はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

2022年1月に

 

WHOが発行している

 

国際疾病分類の第11版に

 

ゲーム障害という病名が

 

掲載されました。

 

 

 

 

あれから1年が

 

経過したことになりますね。

 

 

 

 

ただ、世間的には

 

ゲーム障害という名称より

 

”ゲーム依存症”と呼ばれやすく

 

そっちのほうが


伝わりやすい印象もありますね。

 

 

 

 

実際の診療の場面だけではなく

 

ちょっとした雑談のなかでも

 

『うちの子供は

 

ぜんぜん勉強もしないで

 

ゲームばっかりしてるけど

 

これってゲーム依存症ですかねぇ?』

 

のような話になることはあります。

 

 

 

 

当然として

 

ゲーム依存症の診断には

 

自分でゲーム時間などを

 

コントロールできないことは

 

大きな1つの要素です。

 

 



それに加えて

 

どれくらい

 

社会性に弊害が出ているか

 

大きな要素になります。

 

 

 

 

たとえば

 

典型的なケースでは

 

夜中までゲームに没頭して

 

朝が起きれずに遅刻したり


宿題などの課題も全くできず

 

授業中の居眠りが増えるなど

 

からスタートしていきます。

 

 

 

 

いよいよまで進むと…

 

完全に昼夜逆転してしまい

 

全く学校にいけないことが

 

起こってくるのです。

 

 

 

 

なので

 

親から見たところ

 

『うちの子はゲームばかりやってる!』


と思えたとしても

 

学校などの社会生活に問題なく

 

家庭内の人間関係も良好なら

 

ゲーム障害と診断されにくいでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

親としては


”じゃあ、それなら安心”

 

とはならないのです。

 

 

 

 

ゲーム障害ではないなら

 

次に来る質問はこれです。

 

 

 

『では、1日どれくらいまでなら

 

ゲームをさせてOKなのですか?』

 

 

 

 

 

 

実はこの質問には

 

明確な何時間という答えはなくて

 

人によって異なってきます。

 

 

 

 

1日のなかで

 

30分までがいい人いれば

 

2時間までいい人もいます。

 

 

 

 

このOKな時間とは

 

何を目安にして


考えればいいのでしょうか。

 

 

 

 

それは日常生活での

 

可処分時間の半分

 

ゲームOKな時間です。

 

 

 

 

ちなみに

 

可処分時間とは

 

個人が自由に使える時間

 

を意味しています。

 

 

 

 

学生の平日なら

 

1日24時間から

 

睡眠時間、学校の時間、

 

部活の時間、習い事や宿題の時間、

 

家事手伝いや風呂、食事の時間などを

 

すべて除いたあとに残る時間です。

 

 

 

 

もちろん

 

部活もやってないし

 

習い事もしてない学生なら

 

可処分時間は多くなります。

 

 

 

 

学校から帰宅して

 

寝る時間までに

 

宿題や食事や風呂の時間を除くと

 

可処分時間が5時間くらい子供も

 

いることでしょう。

 

 

 

 

そのような場合なら

 

5時間の半分である

 

1日2.5時間くらいまでは

 

ゲームOKとなる計算です。

 

 

 

 

ただ

 

断っておきたいのは

 

可処分時間の半分がベストという

 

エビデンスは存在しておらず

 

”ざっくりこれくらいじゃない?”

 

という私だったりの相場観です。

 

 

 

 

どちらかと言えば

 

可処分時間の全てを

 

ゲームに費やすのは止めよう

 

という意味合いが大きいです。

 

 

 

 

というのも

 

ゲーム好きな子供からすれば

 

自分の時間が5時間あるから

 

『別に5時間ゲームをしてもいいだろ!』

 

と思うことでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

それはおすすめしません。

 

 

 

 

ゲーム障害の治療でも

 

焦点の当たる話ですが…

 

ゲームやネット以外の遊びや体験から

 

意欲や自己効力感がUPするような

 

自分の世界を広げられるものを見つけて

 

その時間を費やすことも大切なのです。

 

 

 

 

もしかしたら

 

それが人によったら

 

料理などの家事かもしれないし

 

筋トレやランニングかもしれないし

 

楽器かもしれませんし

 

勉強なのかもしれません。

 

 

 

 

それは

 

何でも構わないのですが

 

各々がそれを見つけることには

 

とても大きな価値があります。

 

 

 

 

 

 

今回は

 

ゲーム障害についての

 

お話してきました。

 

 

 

 

とくに

 

ゲーム障害ではないのはいいけど

 

『1日、どれくらいまでなら

 

ゲームをさせてOKですか?』

 

という質問はよくされるので

 

普段から私が答えてる内容を

 

お伝えさせてもらいました。

 

 

 

 

まずは

 

子供の可処分時間

 

把握するところからですね。

 

 

 

 

可処分時間の半分は

 

ゲームをしてもOKでしょう。

 

 

 

 

ただ、残り半分は

 

ゲーム以外でも

 

自分の心が満たされるもの

 

見つける時間であったり

 

それに没頭する時間に

 

してほしいですね。

 

 

 

 

たとえ

 

それが派手なものではなくても

 

たくさんの「好き」や「たのしい」を

 

自分のなかでストックしておくことは

 

ストレスやネガティブな感情に

 

巻き込まれないために

 

とても役にたちます。

 

 

 

 

ゲーム以外での

 

こころ満たされるものの発見を

 

子供任せにしないことも

 

割と大切なポイントです。

 

 

 

 

親をはじめとする

 

まわりの大人たちも

 

ゲームのバーチャルな世界だけではなく…

 

現実の世界のなかで

 

仲間や友人、家族なんかと一緒に過ごす時間も

 

悪いものじゃないと

 

リアルに伝えていく工夫も

 

必要になってくるのです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(大切なお知らせ )=

 ⇓ ⇓ ⇓ ⇓

 2022年11月25日 新刊を出版

 

『どうする? 家族のメンタル不調』

 

 

現在、下記で発売中!

 

①Amazon  ②楽天