はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

産業医や精神科医をしていると

 

患者さんから

 

よく聞くフレーズというのは

 

たくさんあります。

 

 

 

 

そのなかでも

 

『休むと周りに

 

迷惑をかけるので…』

 

 

 

これも、その1つです。

 

 

 

 

本人は

 

望んでないけれど

 

医師などから今の状態なら

 

休職が必要であることを

 

伝えられた場面でよく耳にします。

 

 

 

 

ここでの

 

『迷惑』という意味は

 

一緒に働いている人達に

 

負担をかけてしまう危惧でしょう。

 

 

 

 

たしかに

 

周りの人からは

 

『迷惑なんかじゃないから

 

健康第一で休んだらいいよ』

 

という優しい声かけがあるでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

現実的なお話として

 

会社で戦力が1人抜けてしまうと

 

残った従業員に負担が増えることは

 

概ね、間違ってもいないでしょう。

 

 

 

 

残念ながら

 

既にギリギリな状態な人が

 

その追加の負担をきっかけに

 

連鎖的に不調になることもあります。

 

 

 

 

もちろん

 

そうならないために

 

会社が組織として

 

お客さんへの交渉をしたり…

 

対応する業務量を減らしたり…

 

人を補充するような工夫をしたり…

 

様々な工夫をすることが重要です。

 

 

 

 

万が一

 

休職者がでることで

 

”迷惑をかけられている”

 

と思う人がいたら…

 

 

そのネガティブな気持ちの矛先は

 

対応がイケてない会社に

 

向けられるものです。

 

 

 

 

だからこそ

 

休職をする側の人は

 

『残っている人に

 

迷惑をかけている…』

 

と思わなくていいわけです。

 

 

 

 

 

 

100歩譲って

 

この”迷惑かけられている”という

 

ネガティブな気持ちを

 

誰に向けるかは置いときましょう。

 

 

 

 

どんなことであっても

 

負担が増えたり

 

実害を被ることは

 

『迷惑なことだと感じる』

 

あなたにもありえる話でしょう。

 

 

 

 

しかし

 

ニュースなどを見ていると

 

あなた自身に対しては

 

何も被害も負担もないのに

 

『本当に迷惑な人だなぁ!』

 

ってイライラすることありませんか。

 

 

 

 

少し前に話題になった

 

コンビニのおでんを

 

素手でツンツンするような

 

”迷惑系YouTuber”

 

と言われる人たちにも

 

似た感情を持ちませんでしたか。

 

 

 

 

ほかにも

 

あなたの前を歩いている人が

 

道にゴミをポイ捨てを

 

したらどうでしょうか。

 

 

 

 

あなたには

 

直接的な実害がなくても

 

まさに迷惑行為だと感じるでしょう。

 

 

 

 

つまり

 

『迷惑だと思うことは』

 

実際の負担や不利益がなくても

 

そこから生まれてくる

 

『不快』という感情

 

かなり強い結びつきがあります。

 

 

 

 

となると

 

『何を不快と感じるか?』

 

というのは、

 

結局、人によって

 

ずいぶんと違いますよね。

 

 

 

 

たとえば

 

職場でもよく問題になりますが

 

Aさんがつけてくる香水が

 

 

Bさんは『いい香りだね』

 

と思っているものの

 

 

Cさんは『この香りはキツい…』

 

と思うことはよくあります。

 

 

 

 

つまり

 

CさんはAさんに対して

 

『迷惑だよ…』

 

という感情を抱くでしょう。

 

 

 

 

このように

 

本人にそんなつもりは

 

一切、無かったとしても

 

誰かを不快に思わせていること

 

つまり、迷惑をかけていることは

 

存在するという意味です。

 

 

 

 

それは

 

香水ほどではなくても

 

何気ない行動や言動でも

 

十分にありえる話です。

 

 

 

 

『だれだって

 

生きているだけで

 

だれかに迷惑をかけている』

 

 

 

この事実を

 

頭では理解していても

 

『では、あなたは周りに

 

どんな迷惑をかけていますか?』

 

と聞かれても

 

すぐに具体的に答えられる人も

 

少ないでしょう。

 

 

 

 

この

 

パッと出てこないことこそが

 

”迷惑の核心”でもあります。

 

 

 

 

よっぽど気をつけていないと

 

自分が迷惑行為をしているなんて

 

自覚なんて持てないものです。

 

 

 

 

だからこそ

 

気がつなかないうちに

 

だれかを不快にさせている可能性

 

頭に残しておくことが

 

大切になっているのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

『迷惑=実害を被っている』

 

と考えられがちですが

 

実害なんかよりも

 

”不快”という気持ちの側面

 

かなり大きいことを

 

お話させていただきました。

 

 

 

 

気持ちの問題になるので

 

迷惑かどうかは

 

受け取る相手によって

 

大きく変わってきます。

 

 

 

 

『結局、人間は

 

いちばん自分がかわいい』

 

という身勝手さがあるので…

 

 

自分の言動や行動で

 

不快になっている人が

 

存在している可能性は

 

忘れないように注意したいですね。

 

 

 

 

集団で生活することは

 

人に迷惑をかけながら

 

人に迷惑をかけられています。

 

 

 

 

では

 

『あいつは迷惑な奴だなぁ!』

 

とイライラした時に

 

その気持ちをどう解消しますか。

 

 

 

 

ついつい

 

『私はこんなに迷惑かけてない!』

 

と、その人と比べて

 

自分を正当化するかも知れません。

 

 

 

 

でも

 

そう感じた時こそ

 

『自分も気がつかずに

 

不快にさせてる人がいるよなぁ』

 

と、一度だけ振り返ってみて

 

折り合いをつけるのも1つでしょう。

 

 

 

 

ほかにも

 

『なぜ、迷惑と感じるんだろう』

 

と、一旦、客観的に自分をみて

 

不快ポイントを探してみることで

 

次に自分が起こすべき行動が見つけ

 

イライラを軽減させるのもいいですね。

 

 

 

 

さらに

 

客観的に相手を見て

 

『なぜ、その人は迷惑をかけてまで

 

その言動や行動をとっているのだろう』

 

と考えてみることも

 

相手への理解が深まり

 

悪気のなさに許容範囲を

 

広げるきっかけにもなります。

 

 

 

 

とは言え

 

『相手が不快と言ってるから』

 

という理由だけで

 

自分の言動や行動を

 

全てストップしなければならない

 

という訳ではありません。

 

 

 

 

相手との対話などを通じて

 

自分のできる範囲での対処だったり

 

ときには自分の信念を貫いてみたり

 

臨機応変な対応が重要なのです ^^

 

 

===(新刊・予約受付中)===

 

待望の1年ぶりの新刊。

 


『自分の感情を抑えすぎて


もう作り笑いに疲れたよ…』

 

というあなたに ^^

 

 

【みんなのネガティブ感情のおてあて】

 

 

12月15日に発売。

 

絶賛、予約の受付中です!

 

★Amazon★

 

★楽天★