はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

日本は

 

長寿の国でありつつ

 

子供の数も減っているので

 

高齢化社会まっしぐらですね。

 

 

 

 

そのぶん

 

はたらく人の年齢もあがって

 

色々な疾患を抱えながらも

 

働く人が増えるであろう話は

 

このブログでも

 

よく伝えております。

 

 

 

 

産業医の界隈でも

 

がんと就労の両立は

 

よく話題にはなります。

 

 

 

 

ただ

 

それだけではなく

 

今後は認知症と就労の両立も

 

重要になっていくでしょう。

 

 

 

 

極論をいえば

 

だれもが認知症には

 

なりたくないだろうし

 

もし予防ができるなら

 

予防したいですよね。

 

 

 

 

もちろん

 

予防のためには

 

リスクになる因子を

 

どれだけ避けて過ごすかが

 

ポイントになりますよね。

 

 

 

 

そこで今回は

 

45歳~60歳における

 

まさに働きざかりの人の

 

認知症のリスク因子について

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

私は

 

自分の講演会などで

 

『認知症のリスク要因といえば

 

なんでしょうか?』

 

と聴衆に質問することがあります。

 

 

 

 

その時の答えとして

 

高血圧とか糖尿病や

 

酒ののみすぎとか

 

色々な答えが返ってきます。

 

 

 

 

もちろん

 

それらもリスク要因なので

 

正しい話ではあります。

 

 

 

 

しかし

 

それらの項目よりも

 

大きなリスクになるのが

 

実は難聴なのです。

 

 

 

 

これは

 

世界的にも超有名な

 

医学誌『ランセット』に掲載されてから

 

瞬く間に有名になりました。

 

 

 

 

現在は

 

12個の認知症リスクが

 

分かっておりますが

 

もちろん、そこには

 

さきほどの高血圧や糖尿病もあります。

 

 

 

 

ただ

 

最もリスクの影響を与えるものが

 

難聴であることが

 

はっきり示されています。

 

 

 

 

では、

 

なぜ難聴と認知症が

 

関係しているのでしょうか。

 

 

 

 

まず

 

結論をラフにいえば

 

社会的孤立

 

大きく影響しています。

 

 

 

 

難聴になれば

 

家でテレビを見る時の音量も

 

自然と大きくなりますね。

 

 

 

 

自分にとっては

 

最適かもしれませんが

 

家族からすればどうでしょうか。

 

 

 

『音が大きい!』

 

『うるさい!!』

 

って怒られる光景が

 

想像できませんか。

 

 

 

 

それが

 

毎日のようになれば

 

さすがに難聴の人も

 

いい気はしませんよね。

 

 

 

 

『もうテレビなんかいいや』

 

って具合に離れてしまって

 

1つの娯楽を失います。

 

 

 

 

それならばと…

 

地域の高齢者の集まりなんかに

 

顔を出してみるものの

 

他人が言っている言葉が

 

うまく聞き取れません。

 

 

 

 

何度も聞き返すのも

 

相手に悪いという思いや

 

より自分が難聴であることを

 

認めることにもなるので

 

心理的にはしんどいものです。

 

 

 

 

そうなると

 

『もう外の集まりなんかいいや』

 

となって

 

どんどん家の中での

 

生活時間も長くなります。

 

 

 

 

たしかに

 

家ではテレビを見なくても

 

家族との会話というのは

 

あるかと思います。

 

 

 

 

しかし

 

それに関しても

 

話が弾まないことが多いです。

 

 

 

 

あなたも

 

難聴の人に向けて

 

『きょーーうの! ごーはーんはっ!』

 

と大きな声を出して

 

話しかけた経験が

 

あったりしませんか。

 

 

 

 

そうです。

 

 

 

話しをしている方も

 

とても体力がいるので

 

かなり疲れてしまいます。

 

 

 

 

そうなると自然と

 

会話の量が減ります。

 

 

 

 

難聴になれば

 

このようにどんどん

 

生活に刺激が無くなって

 

脳の神経細胞が死んでいくので

 

認知症が進行してしまうのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

45歳~60歳における

 

働きざかりの人の

 

認知症のリスク因子について

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

リスク要因は

 

1つではありませんが

 

最大のリスク要因が

 

難聴であることは

 

ぜひとも知っておいて欲しいです。

 

 

 

 

会社などの健康診断でも

 

聴力検査もあるかと思いますが

 

結果が徐々に悪くなっているのを見て

 

『まぁ、歳だからなぁ』

 

と気にもしてない人も多いです。

 

 

 

 

たしかに

 

老人性難聴に至るのは

 

仕方のない話かもしれません。

 

 

 

 

とは言っても

 

軽視はよくありません。

 

 

 

 

改善するためには

 

やはり補聴器

 

有効になってきます。

 

 

 

 

ところが

 

補聴器をつけることに

 

プライドが許さなくて

 

拒否的な人も多いです。

 

 

 

 

それに世間的には

 

『補聴器を使うのって

 

かなり難聴がすすんでからだよね?』

 

と思われている節もあります。

 

 

 

 

しかし

 

決してそんなことはなく

 

精神科医としては

 

『あれ?』と思った時には

 

補聴器をつけましょうと

 

アドバイスをしています。

 

 

 

 

今の補聴器は

 

小型で目立ちにくかったり

 

かわいいデザインのものも

 

昔よりはありますからね。

 

 

 

 

ぜひ

 

この機会にいちど

 

あなたの聴力を見直してみては

 

いかがでしょうか ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(大切なお知らせ )=

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