はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

以前のブログ記事では

 

境界性パーソナリティー障害について

 

お話しをさせていただきました。

 

 

 

 

特徴的な症状としては

 

下記の2つでしたね。

 

 

①極端な気分変動

②極端な人間関係

 

 

 

 

この疾患にはどのようば背景が

 

あるのかどうかなどは

 

過去の記事も参考してください。

 

 

 

 

 

境界性パーソナリティー障害の人は

 

症状が悪い時には

 

極端な人間関係を作ってしまうので

 

周りは振り回されて

 

かなり疲弊してしまいます。

 

 

 

 

そこで今回は

 

このような患者さんの周囲の人は

 

どのように対応していけばよいかを

 

記事にさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

そもそもの話ですが

 

あなたがその相手と

 

付き合っていかないとダメなのかを

 

今一度よく考えてみてください。

 

 

 

 

病をかかえていようがいまいが

 

どのような人であっても

 

あなたを傷つけてくる人と

 

深く付き合う理由はありません。

 

 

 

 

離れられる距離感なら

 

フェードアウトしていくことが

 

何よりもいいことです。

 

 

 

 

しかし

 

業務上などの理由から

 

どうしてもそのような人から

 

離れられないならば

 

どのように対応すればいいのでしょうか。

 

 

 

 

それには

 

まず次の3つを大切してください。

 

 

 

 

①一定の態度で対応する

 

 

 

相手が

 

喜んでいても困っていても

 

肩入れしすぎたりしなこと。

 

 

 

 

できるだけ

 

フラットな付き合い方で

 

感情移入をし過ぎないよう

 

注意してください。

 

 

 

 

本人に合わせてしまうと

 

あなたに依存的になり

 

要求がどんどんエスカレートします。

 

 

 

 

依存度が大きければ大きい程

 

あなたが疲れているときや

 

都合が悪くて相手ができないときに

 

『見捨てられた』


という考えが大きくなって

 

あなたに対して攻撃になったり

 

自己破壊的な行動に至ったりします。

 

 

 

 

②限界を伝える

 

 

 

あなたが相手に寄り添う気持ちは

 

とても素敵で大切ではありますが

 

だれもが限界があります。

 

 

 

 

だから

 

その限界をキッチリと

 

設定して伝えて下さい。

 

 

 

 

その限界をお互いに共有してないと

 

相手の依存度も

 

ますます上がってしまいます。

 

 

 

 

たとえば

 

次のようなものです。

 

 

 

・夜20時以降は対応できない

 

 

・自分が辛かった話は聞くけど

 

誰かを攻撃する話は聞けない

 

 

・贈り物は一切受け取らない

 

 

 

 

その約束を

 

何度も破るようであれば

 

いよいよあなたから離れたり

 

縁を切ることも必要でしょう。

 

 

 

 

もしくは

 

最初から約束を破ったら

 

次の③を約束させるのも

 

いい方法です。

 

 

 

 

③入院・休職の約束をする

 

 

 

たとえば

 

ささいなことをきっかけに激怒して

 

家で大暴れをするとなれば

 

入院となることを約束させます。

 

 

 

 

ほかにも

 

自己破壊的な衝動


たとえ一時であっても

 

高所から飛び降りそうになったり

 

刃物で自分を刺そうとするなら

 

入院となることを約束します。

 

 

 

 

ちなみに

 

夜間・休日でも対応してくれる

 

精神科救急が全国にありますので

 

そちらに連絡を入れて

 

そのまま入院になるケースは多いです。

 

 

 

 

 

 

ときには

 

その暴れっぷりがひどすぎて

 

1人で抑えれない時には

 

警察に助けをお願いすることもあります。

 

 

 

 

中途半端な態度ではダメで

 

周りの人も

 

それくらいの覚悟が必要なのです。

 

 

 

 

だから

 

夫婦や恋人の関係であれば

 

一度は、一緒に病院を受診して

 

主治医を交えて

 

3人で約束を作りを共有するのが


いい方法ですね。

 

 

 

 

たしかに

 

患者さん本人からしたら

 

『そのようなガチガチな

 

ルールでしばりつけやがって…』

 

と思われることもあります。

 

 

 

 

しかし、長い目で見た時に

 

夫婦仲、恋人仲がうまくいくためだったり

 

患者さん自身の命を守るためなので

 

ルール作りは必須になります。

 

 

 

 

また

 

これは会社の従業員でも同じで

 

本人と上司が一緒に病院を受診して

 

主治医と3人で約束を作ります。

 

 

 

 

この時は

 

入院の約束というよりも

 

会社で休職ラインの約束を

 

作ることが主になりますね。

 

 

 

 

つまり

 

『このラインを越えたら

 

症状の悪化と判断して

 

会社は休職をしてもらうよ。』

 

という感じです。

 

 

 

 

そのラインは

 

社内で自傷行為や自殺企図を行うことは

 

もちろんではありますが…

 

 

ほかにも

 

周りから見ても明らかな

 

社内秩序を乱すような他者への依存

 

その1つのルールだったりします。

 

 

 

 

ちなみに、会社という場所なら

 

産業医の利用が便利ですが…

 

本人と関係ができていない産業医より

 

まだ治療関係のある主治医を交えての

 

3者で約束をするほうがいいですね。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

境界性パーソナリティー障害の人との

 

付き合い方について

 

お話しをさせていただきました。

 

 

 

 

まず大前提として

 

あなたの心にもキャパがあるので

 

すでに相手との距離感に苦痛があるなら

 

縁を切ったり距離をとることは

 

けっして間違いではありません。

 

 

 

 

それよりも

 

中途半端な付き合い方が

 

あなたを傷つけてしまうでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

職場などで

 

どうしてもすぐには

 

離れることが出来ない距離なら

 

次の3つは守るようにしてください。

 

 


①一定の態度で対応する

②限界を伝える

③入院・休職の約束をする



 

 

主治医なり第三者も交えた

 

距離感の調整や約束も必要だし

 

根気強さも必要になってきます。

 

 

 

 

いざという時には

 

救急車や警察に連絡するような

 

覚悟も必要になってくるのです。

 

 

 

 

このあたりを意識して

 

相手のペースに巻き込まれすぎず

 

あなたにとってほどよい距離感を

 

意識するようにしてくださいね ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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