はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

精神科医にかぎらず

 

医師という職業は

 

患者さんの深い苦しみと

 

向き合っております。

 

 

 

 

こんな話をしてると

 

必ず言われるのは

 

『医者に患者の苦しみが分かるの?』

 

ということです。

 

 

 

 

最初にこの質問には

 

答えておきたいのですが

 

結論からいうと

 

それはわかりません。

 

 

 

 

まったく同じ体験をしても

 

その背景や環境、サポート体制も異なり

 

エスパーではないかぎり

 

100%その苦しみを分かることは

 

できないのです。

 

 

 

 

しかし

 

そのパーセンテージを

 

あげていくことは

 

十分に可能なのです。

 

 

 

 

そこで今回は

 

苦しんでいる人に対して

 

あなたができることについて

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず極論ですが

 

苦しむ人の希望は

 

つぎの2つなのです。

 

 

 

①苦痛の緩和

 

②気持ちを分かって欲しい

 

 

 

 

たしかに

 

病院の役割といえば

 

一般的には

 

①苦痛の緩和でしょう。

 

 

 

 

薬をつかったり

 

制度を紹介したり

 

具体的なアプローチがあります。

 

 

 

 

しかし

 

残念ながら

 

いつでも効果的な苦痛の緩和が

 

できるわけではありません。

 

 

 

 

さらに

 

医療職でない人なら

 

直接的な苦痛の緩和は

 

とても難しいかもしれません。

 

 

 

 

そこで

 

②気持ちを分かるという点が

 

とても大切なポイントです。

 

 

 

ただ

 

先にも述べたように

 

医師であっても

 

相手の気持ちを

 

全て分かることはありません。

 

 

 

 

それよりも

 

大切なことは

 

相手から

 

『あなたは私のしんどさを分かってくれる人だ』

 

と認識してもらうことが

 

大切なことなのです。

 

 

 

 

では

 

あなたがどう振る舞えば

 

そう感じでもらえるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

まず最初は

 

『どうしたの?大丈夫?』

 

と声をかけるところからです。

 

 

 

 

それだけでも

 

「この人は私のことを

 

心配してくれているんだ…」

 

と感じ取ってもらえます。

 

 

 

 

そのあとは

 

相手の話を

 

しっかり聴くこと。

 

 

 

 

ここでも

 

ただ漫然と聴くだけではなく

 

『分かってもらえたと思える聴き方』

 

を大切にしたいですね。

 

 

 

 

当然ながら

 

スマホを片手にして

 

テキトーに話を聴くのがNGなのは

 

言うまでもありません。

 

 

 

 

それに

 

忘れないで欲しいのは

 

相手もいきなり

 

しんどい、辛い、虚しい、悲しいどの

 

ストレートな気持ちを

 

吐き出すわけでもありません。

 

 

 

 

相手から聴いた話から

 

あなたが気持ちを汲み取り

 

代弁してあげることです。

 

 

 

 

それによってはじめて

 

『気持ちを分かってくれる人だ』

 

と思ってもらえるのです。

 

 

 

 

では

 

相手の気持ちを

 

読み取るためには

 

どのようにしたらよいでしょうか。

 

 

 

決して簡単なことではありません。

 

 

 

 

ただ

 

まずやって欲しいのは

 

いまの相手の立場を

 

自分におきかえてみて

 

どう感じるか想像してください。

 

 

 

 

そのときの感情こそが

 

いま目の前の相手の

 

抱えているものでしょうから。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

苦しんでいる人に対して

 

あなたができることについて

 

お話しさせてもらいました。

 

 

 

”あなたが”

 

相手の気持ちを

 

分かるのではありません。

 

 

 

 

”相手が”

 

あなたを自分の辛さを

 

分かってくれる人だと

 

思ってもらうことが大切です。

 

 

 

 

苦しむ人に

 

寄りそおうとするとき

 

この主語の違いは

 

意識してほしいところです。

 

 

 

 

話を聴く態度であったり

 

相手の気もちを汲み取ることを

 

大切にしてください。

 

 

 

 

相手の感情を

 

汲み取ったあとにも

 

もしかしたら

 

あなたは言葉に

 

詰まるかもしれません。

 

 

 

 

それでも構わないのです。

 

 

 

何も言わずに

 

つらい気持ちに共感して

 

傍にいてくれるだけで

 

相手は安心を感じて

 

救われるのですから。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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