はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

生きてる限りは

 

悩みが尽きないものです。

 

 

 

 

『悩みの大半は人間関係』

 

とも言われるように

 

産業医や精神科医として

 

話を聞くようなときでも

 

その”しんどい”の原因が

 

人間関係であることは珍しくありません。

 

 

 

 

その人間関係を

 

考えていくうえで

 

パーソナルスペース

 

ひとつのキーワードです。




パーソナルスペース

 

という言葉自体は聞いたことが

 

あるのではないでしょうか。

 

 

 

自分の心の縄張り

 

と言ったほうが

 

分かりやすいですね。

 

 

 

 

どんな相手でも

 

あまりに物理的に

 

近い距離に存在すると

 

どこか落ち着かない感じは

 

あなたにもありますね。

 

 

 

 

それは知らずのうちに

 

自分の縄張りに

 

他人が入ってきてるからです。

 

 

 

 

ただこれは

 

物理的な距離だけではなく

 

心理的な距離でも

 

適応されます。

 

 

 

 

ざっくりいえば

 

パーソナルスペースが広い人は

 

他人の距離を取っていないと

 

ソワソワして不快であり

 

 

パーソナルスペースが狭い人は

 

他人が近くにいても

 

わりと平気に過ごるイメージです。

 

 

 

 

しかし

 

このパーソナルスペースの広さは

 

ずっと一定なものではなくて

 

相手によっても変わってきて

 

自分のコンディションによっても

 

変わってくるものなのです。




さらに興味深いのは

 

年齢によっても

 

その広さが変わることが

 

分かっています。

 

 

 

 

人間は生まれてから

 

年齢を重ねていけばいくほど

 

パーソナルスペースが広がり続け

 

40歳くらいで最大になります。

 

 

 

 

その後は

 

どんどん狭くなっていきます。


 

 

 

0歳児というのは

 

最もパーソナルスペースが

 

狭い人間といってもいいですが

 

なぜこのような変化が

 

起こるのでしょうか。

 

 

 

 

それは

 

年齢を重ねていくと

 

他者との関わりが少なくても

 

自分を満たせることが

 

どんどん出来るようになるからです。

 

 

 

 

たとえば子供が

 

親や先生に対して

 

くっついたり

 

しがみつくなどの行動も

 

年齢があがるにつれて

 

どんどん減っていきますね。

 

 

 

 

そして

 

40歳くらいは社会的に

 

最も自立する能力のある時期であり

 

他者への依存が少なくても済むので

 

もっともパーソナルスペースが

 

広くなっていくのです。

 

 

 

 

しかし

 

それ以降は老化によって

 

だれかに頼る必要も増えて

 

自然とパーソナルスペースが狭くなり

 

近くに誰かが存在することの

 

受け入れはよくなっていくのです。

 

 

 

 

 

 

都会の朝の光景といえば

 

ギューギューの

 

満員電車ではないでしょうか。

 

 

 

 

そこでは

 

赤の他人がどうしても

 

あなたの縄張りに

 

入ってきてしまいます。

 

 

 

不快ですよね。

 

 

 

 

しかし

 

そのネガティブな感情を

 

少しでも和らげるために

 

自分のパーソナルスペースに

 

極限まで狭くすることで

 

何とかしのいでいるのです。

 

 

 

 

それをすることで

 

満員電車ではやむなく

 

体で相手を押すようなことも

 

目をつぶらざる得ない

 

超至近距離にいる時間を

 

過ごすことができるのです。

 

 

 

 

このように

 

人はパーソナルスペースを

 

無意識に変えて

 

自己防衛をしています。

 

 

 

 

しかし

 

これがやりやすいのは

 

赤の他人だからこそです。

 

 

 

 

さきほどの満員電車に

 

あなたの会社の知人がいたら

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

体で相手を押すようなことも

 

目をつぶらざる得ない

 

超至近距離にいる時間を

 

過ごすことができますか。

 

 

 

 

おそらく

 

いつもの満員電車よりも

 

ちょっと隙間のできた空間に

 

なるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

このように

 

人間は自己防衛のために

 

パーソナルスペースを

 

無意識に変えています。

 

 

 

 

しかし

 

顔見知りであればあるほど

 

そのスペースの大きさを

 

変えにくい性質があります。

 

 

 

 

やっかいなのが

 

普段からパーソナルスペースを

 

広くとっている人なのに

 

相手が勝手に入ってくることが

 

ありますよね。

 

 

 

 

もちろん

 

自分から後ずさりして

 

物理的な距離をとって

 

相手が入ってこないように

 

防御する方法もあります。

 

 

 

 

しかし

 

満員電車の時と同じで

 

毎回それができるわけではないですが

 

そのような時に

 

相手を追放するためには

 

どうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

 

それは

 

あなたが意識的に相手に対する

 

パーソナルスペースを狭くして

 

外に出すことでしたね。

 

 

 

 

相手と自分を天秤にかけた時

 

相手への親切もほどほどに

 

満員電車で相手を押していたように

 

より自分中心で過ごすこと

 

パーソナルスペースを

 

狭くすることになるのです。

 

 

 

 

あなたも必要なときには

 

自分の縄張りを

 

「意識的に」調整することを

 

忘れないようにしてください。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(大切なお知らせ )=

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