はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

今日はとくに結論もないような

 

自分が最近ふと思ったことを

 

ダラダラと書いていきたいと思います。

 

 

 

大きなテーマは

 

『差別』についてなので

 

ちょっとヘビーな話かもしれません。

 

 

 

 

ただ

 

このような時だからこそ

 

読者の人も一緒になって

 

考えてみて欲しいですね。

 

 

 

 

いちおう、最初のうちに

 

改めて『差別』の意味を

 

共有しておきましょう。

 

 

 

 

差別とは

 

『特定の集団や属性の個人に対して

 

その属性を理由にして

 

特別な扱いをする行為のこと』

 

です。

 

 

 

 

たしかに

 

この意味からすれば

 

男女差別、人種差別などは

 

言葉としては成立してそうですね。

 

 

 

 

ほかにも

 

健常者と非健常者とを分けて

 

障害者差別というのもありますよね。

 

 

 

 

 

 

ちょっと話題が変わりますが

 

『トークニズム』

 

という言葉を知っていますか。

 

 

 

 

これは簡単にいえば

 

建前主義と呼ばれるもので

 

要するに”見かけ倒し”のことです。

 

 

 

 

たとえば

 

障害者雇用促進法によって

 

現在の民間企業には

 

障がい者の雇用率が

 

2.3%以上であることが求められます。

 

 

 

 

たとえば、A社が

 

その基準をしっかりと満たしていて

 

常に4%以上であることを

 

世間に大々的にアピールしていたとしましょう。

 

 

 

 

あなたはA社に対して

 

どのような印象を抱くでしょうか。

 

 

 

 

おそらく

 

『A社は全ての人に対して差別もせず

 

時代に沿った多様性を重視した

 

とてもいい会社なんだろうな…』

 

のようにポジティブな印象をもつでしょう。

 

 

 

 

これこそがトークニズムなのです。

 

 

 

 

もちろん

 

A社がそれだけ真面目で

 

前向きな会社の可能性もありますが
 

本当の中身がどうかなんて

 

誰にもわかりません。

 

 

 

 

しかし

 

マイノリティを少しでも受け入れるだけで

 

差別意識がないような組織、人なんだなって

 

印象操作できてしまうのです。

 

 

 

これがトークニズムです。

 

 

 

 

もちろん

 

『私は差別しますよ』

 

と堂々と顔や名前を出して言う


人も組織もないし

 

 

ほとんどの人が心の中では

 

『絶対に、差別はない方がいい』

 

と思っていることでしょう。

 

 

 

 

では

 

『あなたは本当に差別してないのか?』

 

と、聞かれたらどうでしょうか。

 

 

 

 

おそらく

 

自分が気がついてないうちに

 

差別してしまっていることも

 

あるのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

 

実は、私が

 

それをもっとも実感した時は

 

もう数年前の外来での出来事です。

 

 

 

 

とある患者さんに対して

 

『うつ病であり休職が必要ですよ』

 

という内容を伝えたときに

 

明らかにガクッと肩を落として

 

無言になってしまいました。

 

 

 

 

そのとき

 

何か声をかけないと‥


と思って

 

色々と伝えた最後の最後に

 

『希望は持っていてほしい』

 

という内容を伝えたら…

 

 

 

 

『やっぱり

 

休職するほどのうつ病って

 

希望が持てないですか…?』
 

と、質問をされました。

 

 

 

 

その瞬間に

 

自分の鼓動が聞こえるくらいの

 

強い動悸がして

 

背中に冷や汗が流れましたね。

 

 

 

 

その時の自分は

 

『うつ病で休職=希望がもてない』

 

ということを無意識で思っていたから

 

『希望をもっていてほしい』

 

なんて言葉が出たのだと思います。

 

 

 

 

その時は

 

そんな自分が恥ずかしいというより

 

また人を傷つけてしまったという

 

罪悪感で苦しかったのを

 

鮮烈に覚えていますね。

 

 

 

 

その後には

 

別の患者さんではありますが

 

『人生の色々を見なおすことが出来て

 

うつになってよかったと思います。』

 

と言う人に出会うこともありました。

 


 

 

このような経験から

 

病気であるということにも

 

色々な価値観があり

 

勝手に自分のものさしで

 

相手のことを測ってしまうと

 

このようなズレが起きることが

 

本当によく分かりましたね。

 

 

 

 

その当時は、広い意味で

 

『病気の人は不幸な人だ』という

 

差別的な見方をしていたのだと

 

今では思っています。

 

 

 

 

では

 

『今は、差別はしていないと言い切れるか?』

 

と問われたら、どうでしょうか。

 

 

 

 

先程の考えでも

 

自分のなかでは


完全に無意識で気づいてなかったので

 

やはり不安になってしまいますね。

 

 

 

 

では

 

もし自分の職場とかで

 

『あなたの周りに差別はあるか?』

 

と問われたら、どうでしょうか。

 

 

 

 

おそらく私は


『ないです』


と答えてると思います。

 

 

 

 

しかし

 

そのように答えるのは

 

『周りに差別なんてない!』


と言うことによって…

 

 

自分が気づいてない差別にフタをして

 

『自分は差別なんてしない人間ですよ』

 

という思い込みを


自分のなかで強固にしたいだけ


なのかもしれませんね。

 

 



最初に宣言したとおり


とくに結論とかはないのですが


たまにはこんな記事も許してください ^^



 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(超・超・超・大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

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