はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

世間的には

 

精神疾患の話

 

おおっぴろげにすることが

 

まだまだタブーな風潮も

 

残念ながらありますね。

 

 

 

 

それと同じくらいに

 

『性』に関する話

 

まだまだ

 

ハードルが高いですね。

 

 

 

 

ただ世の中には

 

その2つが交わるような

 

悩みを持つ人もいるわけです。

 

 

 

 

その悩みを持つ人が

 

どれだけ誰にも相談できずに

 

ひとりで抱えながら

 

辛い思いをしているのかは

 

想像が難しくないと思います。

 

 

 

 

しかも

 

それが精神疾患を

 

かかえる患者さん本人ではなく

 

その家族が悩みを抱えることも

 

めずらしくなかったりします。

 

 

 

 

そこで今回は

 

色々なケースがありますが

 

わりと相談も多い

 

アルコール依存症の

 

患者家族と性の問題について

 

お話しさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

あまりにも馴染みがないと

 

アルコール依存症

 

性の問題について

 

同時に考えることはないと思います。

 

 

 

 

アルコール依存症の患者家族が

 

まず何よりも避けたいことは

 

下記のような場面です。

 

  

・本人がお酒を飲んでいる

 

・他人に迷惑をかけている

 

 

 

 

そして

 

いうまでもなく

 

パートナーと性交渉をしている時は

 

さきほどの場面は

 

避けることができるのです。

 

 

 

 

だから

 

ほんとうは乗り気ではなくても

 

患者さんが求めてきたなら

 

応じることも珍しくありません。

 

 

 

 

しかも

 

相手が酔ったままなら

 

いざそのような場面でも

 

相手の気持ちなどを考えずに

 

ひとりよがりになることもあります。

 

 

 

 

そんな性交渉でも

 

もし断ってしまうと…

 

またお酒を飲んでしまったり

 

他人にその矛先が向くリスクが

 

頭をよぎってしまって

 

やはり断るのには勇気がいるのです。

 

 

 

 

家族という関係とはいえ

 

このような状態が

 

長期間で続いてしまうと

 

心身ともに大きく傷つきますが

 

この辛さをどこにも

 

吐き出す場所がありません。

 

 

 

 

ちなみに

 

依存症の本人が改心して

 

断酒をスタートしたときも

 

同じような悩みがうまれます。

 

 

 

 

以前の記事でも

 

断酒が始まったからといって

 

すべて解決ではないことは

 

お伝えしました。

 

 

 

 

 

そもそも

 

断酒をスタートさせることは

 

患者さんからすれば

 

今まであった

 

ストレスのはけ口が

 

1つ減ることなのです。

 

 

 

 

とくに初期の段階は

 

禁断(離脱)症状として

 

精神的にも不安定で

 

イライラすることも増えます。

 

 

 

 

では

 

そのイライラなどの

 

ネガティブな気持ちを

 

どのように発散するでしょうか。

 

 

 

 

パートナーとの

 

性交渉という形で

 

発散することもあるでしょう。

 

 

 

 

ただ

 

イライラ解消が原動力の性交渉は

 

やはり暴力的で自分が一方的に

 

欲求を満たすような形になることも

 

めずらしくありません。

 

 

 

 

そこには

 

嫌悪感しか持てなくても

 

 

『これを拒否すると

 

また飲酒がはじまるかも…』

 

 

『断酒で頑張っているし

 

これくらいは発散させてあげないと…』

 

と受け入れてしか

 

できなくなるのです。

 

 

 

 

それでも

 

あまりの嫌悪感に

 

『今日は体調が悪いから…』

 

とか色々な理由をつけて

 

断わるような時もでてきます。

 

 

 

 

しかし 

 

そのあとの罪悪感

 

パートナーの豹変にビクビクして

 

結局、緊張感が高い状態が続き

 

自宅でも休むことができません。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

アルコール依存症の

 

患者家族と性の問題について

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

そこに苦悩があることを

 

理解してもらえたと思いますが

 

夫婦間の問題であれば

 

誰かが外から介入するのは

 

かなり難しいことです。

 

 

 

 

依存症患者の主治医が

 

本人に注意をしても

 

結局、家での態度を制御できるかは

 

本人次第であったりします。

 

 

 

 

その一方で

 

この苦悩を解決できるのも

 

パートナー次第ともいえます。

 

 

 

 

もちろん

 

夫婦間であっても

 

性的同意がない性交渉

 

受け入れる必要はありません。 

 

 

 

 

素直に

 

断酒を頑張っている相手でも

 

 

『自分は、こーゆ距離感がいい』

 

 

『まだ、受け入れられないから

 

こちらが落ち着くのを待って欲しい』

 

 

など自分の気持ちを

 

伝えるところからはじまります。

 

 

 

 

ひとりの力で

 

踏み出のが難しいときには

 

カウンセラーなどに相談して

 

背中を押してもらうことも

 

決して悪くもありません。

 

 

 

 

あたらめて

 

自分の問題と相手の問題は

 

しっかり切り分けて

 

考えるようにしてください。

 

 

 

 

心を無にしたまま

 

性欲のはけ口のような

 

独りよがりの性交渉

 

我慢していても

 

何も解決することはありません。

 

 

 

 

それを拒否して

 

もしまた飲酒が再スタートになっても

 

それは相手の問題であって

  

あなたの問題ではありません。

 

 

 

 

結局

 

性交渉を断わっただけで

 

飲酒が再スタートされるくらいなら

 

 

遅かれ早かれ

 

どんな理由をつけてでも

 

飲酒を再開していたでしょう。

 

 

 

 

そもそも

 

『性』というのは

 

裸での交わりばかりを

 

意味するのではありません。 

 

 

 

 

ハグをしたり

 

手をつなぐことも

 

『性』なのです。

 

 

 

 

もし

 

少しでも歩み寄る

 

心の余裕がでてきたら

 

手をつなぐことからはじめるなど

 

自分のペースを優先して

 

性と向き合っていけばいいのです。

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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