はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

今日の記事は

 

私のグチというか

 

普段からの悩みというか

 

そんな感じのざっくりした


お話の回です。

 

 

 

 

何かの学びに

 

つながることはないですが

 

ぜひあなたも一緒に

 

考えてもらえたら嬉しいです。

 

 

 

 

日本には

 

たくんさんの

 

社会保障制度

 

というものがあります。

 

 

 

 

で、


さっそくですが

 

悩みの根本というのが

 

『その制度を

 

活用するときには

 

申請が必要になること』

 

なのです。

 

 

 

 

しかも

 

原則としては

 

それの制度を活用する本人が

 

申請する必要があること。

 

 

 

 

最近は

 

この件がすごく

 

ひっかかってまして…。

 

 

 

 

『いや…

 

当たり前のこと過ぎて!

 

どこに悩んでいるねん!』

 

と思われるかも知れません。

 

 

 

 

ただ

 

制度を活用するために

 

自分で申請をするのは

 

意外とハードルの高いことが

 

そこまで


話題にならないんですよね。

 

 

 

 

当たり前すぎて

 

多くの人が

 

『そんなものやろ』

 

で終わっている話だと思います。

 

 

 

 

まぁ、たしかに

 

『そんなものやろ』

 

で終了してもいいんですが…

 

 

精神科医療に携わっていると

 

やはり社会保障制度が必要な人と

 

よく出会います。

 

 

 

 

そうすると

 

『そんなものやから

 

あとは自分で頑張れ』

 

では

 

すんなりいかないケースも

 

まぁ多いわけです。

 

 

 

 

まず入口なのですが

 

患者さん自身が

 

どのような制度を使えるのか

 

知っていることから始まります。

 

 

 

 

言うまでもなく

 

知らなければ

 

利用の申請なんて出来ないので

 

この入り口から

 

すでに高いハードルがあります。

 

 

 

 

そこで

 

まず”知っている”

 

という状態になるためには

 

どうしたらいいでしょうか。

 

 

 

 

知るための方法として

 

1つは、自分から

 

『何か無いだろうか?』

 

と調べたりすることです。

 

 

 

 

もうひとつは

 

『誰かに教えてもらう』

 

という方法があります。

 

 

 

 

たとえば

 

精神科医療では

 

自立支援医療制度

 

というものがありますね。

 

 

 

 

これは


かなりザックリと

 

細かいことは一切抜きに

 

内容を説明するなら

 

『病院や薬局での

 

患者さんの3割負担の支払いが

 

1割負担になるかもという制度』

 

というところでしょうか。

 

 

 

 

患者さんとしては

 

支払いの負担が減るために

 

助かることも多いです。

 

 

 

 

では

 

自分で調べてみたり

 

病院で教えてもらったり

 

『知る』という段階を

 

クリアしたとしましょう。

 

 

 

 

当然ながら

 

次は申請をしないと

 

スタートはしません。

 

 

 

 

申請するには

 

慣れない役所のHPを

 

じっくり読み込んだり

 

書類の準備することや

 

役所まで申請に出向くなど

 

普段はやらないような

 

フローが必要になります。

 

 

 

 

”申請するなら当たり前”

 

の行動かも知れないけど

 

メンタルヘルス不調の人には

 

やはりこのハードルは高いです。

 

 

 

 

というのも

 

『怖くて電車に乗れない』

 

『外に行くのは病院にいくのがやっと』

 

『頭が回らなくて文字が入ってこない』

 

『人と話をするのが怖い』

 

などの状態であることも

 

珍しくありませんから。

 

 

 

 

さらに

 

問題になるのは

 

このような体調による

 

ハードルの高さだけでありません。

 

 

 

 

 

 

次にあるのは

 

心理的なハードルです。

 

 

 

 

これによって

 

社会保障制度を

 

利用できない人もいます。

 

 

 

 

たとえば

 

・精神障害者保健福祉手帳

(以下、”手帳”と略)

 

・障害年金

 

 

 

 

まず

 

この制度に関しても

 

”知る”という入り口が

 

ネックになってきます。

 

 

 

 

『今の自分の状態が

 

これらの制度を申請しても

 

通りそうなのか、どうなのか…』

 

が分からない人が多いです。

 

 

 

 

たしかに

 

どのような状態の人が

 

何級の手帳を持っているとか

 

何級の障害年金を貰っているとか

 

知る機会はあまりないでしょう。

 

 

 

 

ネットなどで見かける

 

他人の体験談などを見て

 

”それなら私もどうなんだろう…”

 

と、ふと思ってみて

 

はじめて

 

主治医に尋ねる流れが

 

多いような気がしますね。

 

