はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

精神科の外来には

 

色々な人がやってきますが

 

ときには、妊娠中や出産直後の方が

 

受診されることもあります。

 

 

 

 

この1文だけでも

 

ちょっと詳しい人であれば

 

『マタニティーブルーだな』

 

と思うのではないでしょうか。

 

 

 

 

たしかに

 

そのようなケースも多いし

 

医師してもそのような予想をもって

 

診察にあたることもありますね。

 

 

 

 

そして

 

診察で話を聞いていくと

 

『子供が怖い…』

 

『育てられる自信がない…』

 

のような悩みが語られると

 

”やっぱり”と確信してしまいます。

 

 

 

 

しかし

 

よくよく話を聞いていくと

 

広い意味ではマタニティーブルーと

 

表現してもいいかも知れませんが

 

背景にはもっと根深い問題

 

隠れていることがあるのです。

 

 

 

 

その問題というは

 

過去に、母親が自分の親から

 

虐待を受けてたケースです。

 

 

 

 

もちろん

 

親から愛情を受け取った記憶が

 

まったくありません。

 

 

 

 

なので

 

自分の子どもに

 

どのように愛情を注げばよいか

 

まったく分からないし…

 

 

いつか、自分も親のように

 

虐待してしまうのではないか…

 

と強い不安を抱えているのです。

 

 

 

 

それらの気持ちが絡み合って

 

『子供が怖い…』

 

『育てられる自信がない…』

 

と述べるようになるのです。

 

 

 

 

そこで今回は

 

過去に両親から

 

愛情を受けられなかった人は

 

自分の子供に対して

 

どのように向き合うことになるかを

 

お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

当たり前ですが

 

生まれてきた赤ちゃんは

 

母親にどのような過去があるかは

 

知る由もありません。

 

 

 

 

1歳くらいの赤ちゃんなら

 

笑顔で母親を求めて

 

ハイハイして向かってきます。

 

 

 

とくに何もしなくとも

 

屈託のない笑顔で

 

母親を見てる時だってあります。

 

 

 

 

そこには

 

何の駆け引きもない

 

子どもから母親に向けられた

 

純度100%の愛情があります。

 

 

 

 

しかし

 

壮絶な家庭が原因で

 

過去に心に大きな傷を負った母親は

 

”他人”からの愛情に恐怖を感じます。

 

 

 

 

たとえ、それが

 

自分の赤ちゃんから向けられる

 

愛情であっても

 

まったく同じく恐怖を感じます。

 

 

 

 

幼少期から

 

心に深い傷を抱えると

 

他者からの愛情を

 

素直に受け取ることができません。

 

 

 

 

相手がまったく悪気がなく

 

愛情を与えてくれていても


『やめてくださいよ』

『もう、いいですよ』

『そんなの要りませんから』


と、相手からの優しさや愛情を

 

自ら拒んでしまうのです。

 

 

 

他者からの愛情を断り


その優しさに流されないように

 

我慢することこそが

 

自分のアイデンティティにすら

思うようになっていくのです。
 

 

 

(詳細は下記の記事を参照)

 

 

 

 

だから

 

自分の赤ちゃんであっても

 

その愛情を素直に受け取ったり

 

優しさに反応してしまうと

 

アイデンティティが崩壊しそう

 

とても怖いのです。

 

 

 

 

さらには

 

愛情をもらうことに強い抵抗があるため

 

お返しの愛情も怖いので

 

自分から相手に愛情を与えることも

 

出来るだけ避けようとします。

 

 

 

 

そのため

 

子どもが生まれても

 

まともに愛情を注ぐことが出来そうにない

 

自分にも子育てにも自信が持てずに

 

どんどん精神的に追い込まれてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

過去に両親から

 

愛情を受けられなかった人は

 

自分の子供に対して

 

どのように向き合うのかについて

 

お話しをさせていただきました。

 

 

 

 

一般的な母親が

 

子どもに向けるような

 

愛情たっぷりの気持ちを

 

最初から持てる人はごくわずかです。

 

 

 

 

自分の子供に対しても

 

恐怖を感じてしまったり

 

自分から愛情を与えてあげれないという

 

苦悩を抱えるようになります。

 

 

 

 

たしかに

 

これは一見すると

 

マタニティーブルーのようにもみえます。

 

 

 

 

しかし

 

典型的なマタニティーブルーとして扱っても

 

その背景から関わっていかないと

 

なかなか解決するのは難しいです。

 

 

 

 

さらに

 

このような母親の場合は

 

うつ状態にまで発展していることもありますが

 

抗うつ薬など、なにか1つの薬を飲んだら

 

スッキリ治るということもまずありません。

 

 

 

 

その解決の糸口として

 

ユックリでいいので

 

我が子との愛着を育てていくことが

 

大切になってきます。

 

 

 

 

その方法について

 

どのようなことを

 

外来でお伝えしているかを

 

お話ししようと思いましたが…

 

 

この記事も長くなってきたので

 

それは、また別の記事にしますね。

 

 

 

楽しみ待っていただけるとうれしいです ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

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