はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

あっという間に

 

2022年も年末ですね。

 

 

 

いかがお過ごしですか。

 

 

 

仕事納めもあって

 

家でゆっくりと

 

過ごせていますか。

 

 

 

 

こんな年の瀬ですが

 

とても悲しいニュースも

 

飛び込んできました。

 

 

 

 

このニュースにちなんで

 

今回は少しディープな

 

自殺に関するお話しをします。

 

 

 

 

精神科医としては

 

けっして避けて通れない

 

話題の1つではあります。

 

 

 

 

しかし

 

世間的には

 

”死”の話というのは

 

かなりタブー視されていますね。

 

 

 

 

ただ

 

その結果として

 

正しい知識が知られなかったり

 

マイナスなこともあり

 

このままのスタンスで


OKとはいえなさそうです。

 

 

 

 

まず最初に


ぜひ知っておいて欲しいのは

 

自殺者の約90%が

 

そのときには

 

精神科の診断がつく状態だと

 

言われております。

 

 

 

 

そのなかでも

 

ほとんどの場合が

 

うつ病・うつ状態

 

だといわれています。

 

 

 

 

これは主な診断名が

 

依存症や発達障害など

 

どのようなものであっても

 

自殺時には

 

うつ状態に陥っている状態を

 

含んでいるという意味です。

 

 

 

 

やはり

 

重篤なうつ病・うつ状態になると

 

深いネガティブ思考から抜け出せず

 

とても苦しい思いをします。

 

 

 

 

ついには

 

心理的な視野狭窄になり

 

この苦しみから解放されるには

 

死ぬしかないという考えに

 

捉われしまうのです。

 

 

 

 

たしかに

 

ここまでは

 

世界的にみても

 

ある程度は共通しています。

 

 

 

 

しかし

 

自殺大国の日本では

 

世界とは異なる

 

ある特徴が存在するのです。

 

 

 

 

 

 

それは

 

軽症のうつ病・うつ状態でも

 

自殺の危険性が高い割合が多い

 

ということです。

 

 

 

 

傍から見れば

 

『軽症だから大丈夫だろう』

 

と思いたくなりますが

 

そう一筋縄ではいきません。

 

 

 

 

実際に

 

まだうつ病まで進行していない

 

適応障害という疾患でも

 

自殺者の割合が多いのは

 

欧米と比較しても珍しいことです。

 

 

 

 

では、なぜ

 

このような結果に

 

なってしまうのでしょうか。

 

 

 

 

もちろん

 

ただ1つの要因とは

 

言い切れません。

 

 

 

 

しかし

 

それでも指摘されているのは

 

『幼少期からの

 

自殺に対する教育の違いから生まれる

 

自殺に至るまでのハードルの高さ』

 

だと言われています。

 

 

 

 

ちょっと

 

どのような意味なのか

 

分かりにくいと思うので

 

ラフに説明いたしますた。

 

 

 

 

冒頭でも

 

お話ししたように

 

日本は”自殺”の話題は

 

かなりタブー視されます。

 

 

 

 

あなたも

 

子どものときから

 

学校の先生や親などから

 

『絶対に自殺はダメ!!!』

 

と強く何度も何度も何度も

 

言われた経験は少ないでしょう。

 

 

 

 

その一方で

 

欧米ではそのような教育が

 

あるのでしょうか。

 

 

 

 

実は

 

大人から言われるよりも

 

宗教による影響が強いです。

 

 

 

 

たとえば

 

キリスト教圏内では

 

聖書を何度も何度も

 

読み聞かせるなかで

 

『絶対に自殺はいけないモノ』

 

という認識を刷り込まれます。

 

 

 

 

だからこそ

 

実際に自殺に至るまでの

 

ハードルが自然と高いもので

 

それがおきるのは

 

かなり重篤なときなのです。

 

 

 

 

ただ

 

日本の場合は

 

宗教的にそのような教育は

 

ほぼ皆無に近いでしょう。

 

 

 

 

それどころか

 

幼少期から

 

家のTVでは時代劇では

 

追い詰められた時には切腹する

 

という場面すらも

 

馴染みがあるわけです。

 

 

 

 

やはり

 

意識のうえでは

 

自殺に至るまでの

 

ハードルが低くなります。

 

 

 

 

 

 

今回は

 

欧米では見られない

 

日本の自殺の特徴について

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

コロナ禍に入ってから

 

とくに女性の自殺者数は

 

2年連続で増えています。

 

 

 

 

出口の見えない

 

閉塞感のある社会で

 

鬱々とした気持ちの人が

 

増えているのは

 

言うまでもありません。

 

 

 

 

その意味で

 

予備軍が増えています。

 

 

 

 

精神科医としても

 

まだピリピリしたような

 

期間が終わりそうないものを

 

実感しています。

 

 

 

 

それでも

 

自殺というものを

 

タブー視をしすぎて…

 

ギリギリの時にでも

 

誰にも語ることが出来ずに

 

独りで抱え込むことがない社会に

 

変わっていくことを願っています。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

=(大切なお知らせ )=

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