はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

とある芸能人や有名人が

 

大きな事件を起こしたり

 

過去に社会的に不適切な言動があると

 

『それまでに

 

本人が携わった作品や商品などに

 

関わるのはやめましょう』

 

というムーブメントが起こりますね。

 

 

 

 

最近で記憶に新しいのは

 

東京オリンピックの開会式で

 

このようなことがありましたね。

 

 

 

 

このような動きのことを

 

キャンセルカルチャー

 

と言ったりします。

 

 

 

 

『作品に罪はないのでは?』

 

という意見があっても

 

『被害者の気持ちを考えろ!』

 

という反論もやってくるので

 

結局のところは

 

平行線になることが多いですね。

 

 

 

 

事件を起こした人間の作品を

 

あらためて採用していくのは

 

いままでの被害者をふくめて

 

色々な人を傷つけるという


考えということですね。

 

 



このキャンセルカルチャーは 

 

その人物や作品に関わると

 

加害性がクローズアップされるので

 

『いまは臭いモノにはフタをしよう!』

 

というような動きにもみえます。

 

 

 

 

ただ今回は


このキャンセルカルチャーの是非の前に

 

大前提として

 

もともと作品を発信することに

 

潜んでいる加害性について

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

そもそも

 

とくに大きな事件などが

 

起きてない人が携わっている作品は

 

誰も傷つけることがないし

 

誰も苦しめることのないような

 

クリーンなものなのでしょうか。

 

 

 

 

むしろ

 

その逆であり

 

どのような作品であっても

 

加害性は含まれていることを

 

忘れてはいけないのです。

 

 

 

 

たとえば

 

ラブソングのメッセージとして

 

『フラれても元気出して次にいこう!』

 

という歌詞はいくらでもあるでしょう。

 

 

 

 

もちろん

 

それによって励まされて

 

前向きになれる人もいます。

 

 

 

 

しかし、なかには

 

まだまだ2人の思い出や

 

あの頃の余韻に浸りたい人も

 

いますよね。

 

 

 

 

そのような人からすれば

 

『フラれても元気出して次いこう!』

 

なんてメッセージは

 

大きなお世話でしかありません。

 

 

 

 

これは

 

アーティストだけではなく

 

不特定多数に向けて


作品を発信している人には

 

誰にでも起こりえる問題です。

 

 

 

 

つまり

 

私も同じなのです。

 

 

 

ここでの”作品”というのは

 

書籍などには限らず

 

twitterでの発言、このブログ記事など

 

たくさんのものが当てはまるでしょう。

 

 

 

 

とくに私は

 

産業医で精神科医という立場なので

 

仕事や会社の環境がきっかけで

 

メンタルヘルス不調に至る人と

 

たくさん出会ってきました。

 

 

 

 

だからこそ

 

『頑張らなくていいからね』

 

というスタンスで発信することも

 

めずらしくはありません。

 

 

 

 

しかし

 

今まさに、一生けん命

 

自分の夢に向かって

 

必死に努力している人や

 

大きな試験の直前の人からすれば

 

 

『はぁ?

 

がんばらなくていい?

 

ふざけるなぁぁぁ!!!』

 


と言いたくなるでしょう。

 

 

 

 

つまり

 

どんな”作品”であっても

 

不特定多数の人が見る時点で

 

知らずに誰かを苦しめたり

 

傷つけたりする側面があるのです。

 

 

 

 

しかし

 

ほとんどの場合で

 

それに対して

 

責任をとることはできないのです。

 

 

 

 

つまり

 

何か作品を発信する人は

 

『責任がとれない覚悟』

 

が必要なのです。

 

 

 

 

もちろん

 

責任がとれないことと

 

謝罪しないことは全く別です。

 

 

 

 

ただ


直接すべての傷つけた人に

 

謝罪するのは


現実的ではないのでしょう。


 



だからこそ


作品を発信つづけるには

 

『ごめんなさいね…』という

 

わだかまりや後ろめたさの気持ちを


心のなかで抱きつづけることなのです。

 

 

 

 

その気持ちを

 

自分から無視したり

 

麻痺させようとしたら

 

『おれは正しいから』という

 

作品のなかに隠れた加害性

 

ムクムクと大きくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回はキャンセルカルチャーの話から

 

もともと作品を発信することに

潜んでいる加害性について

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

作品といえば

 

大げさかもしれませんが

 

ツイート1つをとっても

 

まったく意図せずに

 

だれかを傷つけている可能性は

 

十分にありえます。

 

 

 

 

もちろん

 

だれも傷つけないことは

 

理想なことです。

 

 

 

 

しかし

 

それはあくまで理想であり

 

どんな作品でも発信するということは

 

たとえ少人数であっても

 

だれかを傷つけている現実を受け止め

 

それを忘れないようにすることが

 

大切なことではないでしょうか。

 

 

 

 

私もいっちょ前に色々なところで

 

発信をさせていただいている身なので

 

その"後ろめたさ"を忘れないように

 

注意していきたいとおもいます ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

=(超・超・超・大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

 ⇓ ⇓ ⇓ ⇓

 

2021年12月22日 新刊を出版

 

『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』

 

 

現在、下記で発売中!

 

①Amazon   

 

②楽天