はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

そろそろ

 

健康診断のシーズンですね。

 

 

 

 

全国的に見ても

 

どの会社でも

 

秋~冬に健診を受ける人は

 

多いのではないでしょうか。


 

 


その健康診断で

 

自分の健康状態を伝える問診票って

 

ありますよね。

 

 

 

 

単刀直入に聞きますが

 

ウソは書いてませんか?

 

 

 

たとえば

 

問診票には

 

・今タバコを吸っていますか?

  

・お酒はどれくらい飲みますか?

 

・毎日、運動習慣がありますか?

 

のような生活習慣の質問も

 

結構あるかと思います。

 

 

 

 

お酒を飲む量や

 

タバコを吸ってる本数は

 

自分でも分かってるくらいに

 

過小報告している人も

 

いるかも知れませんね。

 

 

 

 

正直に回答することに

 

どこから後ろめたかったり

 

『もしかしたら

 

”こんな生活習慣じゃだめだ!”

 

って医者に説教されるかも…』

 

って心配になるかもです。





とくに健康診断は

 

会社や学校で嫌々ながら

 

”受けさせられている人”

 

も結構な割合でいるので

 

ウソの問診票を書くことは

 

100歩ほど譲ってみましょう。

 

 

 

 

では

 

心身の調子が悪くて

 

自分から病院に来た時は

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

初診で

 

病院を受診する時も

 

だいたい


どの病院でも

 

問診票があると思います。

 

 

 

 

タバコやお酒などの

 

生活習慣だけではなく

 

さらに一歩踏み込んで…


今までの病気の話であったり

 

今も飲んでいる薬の話

 

記載する欄がありますよね。




これに関しては

 

どこまで正直に

 

書いているでしょうか。



 

『今回の症状と関係なさそうだからパス』

 

という自己判断で


書かない人もいるでしょうし

『え……。なんか書きたくない…』

 

という人もいるでしょう。

 

 

 

 

実際に


私も患者さんから

 

『今度、婦人科を受診する予定ですが

 

精神科の薬を飲んでることは

 

言わないとダメですか?』

 

って聞かれることはあります。

 

 



そこで実際には

 

このような問診票で

どれくらいウソを書くのかという

 

興味深い報告があります。

 

 

 

 

 


こちらは

 

2018年広島大学の

 

大学生約1万8000人対象に

 

健康診断の問診票にて

 

『タバコを吸っていますか?』

 

という項目で

 

どれくらいウソの報告があったかを

 

調べているものです。

 

 

 

 

結果としては

 

男性で6.7%・女性で18.5%





この数字自体を

 

大きいと捉えるか

 

小さいと捉えるかは

 

人によって違うでしょうが…

 

 

圧倒的に


女性の割合が高いのは

 

『女性がタバコなんて』

 

という古い社会的な価値観を

 

本人が敏感に感じているのしょうか。

 




では

 

このようなデータがある中で

 

実際にお医者さんとしては

 

この問診票の記載事項を

 

どこまで信頼してるのでしょうか。







まず

 

実際の診察の場面では

 

ほぼ100% 信じています。

 

 

 

 

もしかしたら

 

頭のどこかでは

 

『あえて書いてないことはあるかも…』

 

とは思いつつも

 

明らかな矛盾がない限りは

 

記載されている内容は

 

そのまま信じています。




その理由として

 

今後は

 

治療を行っていく間柄として

 

信頼関係こそがベースになります。

 

 

 

 

一昔前のお医者さんなら

 

『ごちゃごちゃ言わずに

 

俺のことを信じて

 

俺が出す薬を飲んだらいいんや』

 

ってお医者さんもいたのかな?

 

と思ったりもしますが

 

今はそんな時代ではありません。




やはり

 

治療を行っていくために

 

二人三脚で信頼関係を築くことが

 

何よりもお互いに


メリットがあります。

 

 


 

・患者さんに信頼してほしい

 

・自分の提案する治療方針に納得してほしい

 

と思うのであれば

 

まずは


医療従事者であるこちらが

 

患者さんを信じることから始まります。

 



だからこそ

 

最初に書かれている

 

問診票の内容というのは

 

ほぼ100%信じています。

 

 

 

ただ

 

その反面で

 

患者さんが

 

”今は書きたくない内容がある”

 

という気持ちも


十分に理解しています。

 

 

 

 

そもそも

 

病院で患者さんが

 

問診票を書くときは

 

担当医とまだ会ってもない時期です。

 

 


 

どんな相手かも分からない状況で

 

信頼するのは難しいのは当然で

 

つい当たり障りない内容だったり

 

そこから派生した

 

ウソの内容を書いてしまうことも

 

お医者さん側も理解しています。

 

 

 

 

もちろん

 

薬の飲み合わせだったり

 

過去の病気の内容によっては

 

治療方針が変わることもあるので

 

極力やめて欲しいのが大前提ですが…

 

 

もし


あと出しになっても

 

『実は、過去にこんな病気がありまして…』

 

『実は、今もこの薬を飲んでいまして…』

という話を突然されても

 

過ぎてしまった時間は


もう仕方ないことであり

 

すんなりと受け入れられるので

 

恐れずに伝えてください。

 

 

 

 

とくに

 

大きな治療方針に変更が

 

必要ないようなときは

 

時間をかけていったことで

 

患者さんからの

 

信頼度がUPしてきたのかなって

 

思える先生も多いハズですから ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!