はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

あ、生きてます。

 

 

 

忙しくなると

 

ブログ記事の更新をサボる

 

いつもクセが発動しているだけなので

 

そこまで心配なさらずに

 

温かい目で見守ってください。

 

 

 

 

さて

 

そんな今日は

 

『自分の外見』

 

についてのお話。

 

 

 

 

突然ですが

 

あなたは

 

『自分の外見は好きですか?』

 

 

 

 

顔や容姿に

 

満足をしているでしょうか。

 

 

 

 

『めっちゃ大満足です!!』

 

のように堂々と答えられる人も

 

そこまで多くはないでしょう。

 

 

 

 

その意味では

 

多かれ少なかれは

 

みんな自分の外見には

 

自身を持てなかったり

 

不満があったりするものです。

 

 

 

 

このネガティブな気持ちが

 

異常に強くなってしまう疾患が

 

世の中には存在します。

 

 

 

 

それが醜形恐怖症です。

 

 

 

周りの人からは

 

認識できないような箇所でも

 

本人としては

 

『外見上の醜い欠点なんです』

 

と、囚われてしまって

 

 

何回も何回も

 

鏡で確認しては

 

激しく落ち込んだり…

 

 

その部位を隠すために

人前に出れなくなったり…

 

 

生活面で支障が起きる疾患です。

 


 

 

これは

 

世界保健機構(WHO)が

 

定めている国際疾病分類にも

 

掲載されている疾患であり

 

 

外見を気にするので

 

摂食障害にも


関連することがあり

 

とても注意が必要な疾患です。

 

 

 

 

では、なぜ

 

そのようなことが

 

心の中で起こるのでしょうか。

 

 

 

 

残念ながら

 

『これ!!』

 

という原因は

 

まだ分かっていません。

 

 

 

 

たしかに

 

性格的としては

 

真面目で

 

こだわりが強かったり

 

完璧主義な人に多い


とも言われます。

 

 

 

 

さらに

 

教科書的には

 

過去の虐待や暴力などの

 

トラウマ体験が原因になるとも

 

よく記載されています。

 

 

 

 

『ブ●!!』や『デ●!』

 

のような言葉を

 

浴びせられるような

 

いじめや虐待の過去があれば

 

それがきっかけになるのは

 

想像できると思います。

 

 

 

 

そこで今回は

 

この醜形恐怖症の原因に関して

 

もう少しだけ深堀りして

 

お話しようと思います。

 

 

 

 

 

 

実は

 

この疾患の


原因の背景の1つに

 

親が子供に対する

 

人生をコントロールする態度がある

 

言われています。

 

 

 

 

つまるところ

 

親が過干渉になりすぎると

 

子供が、大人になってから

 

自分の外見に対して

 

気にしすぎる可能性が

 

あるということです。

 

 

 

 

醜形恐怖症であれば

 

”気にしすぎる”

 

というようなレベルではなく

 

自分の外見に

 

欠点と感じる箇所を見つけ

 

過剰な執着して


幸福や健康に


影響を及ぼすレベルのお話です。





実際に

 

最近発表された

 

18歳から77歳までの

 

男女700人以上を対象にした

 

大規模な調査の結果でも

 

 

『親が支配的な態度であること』

 

『その後の人生でボディイメージを気にする』

 

の2つの間には

 

明確な相関が示されました。

 

 

 

 

その理由を

 

ラフに説明すれば

 

親が良かれと思っていても

 

極端に、子供に対して

 

『あれをしなさい』

 

『これをしなさい』

 

のような支配的な態度が続けば

 

 

子供としても

 

いつの間にか

 

親の顔色を窺い

 

それにさえ従っていれば

 

家庭内で摩擦も少なく

 

過ごせることを学びます。

 

 

 

 

子供としては

 

『本当は嫌だなぁ…』

 

と思っていることがあっても

 

親のコントロールに従えば

 

何とかなるわけです。

 

 

 

 

しかし

 

そのぶん

 

自分の中で生まれる

 

ネガティブな気持ちへの

 

折り合いの付け方や

 

対処の仕方を学ばずに

 

成長していってしまいます。

 

 

 

 

最初に述べたように

多かれ少なかれ

外見に関して気になる点は

誰でも持ちわせています。

 

 

 

 

とくに

 

思春期になれば

 

好きな人や他者への意識など

 

かなり強く大きくなります。

 


 

 

多くの人が

 

『周りからどう見られているか』

 

という不安などに対して

 

どこかで折り合いをつけて

 

時には目を背けながら

 

何となく上手く扱いながら

 

毎日を過ごしていきます。

 

 

 

 

しかし

 

幼少期から

 

ずっと親から過干渉

 

人生を支配されすぎると

 

自分に対するネガティブな

 

感情や思考の扱い方を

 

身につけることができずに…

 

ボディイメージの問題や悩みを

 

真正面から受け止めすぎつつ

 

それを


自分で対処する力を

 

持ち合わせていないのです。

 

 

 

 

だからこそ

 

周りの人が気にしないような

 

些細なことに関しても

 

必要以上に悩んで

 

ひどく落ち込んでしまったり

 

その負のループから

 

抜け出せなくなるのです。








では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

醜形恐怖症の原因について

 

お話をさせていただきました。

 

 

 

 

外見というのは

 

だれもが悩むときは

 

悩んでしまいます。

 

 

 

 

その悩みに

 

上手く折り合いがつけれない

 

醜形恐怖症の原因として

 

たしかに、教科書的には

 

過去の虐待や暴力などの

 

トラウマ体験の影響も

 

よく記載されています。

 

 

 

 

ただ

 

最近の研究では

 

そのトラウマ体験の幅は広く

 

そこまで壮絶な過去がなくても

 

”親がずっと過干渉だった”

 

”何でも決めつける親だった”

 

という経験も

 

この疾患の1つの切り口なのです。

 

 

 

 

たしかに

 

精神科の外来では

 

幼少期の話はよく確認します。

 

 

 

 

患者さんとしても

 

心の傷として認識できる

 

残虐なエピソードがあれば

 

時間がかかったとしても

 

患者さんから

 

話をしてくれる人もいます。

 

 

 

 

しかし

 

”過干渉”という

 

支配的な関わりというのは

 

家庭内でのレベル差もあり

 

患者さん本人が

 

まさか、その幼少期の話と

 

今の自分の容姿に対する

 

ネガティブな気持ちが

 

繋がっているとは思っていません。

 

 

 

 

なので

 

治療者側から焦点をあてて

 

質問をしないと

 

ずっと解決の糸口すら

 

見つからないことがあるのです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!