 

 

 

その一方で

 

主治医は

 

どのような状態の人が

 

何級の手帳を持っているとか

 

何級の障害年金を貰っているとかは

 

何となくの肌感があります。

 

 

 

 

だからこそ

 

『あなたの今の状態なら

 

手帳や年金とかを申請しても

 

おそらく通るので、どうですか?』

 

と説明することもあります。

 

 

 

 

しかし

 

割と多く患者さんから

 

『いや、いいです…』

 

と返答をもらい

 

 

その理由を聞くと

 

『障害者として認定されるのが嫌で…』

 

 

 

 

主治医としても

 

このようなやり取りを

 

色んな患者さんを相手に

 

何度か経験していると

 

『こちらからは


手帳や年金とかの話を

 

言い出さない方がいいかな…。

 

障害者と思われているみたいに伝わって

 

余計に傷つけてしまうかも…』

 

と、変に空気を

 

読んでしまうこともあります。

 

 

 

 

このような


お互いに


心理的なハードルが上がり

 

制度の申請が進まないことが

 

よくあります。

 

 

 

 

たとえば

 

現状では

 

手帳の申請をすることで

 

 

・障害者雇用枠として

 

求人に応募できたり…

 

 

・雇用を変えることで

 

今の会社を退職しなくても

 

済むかもしれない…

 

 

などあらゆる側面から

 

主治医がどれだけ高い熱量で 


手帳取得の利点を説明しても

 

結局は本人が拒否的なら

 

当然ながら申請は進みません。

 

 

 

 

その後に

 

今の仕事を失って

 

社会的な接点も減って

 

病院以外の外出が


なくなることがあろうとも。

 

 

 

 

さらに

 

手帳や障害年金以外にも

 

生活保護の申請

 

スムーズに行かないですね。

 

 

 

 

『どれだけ

 

しんどくなっても

 

生活保護は嫌だから』

 

という心理的なハードルで

 

申請しない人は多いです。

 

 

 

 

もちろん

 

最後の最後で

 

渋々ながら申請したり

 

親戚などの援助があったりで

 

金銭的な苦難を

 

回避できるケースもあります。

 

 

 

 

しかし

 

最後まで考えが変わらず

 

ついには

 

通院するお金もなくなって

 

姿を見なくなる人もいます。

 

 

 

 

正直なところ

 

そのあとのことは

 

どうなったか不明ですが

 

私としては


あまり明るい話は

 

想像ができません。

 

 

 

 

 

 

だれであっても

 

条件が当てはまれば

 

社会保障制度を

 

利用する権利があります。

 

 

 

 

だからこそ

 

堂々と利用したらいいものの

 

あくまでも権利なので

 

『利用しない』

 

という選択もできます。

 

 

 

 

とは言うものの

 

傍でサポートしていると

 

ほんとうに

 

”利用しない”

 

でいいのかなぁ?

 

と悩むこともあるわけです。

 

 

 

 

いまは

 

”それが本人の希望したこと。

 

幸せの形は人それぞれ”

 

だと私自身を納得させています。

 

 

 

 

てか

 

マイナンバー制度によって

 

このあたりの問題点が

 

もう少しスムーズに

 

変わってくれると


私の悩みも減りそうなんだけどなぁ。

 

 

 

 

たとえば

 

制度によっては

 

一定の条件を満たせば

 

自動的に(ほぼ強制的に)

 

申請もなく活用される方が

 

『まぁ仕方ないか…』

 

と心理的なハードルが

 

下がるのかなぁと思ったり。

 

 

 

 

ほかにも

 

簡単ではないでしょうが

 

登録しているマイナンバー情報から

 

『今のあなたには

 

このような保障制度を

 

利用する権利がありますよ~』

 

というような通知がくれば

 

”知らない”ということも

 

減るのではないかなぁと思ったり。

 

 

 

 

ちなみに現代では

 

『あなたはひとりじゃない』

 

というサイトが

 

これに近い役割を果たしてます。

 

(もっと知られてもいいぞ!!)

 

 

 

 

ただ

 

これも自分から

 

アプローチする力が

 

残っている人に限るので

 

やっぱり

 

待っているだけで

 

ピコーンとスマホに


通知がくるシステムが

 

理想ですよね。

 

 

 

 

社会保障制度って

 

”人生のセーフティネット”

 

なんて表現されるわりには

 

意外と利用するのに

 

ハードルが高いと思いませんか。


 

 

 

そんなんを思うのは

 

私だけですかねぇ。

 

 

 

とりあえず


色々と最近思うことを


長々と書かせてもらいましたが

 

最後まで読んで下さり

 

ありがとうございました!!

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!