

3つ目は

 

騒音トラブルによるストレス

 

 

 

経済的困窮と騒音ストレスは

 

意外と盲点になりやすいです。

 

 

 

 

2つ目であげた

 

生活環境にも影響しますが

 

自分の部屋がないために

 

家族がTVや動画を見ていたり

 

音楽を聞いたりしている環境でも…

 

 

自分だけは

 

勉強や仕事をしなくては

 

いけない環境だったりします。

 

 

 

 

こっちが集中したい時に

 

近くで楽しそうに遊びまわられると

 

『うるさい!!』

 

と言いたくもなるでしょう。

 

 

 

 

さらに

 

経済的に余裕がないので

 

家賃などが安い場所を選ぶと…

 

それは安いなりの理由が

 

あったりもします。

 

 

 

たとえば

 

かなり古い建物であったり…

 

頑丈な構造ではなかったり…

 

やたら壁がペラペラだったり…

 

 

 

 

それによって

 

隣人の話し声や

 

上の階に住む人のドタバタや

 

道路などからの騒音などの

 

トラブルに巻き込まれやすくなります。

 

 

 

 

このような騒音トラブルで

 

毎日のようにイライラして

 

何をしている時も邪魔をされて

 

交感神経が

 

ずっと刺激され続けるのは

 

かなり不快です。

 

 

 

 

さらに

 

夜であったら睡眠障害にまで

 

発展することすらありえます。

 

 

 

 

家が賃貸なら

 

引越しすることも

 

ひとつの選択肢でしょうが

 

それもお金がかかる話なので

 

すぐには出来ずに

 

心がすり減ってしまいます。
 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです

 

 

 

今回は

 

経済的困窮が引き起こす

 

心理的な変化について

 

お話させていただきました。

 

 

 

 

おそらく

 

あなたも何となくでも

 

経済的な余裕がなくなると

 

精神的に余裕がなくなるのは

 

イメージできると思います。

 

 

 

 

今回の記事では

 

それを、より具体的に

 

どのような心理的負担になるかが

 

伝わったのではないでしょうか。

 

 

 

 

言うまでまなく

 

この経済的困窮によるストレスは

 

単なる個人的な問題には

 

留まりません。

 

 

 

 

とくに

 

日本の場合では

 

相対的な貧困が多くて

 

あらゆる角度から

 

この問題に取り組む必要があります。

 

 

 

 

なにかしらの

 

障害や疾患を抱えるなど

 

様々な事情によって

 

どうしても


困窮にならざるを得ない人がいます。

 




たしかに

 

そのような人たちの

 

不安定な生活環境や

 

騒音トラブルなどの

 

目の前の問題に対する


物理的な解決をサポートするのも

 

大切なのかもしれません。

 

 

 

 

しかし

それでも

 

根本的な経済的困窮に

 

メスをいれないと

 

それでOKではないでしょう。
 

 

 

 

ベーシックインカムの導入など

 

精神的ダメージを最小限にして

 

まずは


貧困の連鎖を断ち切るなど

 

国としての取り組みが

 

本格的に必要な時期に

 

さしかっているのではないでしょうか。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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