はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

以前の記事で

 

ほんの少しだけジェンダー論に

 

触れましたね。

 

 

 

 

産業医をやっていると

 

『男らしさ』『女らしさ』

 

というラベリングによって

 

辛い思いをしてういる人と

 

出会うことも珍しくありません。

 

 

 

 

あなたは

 

”男らしい行動”とか

 

”女性らしい振る舞い”とは

 

どのように考えますか。

 

 

 

 

たとえば

 

昔ながらの典型的な

 

”男らしら”といえば

 

人前では泣いてはいけない

 

という縛りがありますよね。

 

 

 

 

幼少期の頃から

 

親とかから

 

『男の子なんだから泣かないの!』

 

と言われてきた人も多いでしょう。

 

 

 

 

今考えると不思議ですよね。

 

 

 

・男の子だから泣いてはダメ

 

・女の子だから泣いてもいい

 

なんてルールがあったのか…。

 

 

 

 

ただ

 

そんなことに疑問をもたずに

 

どれだけ時間が経過しても

 

昔の”大人からの教え”が

 

いまの生活にも色濃く影響するんですよね。

 

 

 

 

そこで今回は

 

知らずのうちに

 

”男らしさ”に苦しむ人たちについて

 

お話しさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

まだまだ世間的には

 

『泣かずにグッと感情をこらえること

 

= とても素晴らしいこと』

 

と思われている風潮さえ

 

あったりしますね。

 

 

 

 

実際に

 

私がお会いする人にも

 

”涙を流す”までいかなくても

 

『男なら、泣きごとを言ってはいけない』

 

という

 

”男らしさ”に縛られている人も

 

珍しくありません。

 

 

 

 

辛い、苦しい、しんどい等の

 

ネガティブなことを口にするのが

 

まるで”恥ずかしいこと”のような

 

認識にまでなっていますね。

 

 

 

 

その結果として

 

どうなるかは明らかでしょう。

 

 

 

 

いま抱えている

 

辛さや苦しさを誰にも相談できず

 

ずっとひとりで抱えこみます。

 

 

 

 

その問題が

 

はじめて明らかになるのは

 

事態がかなり深刻に

 

なってからです。

 

 

 

 

そこから

 

事態の収拾や

 

傷ついた心とかの治療には

 

かなりの時間が必要になるのは

 

いうまでもありません。

 

 

 

 

ほかにも

 

”男らしさ”の呪縛には

 

『社会人であること』

 

にこだわる人も多いです。

 

 

 

 

そもそも

 

”社会人”という単語も

 

よくよく考えたら奇妙ですね。

 

 

 

 

生きてる限りは

 

みな社会に接しているので

 

”社会人”なのでしょうが

 

今日はここはスルーしますね。

 

 

 

 

とりあえず世間的には

 

社会人とは

 

”働いている人”つまり

 

”無職ではない人”

 

というニュアンスで使われますので

 

今回はその意味で使います。

 

 

 

 

たとえば

 

あなたの働く会社で

 

トップの経営陣たちが

 

ハラスメントを見て見ぬふりするような

 

劣悪な労働環境であれば

 

どうしますか。

 

 

 

 

早い段階で

 

会社を辞めることを

 

考えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

しかし、男性の場合は

 

すぐには辞めようとは

 

ならないみたいです。

 

 

 

 

”無職の人”になるくらなら

 

そのような環境であっても

 

社会人としての身分のほうが

 

まだいいと思ったりするわけです。

 

 

 

 

もちろん

 

退職することになれば

 

履歴書に空白ができることや

 

収入に一時的ストップすることも

 

大きなマイナスな要因でしょう。

 

 

 

 

しかし

 

男らしさという呪縛が

 

わずかの時間であっても

 

”働いていないという状態”

 

になることをかなり躊躇させます。

 

 

 

 

もちろん

 

『そこまで偏って考えてないよ』

 

という人も多いと思います。

 

 

 

 

ただ

 

昼間に事件が起きた時に

 

ニュースの報道で犯人は

 

『30代の無職の男性』

 

と報道されたら

 

なぜか納得してしまうことも

 

あるのではないでしょうか。

 

 

 

 

それほど

 

”男性が働いていない”ことへの

 

ネガティブな印象は強いのです。

 

 

 

 

自分は男だから

 

『社会人でいなければいけない』

 

という呪いの言葉に

 

自分で苦しめられていると

 

 

メンタル不調によって

 

休職をすることだったり…

 

 

過酷な環境から逃れるために

 

まず退職することだったり…

 

 

にかなり大きな抵抗を

 

生み出してしまうのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

知らずのうちに

 

”男らしさ”に苦しむ人たちについて

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

・男なら泣き言をいうな!

 

・男なら働いていないと!

 

という”男らしさ”の呪縛は

 

まだまだ存在しています。

 

 

 

 

これに雁字搦めにしばられて

 

ほんとうに苦しい時に

 

自分の身を守るための

 

適切な行動がとれない人がいます。

 

 

 

 

これはほんとうに

 

残念なことで

 

危険なことでもあります。

 

 

 

 

毎年、自殺者数は

 

男性のほうが女性よりも

 

圧倒的に多いです。

 

 

 

 

たとえば

 

令和3年であれば 

 

男性:13,939人 女性:7,068人

 

なので女性の約2倍です。

 

 

 

 

このあたりも

 

”男らしさ”にしばられた

 

影響をうけてるかも知れません。

 

 

 

 

男性だから、どうこう…

 

女性だから、どうこう…

 

という考えが減っていけば

 

生きやすい人も増えるでしょう。

 

 

 

 

そのためには

 

まずは自分のなかにある

 

”男らしさ”をうたがってみて

 

『そんなことに、こだわらなくもいいか』

 

と、自分を許してあげることから

 

はじまるのではないでしょうか。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(超・超・超・大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

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