はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

少しずつではありますが

 

ヤングケアラーの問題点が

 

メディアでも取り上げられています。

 

 

 

 

ヤングケアラーが

 

どのようなものかは

 

以前の記事を参考にしてください。⇓

 

 

 

 

そこで今回は

 

このヤングケアラーの問題点と

 

どのように向き合っていけばよいか

 

お話しさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

もちろん

 

この問題点というのは

 

何か1つのことをすれば

 

全て解決するような魔法は存在しません。

 

 

 

 

そのなかでも

 

解決のためには

 

次の3つ方向性

 

必要になってきます。

 

 

 

①ケアラーの問題をもっと周知する

 

②多職種で取り組む

 

③ケアラー同士が集まれる場所を作る

 

 

 

 

たしかに

 

”ヤングケアラー”という単語は

 

少しずつ取り上げられるようになりましたが

 

まだまだ、このような社会問題に対して

 

興味を持っている人だけが

 

目をむけているような状況です。

 

 


 

この『ヤングケアラー』という単語を

 

だれでも知っている状況には

 

世間的にはほど遠いと言えるでしょう。

 

 

 

 

ヤングケアラーの問題を

 

解決するための第一歩は

 

『もしかして…


あの子はヤングケアラーでは?』

 

のように、あなたの目の前で

 

その問題が起きていることに

 

”気がつくところ”から始まります。

 

 

 

 

そして

 

気がつくための大前提として

 

”そのような問題が


世の中にあることを知っている状態”

 

である必要があります。

 

 

 

 

この知っている状態とは

 

けっして

 

周りの大人だけではありません。

 

 

 

 

ケアラー本人も

 

今の状態が問題であることを

 

知っている必要があるのです。

 

 

 

 

問題であると認識していないと

 

自分が感じている辛さや

 

周りとの違いについて悩みなどの

 

SOSを出すことが出来ないのです。

 

 

 

 

つまり

 

ヤングケアラーの問題が

 

世間的にもっと知られないと

 

・周りの大人はケアラーの問題に気づけない…

 

・本人はSOSを出すことができない…

 

という八方塞がりな状態になるのです。

 

 

 

 

私も精神科医として

 

親の立場であるけれども

 

うつ病などの精神疾患が原因で

 

何も活動できないと患者さんと


出会うことがあります。

 

 

 

 

もし

 

その患者さんに家庭あれば

 

家族…特に子供は

 

どのような生活になっているのか

 

じっくり聞かせてもらいます。

 

 

 

 

もちろん

 

パートナーや両親が献身的に

 

仕事だけではなく家事や育児を

 

サポートしている家庭もあります。

 

 

 

 

しかし

 

大周りの人が都合よく協力できる

 

家庭ばかりではなく

 

まさに子どもがヤングケアラーに

 

なっている場合だってあります。

 

 

 

 

そのような


家庭内の実情を知るためには

 

ときには患者さんの

 

罪悪感を刺激するような話にはなりますが…

 


患者さん本人だけではなく

 

家庭としてサポートする意識をもって

 

一歩踏み込むことも必要なのです。

 

 

 

 

このように

 

ケアラーの問題には

 

たくさんの人に目を向けてもらい

 

多職種が連携して

 

のりこえる必要があります。

 

 

 

 

もちろん医療だけではなく

 

役所が行政として指揮をとりながら

 

医療だけではなく

 

福祉、介護も介入することもあります。

 

 

 

 

ちなみに

 

大阪市の場合は支援に対して

 

プロジェクトチームを設置しています。

 

 

 

 

 

このような連携によって

 

子どもが家庭でケアするための

 

時間やエネルギーを

 

減らしていくことができるのです。

 

 

 

 

さらに

 

ヤングケアラーの問題は

 

親にばかり焦点を当てるのではなく

 

ケアラー当事者である子供の様子から

 

異変に気がつくことも少なくなく

 

学校の先生もかなり重要な役割になります。

 

 

 

 

ただ、思春期であったり

 

他とは違った家庭である現状について

 

恥ずかしさなどを感じていることもあり

 

学校の先生がいくらパスをしても

 

なかなか本当のことが


言えないこともあります。

 

 

 

 

そのような時は

 

学校の先生だけではなく

 

スクールカウンセラーが間に入って

 

家庭と学校の橋渡しをすることもあり

 

家庭のなかだけに閉ざされた問題を

 

少しずつ開いていくことができるのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

このヤングケアラーの問題点と

 

どのように向き合っていけばよいかを

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

とくに次の3つの方向性は

 

大切になってきます。

 

 

 

①ケアラーの問題をもっと周知する

 

②多職種で取り組む

 

③ケアラー同士が集まれる場所を作る

 

 

 

 

①と②はさきほどまで

 

お話ししたことなのですが

 

『③ケアラー同士が集まれる場所を作る』

 

も、とても大切なことです。

 

 

 


たしかに

 

まだまだ数は多くないですが

 

少しずつ一般社団法人などが

 

立ち上がってきていますね。

 

 

 

 

このような場所があることで

 

自分以外にも似た悩みをもち

 

はじめて話が合う同年代に安心を感じて

 

『何かあればここでは話をしたらいい』

 

という気持ちで、家でも学校でもない

 

彼らの心の居場所になる可能性があります。

 

 

 

 

さらには

 

そのような場所とつながりがあることで

 

何かあった時も

 

早い段階でケアラーの方から大人に

 

SOSを出しやすくなりますので

 

サポートする目線でもとても助かるのです。

 

 

 

 

まずは

 

もっともっとケアラーの問題点を

 

世間的に知ってもらう必要があるので

 

このブログでも

 

継続的にお話ししておこうと思います ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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